「もう話したくない」4年前の日本での再現? W杯直前で解任話浮上のハリルホジッチ監督「誰かにとって都合の良いセンセーショナリズム」

2022.04.19 18:15 Tue
Getty Images
モロッコ代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、4年越しに再び解任の憂き目に遭っていると騒がれている中、自身の見解を語った。クロアチア『Sportske Novosti,』が伝えた。
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4年前、日本代表を率いていたハリルホジッチ監督は、ロシア・ワールドカップ(W杯)への切符を手にした。しかし、本大会までの強化試合で結果が出ないと、日本サッカー協会(JFA)は大会直前にハリルホジッチ監督を電撃解任。当時の技術委員長であった西野朗氏が監督を急遽務め、ロシアW杯ではベスト16の結果を残した。
そのハリルホジッチ監督は、JFAと裁判に発展する騒動があった中、モロッコ代表監督に就任。アフリカ2次予選ではグループステージを6連勝で首位通過。最終予選ではDRコンゴ代表との戦いを1勝1分けで終え、2大会連続6回目のW杯出場に導いていた。

何も問題がないように見えるハリルホジッチ監督だが、2021年のアフリカ・ネーションズカップではベスト8で敗退しており、ファンはハリルホジッチ監督に懐疑的な目を向ける時期もあった。
ハリルホジッチ監督は『Sportske Novosti,』のインタビューに応じ、W杯予選で負けていないということを挙げ、何が問題なのか分からないと主張した。

「私がどこから来たのか知っているかい?ヤブラニツァ(ボスニア・ヘルツェゴビナの町)からだ。そしてこの街は花崗岩が最も有名だ。だから、私はヤブラニツァの花崗岩で造られている」

「私は1つだけ言えることがある。いつだって勝ってきたということだ。正当に批判されるため、試合に負け始めなければいけない。正直なところ、何が起きているのかよく分からない。メディアでは色々と書かれているが、私はパリで数日間休暇を取っている」

「私は何について話さなければいけないのか?ワールドカップの予選を勝ち抜いたこと、出場権を獲得したことか?私は現場で話をする」

「残した成績が、私を代弁してくれている。勝っているし、最高の会話をしてくれる。他に話すことは何もない」

文句なしの結果でW杯出場権を獲得。史上初となる4大会連続で別のチームを率いてのW杯出場を果たしている一方で、チームの軸であったMFハキム・ツィエク(チェルシー)やDFヌサイル・マズラウィ(アヤックス)、FWアブデルラザク・ハムダラー(アル・イテハド)らをピッチ外の問題で排除。このことがファンからは大きな問題と見られていた。

しかし、この件についてハリルホジッチ監督は話したくないとコメント。改めて、彼ら抜きで結果を出していることを主張し、話す気はないとした。

「もう話したくない。私は自分のチーム、自分のグループに専念し、カタールへの切符を獲得した。他の全てについては、誰かが課す物語だ」

「それらは、カフェ、パブ、バス停での噂だ。我々の結果、カタールW杯への出場権を獲得した若い選手について話す必要がある」

「7勝1分けで、25ゴールを記録し、3ゴールを奪われた。他の全てのことは、誰かにとって都合の良いセンセーショナリズムだ。そのような論争に加わるつもりはない」

そのモロッコ代表は、クロアチア代表、ベルギー代表、カナダ代表とグループステージで同居。簡単ではない戦いとなるが、ハリルホジッチ監督はしっかりと準備をしていくと語るにとどめた。

「クロアチアはW杯で準優勝し、ベルギーはロシアで3位だった。一方で、カナダは予選で1位だった。W杯は何が起こるか分からないと言ってしまえば、賢さはないと言える」

「成功するためには、しっかりと準備する必要がある。クロアチアなどが準備するように、我々も準備する」

「サプライズを起こせるように頑張る。カタールW杯までは、6月と10月にアフリカ・ネーションズカップの予選がある。十分なライバルがいれば、親善試合も1、2回やってみようと思う」

4年前には大会直前で解任となったハリルホジッチ監督。モロッコでも再び悲劇が起きてしまうのだろうか。

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