アギーレ率いる新生マジョルカは黒星発進で7連敗…久保建英は後半終盤に途中投入《ラ・リーガ》

2022.04.02 23:04 Sat
Getty Images
ラ・リーガ第30節、ヘタフェvsマジョルカが2日にコリセウム・アルフォンソ・ペレスで行われ、ホームのヘタフェが1-0で勝利した。なお、マジョルカのMF久保建英は86分から途中出場した。

現在、泥沼の6連敗中の18位マジョルカ(勝ち点26)は、ルイス・ガルシア・プラサ前監督を解任し、元日本代表指揮官のハビエル・アギーレ新監督を招へい。その新指揮官の初陣では、直近6試合未勝利(2敗4分け)で15位のヘタフェ(勝ち点29)との残留争いシックス・ポインターに臨んだ。なお、アギーレ監督は日本代表帰りの久保を今回の古巣対戦でベンチスタートとした。

対戦相手のヘタフェを意識してか、イドリス・ババを最終ラインの中央に置き、2トップにムリキ、フェル・ニーニョのツインタワーを置く[5-3-2]でスタートした新生マジョルカ。
共に後ろ重心で、先に失点しないことを最優先する慎重な入りを見せたことで、中盤での潰し合いが繰り広げられていく。そういったクローズな流れの中。17分にはヘタフェのエネス・ウナルが直接FKでゴールを脅かすが、これは枠の左に外れる。

前半半ばから終盤にかけてはロングボールの応酬、球際でのバトルばかりが強調される展開が続き、互いに決定機をなかなか作れない。その一方で、前半だけで共に4枚ずつのイエローカードが出される白熱の攻防が繰り広げられた。
結局、ゴールレスで折り返した試合は後半も大きな変化はなし。しかし、ハーフタイム明けの2枚替えで、より勢いを見せるヘタフェが優勢に試合を進めていく。

すると、61分にはボックス手前でウナルが放ったシュートがボックス内のDFルッソの肘付近に直撃。一度プレーは流されたが、オンフィールドレビューの結果、ヘタフェにPKが与えられると共にルッソに2枚目のカードが掲示された。

数的不利に加え、ビハインドを背負うと敗色濃厚となるマジョルカだが、この窮地を守護神セルヒオ・リコが救った。ウナルの左を狙ったシュートを完璧な読みでセーブすると、こぼれ球に詰めたオリベラのシュートも見事なリカバリーではじき出した。

守護神のビッグセーブで辛くもビハインドを免れたマジョルカだったが、ここからリスクを冒して前に出るホームチームの攻勢に晒される。そして、防戦一方の戦いを強いられた中、82分には途中出場のビジャールのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出した同じく途中出場のマジョラルにボックス左から左足のシュートを流し込まれ、先制点を奪われた。

何とか勝ち点を持ち帰りたいアギーレ監督は86分、久保とイ・ガンイン、アントニオ・サンチェスを投入する3枚替えを敢行。中盤の右に入った久保は攻守に積極性を見せるが、逃げ切りを図る古巣のハードな守備を前になかなか攻撃面で仕事を見せられない。

試合はこのままタイムアップを迎え、アギーレ率いる新生マジョルカの初陣は0-1の敗戦に終わり、厳しい7連敗となった。

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