【ラ・リーガ第37節プレビュー】アンダルシア勢によるCL出場権争い&熾烈残留争い
2022.05.15 12:00 Sun
ミッドウィーク開催となった前節は昨季王者アトレティコ・マドリーのトップ4フィニッシュ、レバンテの2節を残しての降格が決定した。
残り2節となった今季のラ・リーガでは4位のセビージャ(勝ち点66)と、5位のベティス(勝ち点61)のアンダルシア勢によるチャンピオンズリーグ(CL)出場権争い、19位のアラベス(勝ち点33)から15位のヘタフェ(勝ち点38)までの5チームに絞られた残り2枠を巡る残留争いに注目が集まる。
前節、マジョルカ相手にホームでゴールレスドローに終わり、CL出場権獲得を決められなかったセビージャは、アトレティコとの上位対決に挑む。マジョルカ戦では守備的な相手に対して課題のアタッキングサードでの精度を欠き、ホームサポーターのブーイングを浴びる中での終戦となったロペテギ率いるチーム。
代わって3位に浮上したアトレティコ(勝ち点67)は、ホーム最終戦に加えてわずかながら2位フィニッシュの可能性が残されており、メンバーを落として戦う可能性は低い。そのため、今回の上位対決ではMFパプ・ゴメス、MFラメラの創造性、FWオカンポス、FWラファ・ミルらスピード・パワーを織り交ぜた攻撃で何とかホームチームの守備をこじ開けたい。
一方、コパ・デル・レイ決勝の再現カードとなったバレンシア戦をFWウィリアン・ジョゼら後半の3ゴールで勝ち切ったベティスは、逆転でのトップ4フィニッシュにわずかながら望みを繋いだ。当該成績で下回るため、逆転には2連勝且つセビージャの連敗が必須条件となるが、アトレティコのアシストを期待しつつ残留を争う16位のグラナダ(勝ち点37)相手のホーム最終戦をきっちり勝ち切りたい。そのグラナダはここに来て4戦無敗と好調を維持しており、古巣対戦のFWホルヘ・モリーナへの警戒は怠れない。
前節、GKマノロ・レイナの試合最終盤のビッグセーブによって難所サンチェス・ピスフアンから勝ち点1を持ち帰ったアギーレ率いるチーム。前節、17位のカディス(勝ち点37)が敗れたことで、勝ち点を2ポイント差に縮めており、今節勝利できれば、カディスの相手がレアル・マドリーということもあり逆転も可能だ。
対戦相手のラージョはすでに残留を決めており、ヨーロッパコンペティション出場の可能性もないことから、このホーム最終戦では是が非でも勝ち点3を獲得したい。ただ、攻撃的に戦ったグラナダとの先日のホームゲームでは2-6の大敗を喫しており、カウンターを得意とするラージョ相手には攻守のバランスを意識した戦い方が必要。セビージャ戦の途中出場で幾度か鋭い仕掛けをみせ、指揮官からもまずまずの評価を与えられた久保はこの重要な一戦でチームを勝利に導く仕事ができるか。
その他の下位チームでは前述のようにカディスがレアル・マドリー、15位のヘタフェ(勝ち点38)が2位のバルセロナ(勝ち点72)、19位のアラベス(勝ち点31)がすでに降格が決まった最下位のレバンテ(勝ち点29)と対戦する。
前節、レアル・ソシエダに0-3で完敗したカディスは、レバンテ相手にFWヴィニシウスのキャリア初のハットトリックを含む容赦のない6-0の圧勝を飾った今季王者と対戦。中2日のアウェイゲームということもあり、大幅なターンオーバーが見込まれるが、厳しい戦いになることは間違いない。
直近の3試合連続ドローで着実に勝ち点を積み重ねてほぼ安全水域のヘタフェは、2位確定に向けて勝ち点3を狙うバルセロナと対戦。直近3連勝と息を吹き返すバルセロナは攻撃陣が再びパフォーマンスレベルを上げており、ヘタフェとしては[5-3-2]の守備的な戦いで耐える時間帯が長くなるはずだ。
また、今節勝ち点3を逃すと、降格の可能性が高まるアラベスは、プリメーラで最後のホームゲームを戦うレバンテという難しい相手との対戦となる。ただ、この試合に勝てれば、最終節でカディスとの直接対決を控えており、マジョルカの結果次第で奇跡の逆転残留を決めることができるかもしれない。
その他ではヨーロッパリーグ(EL)出場権を懸けた7位のビジャレアル (勝ち点56)と6位のソシエダ(勝ち点59)のシックス・ポインターも要注目のカードだ。
《ラ・リーガ第37節》
