ピッチ上に12人居たバイエルン、対戦相手のフライブルクが異議申し立ても「非常に不快感を覚える」とシステムの問題に言及

2022.04.05 22:30 Tue
Getty Images
フライブルクは4日、バイエルン戦の問題に関しての声明を発表した。

事件は2日に行われたブンデスリーガ第28節のフライブルクvsバイエルンで起きていた。

首位のバイエルンと上位を争うフライブルクの一戦。トップ4入りも見えているフライブルクにとっては、大事な一戦となった。
試合はバイエルンが主導権を握り3-1としていたが、85分に事件が。バイエルンはMFコランタン・トリソ、FWキングスレー・コマンを下げ、DFニクラス・ジューレとMFマルツェル・ザビッツァーを投入していた。

しかし、この際に2人がピッチに入ったものの、コマンがピッチから出ないままで試合が再開。20秒ほどプレーが進んだ後、バイエルンの選手が12人ピッチに立っていることにフライブルクDFニコ・シュローターベックが気が付き主審に伝え、試合が一時中断していた。
この件についてフライブルクは声明を発表。ドイツサッカー連盟(DFB)の裁判所へ申し立てることにした。

「集中的かつ極めて差別化した審議の過程で、フライブルクの責任者は、先週の土曜日にバイエルンがブンデスリーガの試合でミスを犯した後の進め方について話し合いました」

「クラブの全体的な責任の文脈で、特に経済的、スポーツ的、法的な観点から重要となる可能性のあるすべての側面が、集中的に調査され、議論されました」

「まず第一に、私たちは自分たちのせいではないため、ジレンマに陥っています。フライブルクは、交代プロセスを取り巻く出来事に関与したり影響を及ぼしたりしませんでした。しかし、DFBの法的および手続き上の規則により、プロセスを合法的にチェックするために、正式に異議申し立てすることが義務付けられています。手続き上、意に反して降ってきたこの異議申し立てには、非常に不快感を覚えます」

「したがって、この手続き上の規制は、全体的な構成において不適切だと考えます。全く関与していないクラブ(今回の場合は我々)に、明らかなルール違反に対処する責任を負わせることになるのです」

「しかし、フライブルクの取締役会は、様々なレベルでの集中的な議論と法的な検証を行った結果、この試合に対して異議を唱えることを決定しました」

今回の件に関しては、交代させるために第4審にチームマネージャーが提出したコマンの背番号が昨季までの「29」となっており、今季から「11」をつけているコマンが自分だと認識していなかったこと。また、ともに交代する予定のトリソがすぐロッカールームに下がったため、状況が把握できない事態が起きていた。

フライブルクの関連記事

フライブルクは28日、U-21ドイツ代表DFマックス・ローゼンフェルダー(21)との契約延長を発表した。 11歳でフライブルクの下部組織に入団したローゼンフェルダーは、U-17、U-19、フライブルクⅡと順調にステップアップすると、今季開幕戦のシュツットガルト戦でトップチームデビューを果たすと、センターバックとし 2024.11.29 08:00 Fri
堂安律が所属するフライブルクが、X(旧ツイッター)からの撤退を発表した。 現在30万のフォローを持つフライブルクの公式アカウントだが、今後はXのメディアサービスを終了し、代わりにBlueskyに切り替えるという。 フライブルクは今回の決断に際して以下の声明を発表している。 「スポーツクラブは、以前はT 2024.11.27 08:37 Wed
ブンデスリーガ第14節のドルトムントvsフライブルクが23日に行われ、4-0でドルトムントが勝利した。フライブルクの堂安律は73分までプレーしている。 前節マインツに敗れた7位ドルトムントは、その試合からスタメンを4人変更コンディション不良のギラシーや出場停止のジャン、グロスらに代えてマレン、ベンセバイニ、アント 2024.11.24 01:30 Sun
フライブルクは19日、ドイツ人MFニコラス・ヘフラー(34)との契約延長を発表した。 フライブルクの下部組織出身のヘフラーは2010年にトップチームへ昇格。エルツゲビルゲ・アウエへの武者修行を経て、2013年からトップチームに定着すると、守備的MFの中心選手としてここまで351試合14ゴール26アシストを記録して 2024.11.20 07:30 Wed
元トルコ代表DFエメル・トプラク(35)が現役引退を発表した。 2024年6月にトルコのアンタルヤスポルを退団し、フリートランスファーとなっていたトプラクは、14日に自身のインスタグラムにこれまで在籍したクラブのユニフォームを纏った自身の写真と共に引退する旨のコメントを綴った。 「今日は特別な投稿をさせても 2024.11.15 08:00 Fri

