なでしこジャパン、長野風花の代表初弾で韓国に競り勝つ! 内容課題も白星発進《E-1サッカー選手権》
2022.07.19 17:56 Tue
なでしこジャパン(日本女子代表)は19日、県立カシマサッカースタジアムで行われたEAFF E-1サッカー選手権初戦で韓国女子代表と対戦し、2-1で勝利した。
約2年半ぶりに開催となった同大会で連覇を目指すなでしこ。約1年後に迫るFIFA女子ワールドカップに向け、メンバー争いも熾烈を極める中、今大会は国内組中心のメンバー構成となった。
池田太監督はこの初陣に向け、GKに田中、4バックに右から清水、乗松、高橋、宝田を起用。中盤は林穂之香、長野の2セントラルに、2列目は右から成宮、猶本、宮澤、最前線に植木が入った。
前線から激しく圧力をかけてきた韓国に対して、ボールを握るもののリズムを掴み切れないなでしこ。それでも、開始11分にはボックス付近での植木の落としから林穂之香が相手GKを脅かす、最初の枠内シュートを放つ。
このプレーで得たセットプレーの流れから再び林穂之香が際どいシュートを枠に飛ばし、ここからリズムを掴むかに思われたが、以降は相手の土俵で戦う形となり、攻撃が停滞。それでも、守備の局面では長いボールで押し込まれながらも、ボックス付近ではしっかりと身体を張って決定機を与えない。
苦しみながらもワンチャンスを生かし切ったなでしこは、ここから一気に畳みかけたいところだったが、逆にリスクを冒して前に出てきた韓国の攻勢に晒される。相手のプレッシャーに晒されて自陣でのミスも出始め、防戦一方の形となったが、GK田中の冷静なセーブや守備陣の身体を張ったシュートブロックもあり、1点差を維持してハーフタイムを迎えた。
後半は猶本を下げて杉田をハーフタイム明けに投入したなでしこ。立ち上りは植木が得意の背後への飛び出しから続けてチャンスに絡む、まずまずの入りとなった。
その後、時間の経過と共に韓国に押し込まれる場面が増えると、ここまで何とか抑えていた韓国のエースに決定的な仕事を許す。59分、ボックス中央で足元にボールを収めたチ・ソヨンにDFが突き切れず、反転から右に持ちだされて鋭い右足のシュートをゴール左に突き刺された。
これで厳しくなったなでしこだが、韓国の10番に負けじと日本の10番が決定的な仕事を果たす。65分、右サイドのスペースに抜け出した植木が複数のDFを相手に果敢なドリブル突破で打開。そのままボックス内に持ち込んでマイナスの折り返しを入れると、ボックス中央に走り込んだ長野が右足ダイレクトでゴール右隅へ流し込んだ。
長野の代表初ゴールで勝ち越しに成功したなでしこだが、直後にはチ・ソヨンにクロスバー直撃のシュートを打たれるなど、難しい展開は変わらず。69分には成宮を下げて千葉を投入する。
後半半ばを過ぎると、切り札のパク・ウンソンら攻撃的なカードを切って前がかる韓国の圧力に晒されてなかなか自陣を出られない。さらに、運動量の低下によってスライドやセカンドへの反応が鈍くなり、ボックス付近で再三のシュートを浴びるが、相手のシュート精度にも助けられて2失点目は許さない。
その後、試合終盤には植木を下げてDF清家を投入する割り切った采配で逃げ切り態勢に入ったなでしこは、相手のパワープレーを何とか凌ぎ切って2-1の勝利。
大会連覇に向けて白星発進のなでしこは、23日に再び県立カシマサッカースタジアムでチャイニーズタイペイ女子代表と対戦する。
なでしこジャパン 2-1 韓国女子代表
【なでしこジャパン】
宮澤ひなた(33分)
長野風花(65分)
【韓国】
チ・ソヨン(59分)
◆なでしこジャパン
GK:田中桃子(東京NB)
DF:清水梨紗(東京NB)、乗松瑠華(大宮)、高橋はな(浦和)、宝田沙織(リンシェーピング)
MF:林穂之香(AIK)、長野風花(ノースカロライナ・カレッジ)
MF:成宮唯(INAC)[→千葉玲海菜(千葉)]、猶本光(浦和)[→杉田亜未(相模原)]、宮澤ひなた(仙台)[→上野真実(広島)]
