ベトナムにドローの吉田麻也「勝って終わりたかった」、W杯ベスト8へ「もう一回前進しなければいけない」

日本代表のキャプテンであるDF吉田麻也が、ベトナム代表戦を振り返った。

29日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表vsベトナム代表が行われ、1-1のドローに終わった。

W杯出場を決めている日本は、オーストラリア戦から9名を変更。なかなか出場機会を得られていなかった選手たちをピッチに送ると、連係面でなかなか上手くいかず。するとCKからゴールを奪われ、先に失点する。
後半に入り、選手のシステムを変更すると、徐々に日本が押し込む展開に。すると、パスカットで持ち出した吉田が、原口元気のシュートのこぼれ球を詰めて同点に追いついた。

その後、日本は田中碧がネットを揺らすも、直前のプレーで南野拓実がハンドを取られてノーゴールに。さらに上田綺世もネットを揺らすが、これは田中がオフサイドを取られてゴールが認められず、1-1の引き分けに終わった。試合後のフラッシュインタビューに応じた吉田は「もちろん勝って終わりたかったです」とコメント。「メンバーを大幅に代えたので、チグハグ感が出ることも予想していましたし、今日はチャレンジな試合になると思っていましたが、失点してから得点奪うまで時間がかかってしまったかなと」と、修正するのに時間がかかったと語り、「後半相手のスペースができた中でも崩せずに終わって、課題はもちろん残りますけど、6月に向けてまた課題が見えたので、それはそれで悪くないと思います」と、W杯に向けて普段と違うメンバーで戦った成果はあったとした。

ハーフタイムの指示については「形を変えて、メンバーも代えたので、最初の立ち位置も変えたので相手も混乱したかなと」と、システムを[4-3-3]から[4-2-3-1]に変えたと語り、「相手も落ちてきたのでうまくいったと思います」と、ベトナムの強度が落ちたことも押し込めた要因だとした。

ただ、吉田はホームの凱旋試合で勝てなかったことについて言及。「これだけたくさんのお客さんに来ていただいて、僕たちもぜひ来てくださいと言った中で、勝ち届けられなかったことは申し訳なく思います」とコメント。「予選10試合を通して、苦しい中でサポーターの皆さんの声援は大きな力になりました。そのおかげで予選突破という目標をクリアすることができました。カタールでベスト8という目標に向かっていくために、ここからもう一回前進しなければいけないのでまた応援よろしくお願いします」と、W杯ベスト8の目標に向けて後押しをお願いした。