▽5/14(土)
エスパニョール 1-1 バレンシア
▽5/15(日)
《26:30》
アスレティック・ビルバオ vs オサスナ
アトレティコ・マドリー vs セビージャ
ベティス vs グラナダ
カディス vs レアル・マドリー
ヘタフェ vs バルセロナ
ビジャレアル vs レアル・ソシエダ
マジョルカ vs ラージョ
レバンテ vs アラベス
セルタ vs エルチェ
残り2節となった今季のラ・リーガでは4位のセビージャ(勝ち点66)と、5位のベティス(勝ち点61)のアンダルシア勢によるチャンピオンズリーグ(CL)出場権争い、19位のアラベス(勝ち点33)から15位のヘタフェ(勝ち点38)までの5チームに絞られた残り2枠を巡る残留争いに注目が集まる。
前節、マジョルカ相手にホームでゴールレスドローに終わり、CL出場権獲得を決められなかったセビージャは、アトレティコとの上位対決に挑む。マジョルカ戦では守備的な相手に対して課題のアタッキングサードでの精度を欠き、ホームサポーターのブーイングを浴びる中での終戦となったロペテギ率いるチーム。
一方、コパ・デル・レイ決勝の再現カードとなったバレンシア戦をFWウィリアン・ジョゼら後半の3ゴールで勝ち切ったベティスは、逆転でのトップ4フィニッシュにわずかながら望みを繋いだ。当該成績で下回るため、逆転には2連勝且つセビージャの連敗が必須条件となるが、アトレティコのアシストを期待しつつ残留を争う16位のグラナダ(勝ち点37)相手のホーム最終戦をきっちり勝ち切りたい。そのグラナダはここに来て4戦無敗と好調を維持しており、古巣対戦のFWホルヘ・モリーナへの警戒は怠れない。
残留争いではMF久保建英を擁する18位のマジョルカ(勝ち点33)と12位のラージョ(勝ち点42)の対戦に注目だ。
前節、GKマノロ・レイナの試合最終盤のビッグセーブによって難所サンチェス・ピスフアンから勝ち点1を持ち帰ったアギーレ率いるチーム。前節、17位のカディス(勝ち点37)が敗れたことで、勝ち点を2ポイント差に縮めており、今節勝利できれば、カディスの相手がレアル・マドリーということもあり逆転も可能だ。
対戦相手のラージョはすでに残留を決めており、ヨーロッパコンペティション出場の可能性もないことから、このホーム最終戦では是が非でも勝ち点3を獲得したい。ただ、攻撃的に戦ったグラナダとの先日のホームゲームでは2-6の大敗を喫しており、カウンターを得意とするラージョ相手には攻守のバランスを意識した戦い方が必要。セビージャ戦の途中出場で幾度か鋭い仕掛けをみせ、指揮官からもまずまずの評価を与えられた久保はこの重要な一戦でチームを勝利に導く仕事ができるか。
その他の下位チームでは前述のようにカディスがレアル・マドリー、15位のヘタフェ(勝ち点38)が2位のバルセロナ(勝ち点72)、19位のアラベス(勝ち点31)がすでに降格が決まった最下位のレバンテ(勝ち点29)と対戦する。
前節、レアル・ソシエダに0-3で完敗したカディスは、レバンテ相手にFWヴィニシウスのキャリア初のハットトリックを含む容赦のない6-0の圧勝を飾った今季王者と対戦。中2日のアウェイゲームということもあり、大幅なターンオーバーが見込まれるが、厳しい戦いになることは間違いない。
直近の3試合連続ドローで着実に勝ち点を積み重ねてほぼ安全水域のヘタフェは、2位確定に向けて勝ち点3を狙うバルセロナと対戦。直近3連勝と息を吹き返すバルセロナは攻撃陣が再びパフォーマンスレベルを上げており、ヘタフェとしては[5-3-2]の守備的な戦いで耐える時間帯が長くなるはずだ。
また、今節勝ち点3を逃すと、降格の可能性が高まるアラベスは、プリメーラで最後のホームゲームを戦うレバンテという難しい相手との対戦となる。ただ、この試合に勝てれば、最終節でカディスとの直接対決を控えており、マジョルカの結果次第で奇跡の逆転残留を決めることができるかもしれない。
その他ではヨーロッパリーグ(EL)出場権を懸けた7位のビジャレアル (勝ち点56)と6位のソシエダ(勝ち点59)のシックス・ポインターも要注目のカードだ。
《ラ・リーガ第37節》
▽5/14(土)
エスパニョール 1-1 バレンシア
▽5/15(日)
《26:30》