FW:植木理子(東京NB)[→清家貴子(浦和)]
約2年半ぶりに開催となった同大会で連覇を目指すなでしこ。約1年後に迫るFIFA女子ワールドカップに向け、メンバー争いも熾烈を極める中、今大会は国内組中心のメンバー構成となった。
池田太監督はこの初陣に向け、GKに田中、4バックに右から清水、乗松、高橋、宝田を起用。中盤は林穂之香、長野の2セントラルに、2列目は右から成宮、猶本、宮澤、最前線に植木が入った。
このプレーで得たセットプレーの流れから再び林穂之香が際どいシュートを枠に飛ばし、ここからリズムを掴むかに思われたが、以降は相手の土俵で戦う形となり、攻撃が停滞。それでも、守備の局面では長いボールで押し込まれながらも、ボックス付近ではしっかりと身体を張って決定機を与えない。
すると、33分には右サイドでの清水、成宮、猶本のパス交換から猶本の浮き球パスに反応した成宮が相手DFの連携ミスを突き、ゴールライン際から正確なプルバック。これをゴール前にタイミング良く走り込んできた宮澤が右足で流し込んだ。
苦しみながらもワンチャンスを生かし切ったなでしこは、ここから一気に畳みかけたいところだったが、逆にリスクを冒して前に出てきた韓国の攻勢に晒される。相手のプレッシャーに晒されて自陣でのミスも出始め、防戦一方の形となったが、GK田中の冷静なセーブや守備陣の身体を張ったシュートブロックもあり、1点差を維持してハーフタイムを迎えた。
後半は猶本を下げて杉田をハーフタイム明けに投入したなでしこ。立ち上りは植木が得意の背後への飛び出しから続けてチャンスに絡む、まずまずの入りとなった。
その後、時間の経過と共に韓国に押し込まれる場面が増えると、ここまで何とか抑えていた韓国のエースに決定的な仕事を許す。59分、ボックス中央で足元にボールを収めたチ・ソヨンにDFが突き切れず、反転から右に持ちだされて鋭い右足のシュートをゴール左に突き刺された。
これで厳しくなったなでしこだが、韓国の10番に負けじと日本の10番が決定的な仕事を果たす。65分、右サイドのスペースに抜け出した植木が複数のDFを相手に果敢なドリブル突破で打開。そのままボックス内に持ち込んでマイナスの折り返しを入れると、ボックス中央に走り込んだ長野が右足ダイレクトでゴール右隅へ流し込んだ。
長野の代表初ゴールで勝ち越しに成功したなでしこだが、直後にはチ・ソヨンにクロスバー直撃のシュートを打たれるなど、難しい展開は変わらず。69分には成宮を下げて千葉を投入する。
後半半ばを過ぎると、切り札のパク・ウンソンら攻撃的なカードを切って前がかる韓国の圧力に晒されてなかなか自陣を出られない。さらに、運動量の低下によってスライドやセカンドへの反応が鈍くなり、ボックス付近で再三のシュートを浴びるが、相手のシュート精度にも助けられて2失点目は許さない。
その後、試合終盤には植木を下げてDF清家を投入する割り切った采配で逃げ切り態勢に入ったなでしこは、相手のパワープレーを何とか凌ぎ切って2-1の勝利。
大会連覇に向けて白星発進のなでしこは、23日に再び県立カシマサッカースタジアムでチャイニーズタイペイ女子代表と対戦する。
なでしこジャパン 2-1 韓国女子代表
【なでしこジャパン】
宮澤ひなた(33分)
長野風花(65分)
【韓国】
チ・ソヨン(59分)
◆なでしこジャパン
GK:田中桃子(東京NB)
DF:清水梨紗(東京NB)、乗松瑠華(大宮)、高橋はな(浦和)、宝田沙織(リンシェーピング)
MF:林穂之香(AIK)、長野風花(ノースカロライナ・カレッジ)
MF:成宮唯(INAC)[→千葉玲海菜(千葉)]、猶本光(浦和)[→杉田亜未(相模原)]、宮澤ひなた(仙台)[→上野真実(広島)]
FW:植木理子(東京NB)[→清家貴子(浦和)]
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