【CL決勝プレビュー】因縁の両雄が4年ぶりにファイナルで再戦! リバプールのリベンジか、マドリーの返り討ちか…

2022.05.28 12:00 Sat
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チャンピオンズリーグ(CL)決勝、リバプールvsレアル・マドリーが、日本時間28日28:00にパリのスタッド・ドゥ・フランスでキックオフされる。世界屈指のタレントを擁するイングランドとスペインの名門が、4年ぶりにファイナルの舞台で激突する因縁の一戦だ。
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2018-19シーズン以来7度目の優勝を目指すリバプールは、戦前に“死の組”と評されたグループBでアトレティコ・マドリー、ミラン、ポルトを相手に実力の差を見せ付けて全勝突破。決勝トーナメントではラウンド16でインテルに苦戦を強いられ、ホームでは今大会唯一となる0-1の敗戦を喫したものの、2戦合計2-1の僅差で突破。以降はベンフィカ、ビジャレアルとアウトサイダーとの連戦を無敗で切り抜け、3年ぶりのファイナル進出を決めた。
マンチェスター・シティとの最終節までもつれ込んだプレミアリーグ優勝争いでは、わずか1ポイント及ばず。2シーズンぶりの優勝はならず。これにより、イングランド史上初のクアドルプルを逃したが、すでにEFLカップ、FAカップを制したチームは、2000-01シーズンにUEFAカップ制覇で達成した“カップ・トレブル”の再現を狙う。

シーズン最終盤に入って負傷者が続出したものの、ウォルバーハンプトンとの最終節では復帰したFWサラーのゴールなどによって3-1の勝利。前述のインテル戦での黒星を最後に、15勝3分けの公式戦18戦無敗という最高の状態で今回の大一番に臨むことになった。

一方、2017-18シーズン以来最多14度目のビッグイヤー獲得を目指すマドリーは、インテルとシャフタール、シェリフと同居したグループDを順当に首位通過。決勝トーナメントではパリ・サンジェルマン(PSG)、チェルシー、マンチェスター・シティという優勝候補3チームと対戦した中、ラウンド16ではエースFWベンゼマによるベルナベウでのハットトリック、チェルシー戦とシティ戦では途中出場のFWロドリゴの値千金の働きに、ベンゼマとFWヴィニシウスの両エースの活躍によって2ラウンド連続で延長戦を制し、劇的な勝ち上がりで4年ぶりのファイナル進出を果たした。
ラ・リーガではバルセロナやアトレティコの躓きもあり、早い段階から独走態勢に入った中、4節を残して2シーズンぶりの優勝を決定。そのため、最終節のベティス戦のゴールレスドローを含め、消化試合となった残り4戦は1勝2分け1敗と振るわないものとなったが、フル稼働が続いた中盤の主力を含め、各自が今回の大一番に万全のコンディションで臨めそうだ。

なお、両チームはこれまで通算8度対戦しており、マドリーが4勝1分け3敗で勝ち越している。直近の対戦は昨シーズンのCL準々決勝でマドリーが2戦合計3-1で勝ち抜けを決めているが、やはり思い起こされるのは2017-18シーズンにウクライナのキーウで行われたファイナル。

DFセルヒオ・ラモス(現PSG)の肩固めによってサラーが負傷交代を強いられた中、GKカリウスの乱調によってベンゼマ、ベイルが後半に決めた3つのゴールによってマドリーが3-1の勝利を収め、通算13度目の優勝を決めている。

◆リバプール◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、チアゴ
FW:サラー、マネ、ルイス・ディアス

負傷者:DFジョー・ゴメス、MFファビーニョ、チアゴ、FWオリジ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはオリジが唯一の欠場者となるが、それ以外の全選手が起用可能な状態だ。

スタメンに関してはファビーニョとチアゴが負傷を抱えているが、直前のトレーニングをこなしており、スタートからの起用が可能と思われる。仮に、スタートから難しい場合はナビ・ケイタやカーティス・ジョーンズが代役を担う。

それ以外ではファン・ダイクの相棒にコナテ、ルイス・ディアスに代わってフィルミノ(ジョタ)を最前線に置き、マネを左に回すオプションも想定される。

◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:クルトワ
DF:カルバハル、ミリトン、アラバ、メンディ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:バルベルデ、ベンゼマ、ヴィニシウス

負傷者:DFアラバ、FWベイル
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはいずれも遠征メンバー入りを果たしたが、アラバとベイルに欠場の可能性がある。

スタメンに関してはアラバの復帰を前提に前述の11人の起用を予想。アラバが難しい場合はナチョが代役を担う見込みだ。それ以外で変更点があるとすれば、右ウイングにロドリゴ、左のインテリオールにカマヴィンガが入るぐらいか。

★注目選手
◆リバプール:FWモハメド・サラー
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リベンジに燃えるレッズのエース。今回のファイナルに出場するリバプールの選手で最もマドリーとの再戦を熱望していたエジプト代表FWは、準決勝の段階から「マドリーと戦いたい。彼らには決勝で負けているからね」と、物議を醸すことを承知でエルブランコとの再戦を希望するコメントを残した。

さらに、マドリーのファイナル進出が決まった直後には自身のSNSで「決着をつけなければならないことがある」と、改めて4年前のリベンジを誓った。

そのリベンジを果たしたいセルヒオ・ラモスはすでにチームを離れているが、奇しくも今回のファイナルの会場はロシアへの制裁によってサンクトペテルブルクから因縁の相手がプレーするパリへ変更。元スペイン代表が今回試合会場を訪れるかは不明だが、サラーの中でよりモチベーションが高まっていることは間違いないはずだ。

今シーズンのプレミアリーグ23ゴール14アシストで得点王とアシスト王をダブル受賞したエースは、今大会でも得点ランキング4位の8ゴールときっちり結果を残している。

今回のリベンジマッチではアレクサンダー=アーノルドと共にメンディ、ヴィニシウスとマッチアップするサイドでの攻防で優位性をもたらすと共に、宿敵のゴールネットを揺らしてチームを優勝に導きたい。

◆レアル・マドリー:FWカリム・ベンゼマ
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キャリア最高のシーズンを勝利で飾れるか。今シーズン、ここまでキャリアハイなる公式戦45試合44ゴールと圧巻の数字を残し、ラ・リーガ制覇と共に自身初のピチ-チ(ラ・リーガ得点王)を獲得した34歳のフランス代表FW。

大会連覇が期待されるカタール・ワールドカップの戦績次第ではあるものの、仮にCL制覇を成し遂げた場合、自身初のバロンドール受賞に向けて大きな後押しとなるはずだ。

今大会で得点ランキングトップの15ゴールを挙げるエルブランコの主砲は、PSGとの2ndレグ、チェルシーとの1stレグでの2試合連続ハットトリックを含め、5試合連続ゴール中と絶好調。また、昨季の2試合はいずれもノーゴールに終わったものの、対リバプールでは5戦4ゴールと得意としている。

ファビーニョ、ファン・ダイク、アリソンのセンターラインを中心にリバプールの堅守攻略は決して簡単ではないが、ヴィニシウスらと共にチームを勝利に導くエースの仕事を期待したい。

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【プレミアリーグ第35節プレビュー】今季2度目のノースロンドンダービー! シティはフォレスト相手に5連勝狙う

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