ブンデスリーガの関連記事

バイエルンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイビスがビッグマッチを前に警察沙汰だ。 ドイツ『ビルト』によると、28日深夜にミュンヘン中心街で愛車のランボルギーニを運転中に警察から呼び止められ、酒の匂いから検査を求められると、呼気から0.6パーミルの数値が計測。これを追って報じたドイツ『スカイ』いわく、数値的に行政処 2024.11.30 12:45 Sat
前節は日本人対決が2試合行われ、DFチェイス・アンリとMF三好康児が終盤に出場したシュツットガルトvsボーフムはシュツットガルトが快勝し、FW町野修斗とMF佐野海舟が共に先発したホルシュタイン・キールvsマインツはマインツに軍配が上がった。迎える第12節、ドルトムントvsバイエルンによるデア・クラシカーが行われる。 2024.11.29 18:00 Fri
フライブルクは28日、U-21ドイツ代表DFマックス・ローゼンフェルダー(21)との契約延長を発表した。 11歳でフライブルクの下部組織に入団したローゼンフェルダーは、U-17、U-19、フライブルクⅡと順調にステップアップすると、今季開幕戦のシュツットガルト戦でトップチームデビューを果たすと、センターバックとし 2024.11.29 08:00 Fri
日本サッカー協会(JFA)とアディダス ジャパンが共同で「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」を発足し、2023年11月にスタート。2024年度の第3弾はドイツの名門・バイエルンへと選手が短期留学することが決定した。 「JFA アディダス DREAM ROAD」は、育成年代の選手 2024.11.28 18:00 Thu
堂安律が所属するフライブルクが、X(旧ツイッター)からの撤退を発表した。 現在30万のフォローを持つフライブルクの公式アカウントだが、今後はXのメディアサービスを終了し、代わりにBlueskyに切り替えるという。 フライブルクは今回の決断に際して以下の声明を発表している。 「スポーツクラブは、以前はT 2024.11.27 08:37 Wed

フライブルクの人気記事ランキング

1

堂安律在籍のフライブルクがXから撤退…「外国人嫌悪、人種差別、差別に反対することは、私たちのアイデンティティの一部」

堂安律が所属するフライブルクが、X(旧ツイッター)からの撤退を発表した。 現在30万のフォローを持つフライブルクの公式アカウントだが、今後はXのメディアサービスを終了し、代わりにBlueskyに切り替えるという。 フライブルクは今回の決断に際して以下の声明を発表している。 「スポーツクラブは、以前はTwitterと呼ばれていたプラットフォームXでの活動を直ちに停止します。クラブが定款で掲げている多様性や寛容などの価値観が、そこで踏みにじられています」 「プラットフォームの急速な過激化は、憎悪、扇動、陰謀論の氾濫から明らかです。規制や制裁はほとんど存在しません。それどころか、2年前にTwitterを引き継いだイーロン・マスクは、こうしたコンテンツの多くを公開し、広めることに個人的に責任を負っています」 「スポーツクラブは、もはや以前のように単純に続けることはできない段階に達しました。外国人嫌悪、人種差別、差別に反対することは、私たちのアイデンティティの一部です。Xの現在の軌跡を考えると、プラットフォームに残ることはもはや正当化できません」 「したがって、SCフライブルクは、プラットフォームBlueskyで最初の一歩を踏み出します。関心のあるすべての関係者、特にTwitterで長年にわたって発展し、Xで私たちからの最新情報を受け取ることがなくなった活気のあるSCコミュニティに、BlueskyでSCフライブルクの毎日のコンテンツをフォローすることをお勧めします」 「今後数週間から数カ月間、この新しいプラットフォームでの私たちの存在がどのように受け止められているかを観察し、評価します」 なお、ブンデスリーガではザンクト・パウリ、フライブルクが同様の理由でXからの撤退を発表している。 2024.11.27 08:37 Wed
2

