アタランタがトップ4遠のくリーグ連敗…ハメド・トラオレにドッピエッタ許す《セリエA》

2022.04.11 00:00 Mon
Getty Images
セリエA第32節、サッスオーロvsアタランタが10日にマペイ・スタジアムで行われ、ホームのサッスオーロが2-1で勝利した。
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逆転でのトップ4フィニッシュを目指す7位のアタランタ(勝ち点51)が、10位のサッスオーロ(勝ち点43)を相手に公式戦3試合ぶりの白星を目指した一戦。ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)のRBライプツィヒ戦を1-1のドローで終えたチームは、中2日での一戦でGKスポルティエッロやサパタ、トロイら数人のターンオーバーを敢行して臨んだ。試合は攻撃力を特長とするチーム同士の対戦ということもあり、互いに相手ゴールへ迫るオープンな入りとなる。開始2分にマキシム・ロペスがGKスポルティエッロにいきなりファインセーブを強いると、アタランタも厚みのある攻めからパシャリッチ、ミランチュクと際どいシュートを続けて放つ。
ただ、時間の経過と共にコンディション、地の利を生かすホームチームが優勢に試合を進め、20分過ぎにはオフサイドになったものの、ベラルディが背後への飛び出しから右足のシュートでゴールネットを揺らす決定機を創出。そして、24分にはアタランタのCKを撥ね返しての高速ロングカウンターから最後はキリアコプーロスの浮き球パスをボックス内で胸トラップで収めたハメド・トラオレが豪快な右足のシュートを突き刺し、サッスオーロが先制に成功した。

以降もサッスオーロペースで試合が進む中、切れ味鋭い仕掛けを見せるハメド・トラオレ、セットプレーからキリケシュが2点目に迫るが、GKスポルティエッロを中心に最後のところで粘るアタランタ守備陣は何とか1点差を維持。ただ、前半半ば以降は相手陣内でボールを握る場面こそ多いものの、決定機まで持ち込めないフラストレーションが溜まる状況が続いた。
迎えた後半、ガスペリーニ監督はミランチュク、ハテブールを下げてコープマイネルス、ザッパコスタを同時投入。だが、この交代も流れを変えるまでには至らず、後半もサッスオーロに押し込まれる時間帯が続く。これを受け、58分には攻守の要であるパロミーノ、ムリエルをピッチへ送り込むが、この交代直後に痛恨の2失点目を喫した。

61分、サッスオーロの自陣でのボール奪取からロングカウンターが発動。一度ハーフウェイライン付近で遅らされるが、ハメド・トラオレがオープンスペースでドリブルを仕掛ける。ボックス手前でDFデミラルをカットインで振り切り、右足のグラウンダーシュートをゴール左隅へ突き刺してドッピエッタを達成した。

何とか早い時間帯に1点を返したいアタランタは直後にムリエルが得意のドリブルでの仕掛けから強烈なシュートを枠に飛ばすが、これはGKコンシーリのビッグセーブに遭う。

後半半ばから終盤にかけてもリスクを冒して攻撃を続けるアタランタだが、うまく相手に攻撃を遅らされてサパタやムリエルの仕掛けも不発。逆に、あっさりと背後を取られてはあわや3失点目というピンチを招いたが、相手のシュートミスなどに助けられる。

その後、守備的な交代カードを切って逃げ切りを図るサッスオーロに対して、アタランタは試合終了間際の93分にロングフィードから相手DFのクリアミスを突いたムリエルのゴールで一矢報いるも、試合はこの直後にタイムアップ。敵地で完敗のアタランタはナポリ戦に続くリーグ連敗で逆転でのトップ4フィニッシュが大きく遠のく結果となった。

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