アスレティック・ビルバオ vs オサスナ
アトレティコ・マドリー vs セビージャ
ベティス vs グラナダ
カディス vs レアル・マドリー
ヘタフェ vs バルセロナ
ビジャレアル vs レアル・ソシエダ
マジョルカ vs ラージョ
レバンテ vs アラベス
セルタ vs エルチェ
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
イニエスタ氏に指導者転身の動き ドバイでコーチライセンス講習に
元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ氏に指導者転身の動きだ。 今月8日にバルセロナで始まり、ヴィッセル神戸、エミレーツ・クラブ、そしてスペイン代表で彩った現役キャリアに別れを告げたイニエスタ氏。それから1週間が経ったばかりだが、早くも次のキャリアに歩みを進めるという。 スペイン『マルカ』によると、イニエスタ氏はアジアサッカー連盟(AFC)が進めるAFCのB級ライセンス取得のため、12日からドバイで講習に参加。アジアの有名な元選手たちとともに、3カ月間のプログラムに励むようだ。 学んでいく内容はトレーニングのトレンドをはじめ、攻守のプレー原則と方法や、個人および、集団のチーム戦術、ゲームメソッドの構築とさまざま。試合分析や、回復プロセス、栄養学なども学びのテーマとなる模様だ。 現時点でこれといって将来を決めているわけでなく、家族との時間やフットボール以外のビジネスにも取り組む見通しというイニエスタ氏だが、指導者の第一歩を踏み出している。 2024.10.15 23:17 Tue2
「ほぼ準備はできていた」バルサFWハフィーニャはイタリア代表だった人生も? 現在はブラジル代表で主軸に「幸運だった」
バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャが、イタリア代表としてプレーしていたキャリアがあったことを明かした。 ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプロキャリアをスタートさせたハフィーニャはスポルティングCP、スタッド・レンヌ、リーズ・ユナイテッドでプレー。2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。 今シーズンはラ・リーガで32試合に出場し16ゴール11アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも13試合で12ゴール9アシストを記録しており、公式戦52試合で31ゴール25アシストと50ゴール以上に絡む活躍を見せている。 バルセロナは3冠の可能性も残っている中で、バロンドール受賞に最も近いとされるハフィーニャだが、ジャーナリストであるイサベラ・パリアリさんのYouTubeに出演。意外な事実を明かし、イタリア代表としてプレーしていた可能性を語った。 「イタリア代表への招集を受け入れるところだった。ほぼ準備はできていた。でもパスポートが届かなかったので、幸運だった」 「イタリア代表から電話があった。ジョルジーニョ(アーセナル)は、いつだって電話をくれた。イタリアのスタッフが僕のために素晴らしいプロジェクトを用意してくれていて、本当に感銘を受けた」 「でも同時に、心の奥底ではブラジル代表のユニフォームを着られるという1%の希望がまだ残っていた。そして幸運なことに、イタリアのパスポートが間に合わなかったんだ」 ハフィーニャはブラジルとイタリアの2つの国籍を保有。父親もブラジル人でありながら、イタリアのパスポートを持っていた。 アーセナルのMFジョルジーニョやウェストハムのDFエメルソン・パルミエリのように、ブラジル人ながらイタリア代表でプレーする可能性も十分にあったが、手続の問題でなれずにいた。 その後リーズでの活躍が認められ、2021年10月にブラジル代表デビュー。イタリア代表を逃してから1年後に心の底にあった夢を叶え、現在では主軸としてプレーしている。 2025.05.05 23:05 Mon3
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu4