堂安律が先発もドルトムントが2人退場のフライブルクに4発快勝!【ブンデスリーガ】

ブンデスリーガ第14節のドルトムントvsフライブルクが23日に行われ、4-0でドルトムントが勝利した。フライブルクの堂安律は73分までプレーしている。 前節マインツに敗れた7位ドルトムントは、その試合からスタメンを4人変更コンディション不良のギラシーや出場停止のジャン、グロスらに代えてマレン、ベンセバイニ、アントンらをスタメンで起用した。 一方、リーグ戦3試合未勝利の5位フライブルクは、ゴールレスドローに終わったウニオン・ベルリン戦のスタメンからアダムとディンクシをホーラーとヘフラーに変更した以外は同じスタメンを起用。日本代表帰りの堂安は[4-2-3-1]の右MFでスタメン出場している。 試合は早い時間にスコアが動く。ドルトムントは7分、ブラント、ザビッツァー、ベンセバイニとワンタッチパスで中央を突破すると、最後は絶妙なトラップからボックス内に侵入したバイアーが冷静にシュートを流し込んだ。 先制を許したフライブルクは24分、堂安の斜めのパスをボックス内で受けたグリフォが決定機を迎えたが、これはGKコベルが弾くとこぼれ球をホーラーが押し込んだが、シュートはクロスバー直撃。跳ね返りを再びホーラーが押し込もうとしたが、シュートはGKコベルにキャッチされた。 ピンチを凌いだドルトムントは27分、ボックス右深くまで侵攻したマレンがシュートを狙うと、ゴールライン手前でDFギンターがブロックすると、こぼれ球をブラントが詰めたが、これは先にヘフラーにクリアされた。 ハーフタイムにかけても主導権を握るドルトムントは、40分にバイノー=ギテンスのパスをバイタルエリア中央左で受けたフェリックス・エンメチャが右足を振り抜くと、コントロールショットがゴール左隅に吸い込まれた。 2点ビハンドで前半を終えたフライブルクは、64分にオスターヘッジがペナルティアーク手前でザビッツァーを倒すと、2枚目のイエローカードで退場処分に。 数的優位となったドルトムントは、キッカーのブラントが直接FKをゴール右上に突き刺し、3点目を奪った。 その後、フライブルクは73分に堂安を下げてシルディリアを投入。しかし、再びスコアを動かしたのはドルトムント。77分、ベンセバイニのパスをボックス左で受けたバイノー=ギテンスが切り返しでマークを外すと、ゴール右隅にシュートを突き刺した。 4失点を喫したフライブルクは、試合終了間際にもアダムがレッドカードで一発退場するなど、最後まで悪い流れを断ち切れず。試合はそのまま4-0で快勝したドルトムントが今季ホーム戦無敗を継続している。 ドルトムント 4-0 フライブルク 【ドルトムント】 バイアー(前7) フェリックス・エンメチャ(前40) ブラント(後21) バイノー=ギテンス(後32) 2024.11.24 01:30 Sun
3

