JFLの鈴鹿ポイントゲッターズ、Jリーグ入りに必須の「百年構想クラブ」資格失格

2022.06.28 18:37 Tue
Jリーグは28日、鈴鹿ポイントゲッターズに関して、Jリーグ百年構想クラブの資格を失格とすることを発表した。

鈴鹿は、2022年2月28日に開催した第2回理事会にて、懲罰の対象となりうる行為の発覚、ならびにクラブのガバナンス体制に不備があると判断しうる複数の事情が認められるなど、Jリーグ百年構想クラブ規程第7条第1項第1号に定める「Jリーグの目的に反する行為」が認められたことから、Jリーグ百年構想クラブの資格について解除条件付きの資格停止となっていた。

解除条件として、クラブがガバナンス体制を改善する意思があり、2022年6月のJ3ライセンス申請期限までに入会を認め得る状況に改善する可能性があることを前提に、「ガバナンス体制の改善」ならびに「ステークホルダーからの支援継続」が実効的に機能し実践されているとJリーグ理事会において判断されることが必要であったが、2022年6月28日の第6回理事会において、ガバナンスの改善に至ると客観的に判断できうるまでの十分な体制構築が行われていないことから、解除条件を満たすことができないと判断したとのことだ。
事の発端は2021年12月に鈴鹿が元執行役員より5000万円の金銭要求を受けていることを公表したことに始まり、この件を受けてJFLが八百長疑惑について調査を進めていた。

JFLは2022年2月に報告書を提出。Jリーグはガバナンス上の課題が見受けられたため、百年構想クラブの資格に関して「解除条件付き資格停止」を決議した。
4月には日本サッカー協会(JFA)が処分を発表。Jリーグは6月末に判断する方針だったが、今回の決定で失格となった。

◆Jリーグ百年構想クラブ規程
第7条〔資格の停止および失格〕
(1)百年構想クラブが次の各号のいずれかに該当するときは、理事会の決議により、当該クラブの百年構想クラブとしての資格を停止させまたは失格させることができる。
①Jリーグの名誉を傷つけまたはJリーグの目的に反する行為があったとき
②第2条に定める条件を満たさなくなったとき
③第4条に定める義務に違反したとき
(2)前項の規定により百年構想クラブとしての資格を停止させまたは失格させようとする場合は、その議決を行う理事会以前に、当該クラブに弁明の機会を与えなければならない。
(3)第1項の規定により百年構想クラブの資格を停止させまたは失格させる場合は、Jリーグはその事実と理由を公表する

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