NEC小川航基と同僚のインドネシア代表DFが日本戦へ意欲…堂安律と空港で遭遇し「クボよりドウアンと対峙したいな」

インドネシア代表DFカルヴィン・フェルドンクが日本代表戦へ意気込んだ。 フェルドンクはインドネシア系オランダ人で、今年急増したインドネシア代表“帰化組”の1人。 2026年W杯アジア2次予選のラストゲームで初キャップを飾り、そこから先日の中国代表戦まで5試合連続先発出場と、すぐさま主軸に。守備的ポジションを複数こなすレフティだ。 クラブキャリアはフェイエノールト育ちで、現在は日本代表FW小川航基も所属するNECナイメヘンで不動の左サイドバック。 そんなフェルドンク、ナイメヘン紙『Forza NEC』で代表活動について触れ、11月15日の日本代表戦(H)に向けては、チームメイト小川とあれこれ話に花を咲かせていると言う。 「僕にとって最も楽しい試合になるはずだよ。もちろんコウキと対戦するからだ」 本職左サイドバックということで、出場なら久保建英(レアル・ソシエダ)と対峙する可能性が大。フェルドンクは「マッチアップの相手となるかもしれないのがクボ。ラ・リーガで輝く姿を想像してごらん?」と目を輝かせた。 一方、代表活動に前後し、オランダのスキポール国際空港で、堂安律(フライブルク)とばったり遭遇したことがあるそうで、その時小川が堂安と一緒だったため、その場で談笑。 「もちろんインドネシアvs日本について話したよ。ドウアンと冗談を言い合い、その時から僕は『クボよりもドウアンと対峙したいな』って思っているよ」 「彼らのコーチ(森保一監督)は『日本とインドネシアがW杯にいけることを願う』とか言ってなかったっけ?(笑) 僕たちにとっては難しい対戦になるけど、全てが順調に進んでいるよ」 2024.10.22 19:50 Tue
4

フライブルクが生え抜きのU-21ドイツ代表DFローゼンフェルダーと契約延長

フライブルクは28日、U-21ドイツ代表DFマックス・ローゼンフェルダー(21)との契約延長を発表した。 11歳でフライブルクの下部組織に入団したローゼンフェルダーは、U-17、U-19、フライブルクⅡと順調にステップアップすると、今季開幕戦のシュツットガルト戦でトップチームデビューを果たすと、センターバックとしてここまで公式戦11試合に出場。また、今年9月にはU-21ドイツ代表デビューを飾った。 新契約にサインしたローゼンフェルダーは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「フライブルクで生まれ、4歳の頃からずっとフライブルクのファンだった。昨シーズンは個人的に難しいシーズンだったが、今シーズンはチームにフィットし、出場機会を得られていることに満足している。このまま続けていけるように頑張るし、これからもチームの勝利のために努力していきたい」 2024.11.29 08:00 Fri
5

開幕から躍動続く堂安律に複数有力クラブが関心…今冬あるいは来夏にステップアップへ

フライブルクの日本代表MF堂安律(26)にステップアップの可能性が浮上している。 ガンバ大阪からフローニンヘンへ移籍し、ヨーロッパでのキャリアをスタートした堂安。以降はPSV、アルミニア・ビーレフェルトを経て2022年からフライブルクでプレー。その新天地では右のウイング、ウイングバックを主戦場に絶対的なレギュラーに君臨。今シーズンは開幕から好調を維持し、ブンデスリーガ8試合4ゴール1アシストを記録。早くも昨シーズンの7ゴールに迫っており、自身初の2桁ゴールを視界に捉える。 ドイツ国内の移籍市場に精通する『スカイ』のフロリアン・プレッテンベルク記者によれば、その日本代表には現時点で複数の有力クラブの関心を集めているという。 今冬の移籍の可能性は除外されないが、堂安は来夏までに次のステップに向けて準備を進めており、すでに公式な問い合わせもあるようだ。 なお、フライブルクは堂安の売却条件を2000万ユーロ(約33億2000万円)程度に設定しているが、実際には1500万ユーロ(約24億9000万円)程度が相場になるという。 現時点で具体的なクラブ名は明かされていないが、今季のフライブルクでこのままの調子を維持できれば、ヨーロッパ5大リーグの強豪クラブ入りが実現することになりそうだ。 2024.10.30 07:00 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly