アーセナルが4連勝で暫定4位浮上! 指揮官アルテタも関与した鮮やかなチームゴール3発でワトフォードに競り勝つ《プレミアリーグ》
2022.03.07 00:59 Mon
プレミアリーグ第28節、ワトフォードvsアーセナルが6日にヴィカレージ・ロードで行われ、アウェイのアーセナルが2-3で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋はベンチ外となった。
10日前に行われたウォルバーハンプトン戦を後半アディショナルタイムの勝ち越しゴールによって劇的な形で勝利した暫定6位のアーセナル(勝ち点45)。4連勝を目指す今節は降格圏の19位に沈むワトフォード(勝ち点18)のホームに乗り込んだ。
アルテタ監督は休養十分で臨む今回のアウェイゲームに向けて直近のウルブス戦と全く同じスタメンを採用。冨安はふくらはぎの負傷によって引き続きベンチ外となった。
試合は開始20秒過ぎにセカンドボールに反応したジョアン・ペドロのスルーパスに抜け出したデニスがいきなりゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定でホームチームによる電光石火の先制点は幻となる。
いきなり冷や汗をかいたアーセナルだが、気を引き締め直してボールの主導権を握ると、この試合最初の決定機を先制点に結びつける。5分、相手陣内右サイドでセドリック、サカ、ウーデゴールと短くダイレクトパスが繋がると、ノルウェー代表MFのヒールパスに反応したサカが深い位置に抜け出してプルバック。ゴール前に飛び出したラカゼットが押し下げた最終ラインと中盤の間に顔を出したウーデゴールが左足の丁寧なダイレクトシュートをゴール左隅へ流し込んだ。
11分、ボックス右で持ち味のフィジカルを生かしたムサ・シソコ、デニスのボールキープから果敢なオーバーラップを仕掛けたキコが深い位置からクロスを供給。これをボックス中央のクチョ・エルナンデスがバックステップを踏みながらの圧巻のバイシクルシュートでGKラムズデールが守るゴールをこじ開けた。
開始10分余りで1ゴールずつを奪い合うオープンな展開となった試合は、引き続きアーセナルがボールを握って試合をコントロール。ウーデゴールや両ウイングが良い形でアクセントを付けて相手の急所を突いていく。一方、ワトフォードも決して守備一辺倒とはならず、シソコやデニスの推進力を生かしたカウンターで前がかりな相手の背後を狙う意識を見せる。
互いに幾度かシュートを打ち合った中、先にゴールをこじ開けたのはまたしてもアウェイチーム。30分、ガブリエウが縦に差し込んだパスはクレバリーにカットされるが、その後方からうまく身体を入れてボールを奪い返したサカがラカゼットの足元に繋ぐと、元フランス代表FWの鮮やかなヒールでのリターンパスに反応したサカがペナルティアーク付近から鋭い左足のシュートをゴール右隅へ突き刺した。
先制点に続く鮮やかな連携から再びリードを手にしたアーセナルは、追いつかれた序盤の反省を生かしてより攻守のバランスを意識した試合運びでうまく時計を進めていく。そして、3点目こそ奪えなかったものの、相手にカウンターチャンスをほとんど与えない安定した試合運びをみせ、1点リードでハーフタイムを迎えた。
後半の入りは拮抗した展開となったが、アーセナルに “指揮官”を含めた鮮やかな連携から3点目が生まれる。52分、右サイドのタッチを割ったボールをアルテタ監督が素早く回収してサカに繋ぐと、サカのクイックスローからセドリック、ウーデゴール、ラカゼットとダイレクトでパスが繋がり、ペナルティアーク付近でフリーのマルティネッリにシュートチャンス。ここでマルティネッリが右足インステップの鋭いシュートをゴール左隅へ突き刺した。
この試合初めて2点差を付けられたワトフォードはここからリスクを冒して前に出る。この試合でやや淡白な対応も見受けられるアウェイチームの隙を突いてクレバリー、デニスに決定機が訪れるが、いずれも決め切ることができない。
後半半ばから終盤にかけてはアーセナルがゲームコントロール優先の試合運びにシフトしたことで、試合は膠着状態に。危なげなく時計を進めるアウェイチームはマルティネッリ、ラカゼットを下げてペペ、エンケティアを続けて投入。すると、ポジション奪取に向けて結果がほしいエンケティアが右ポスト直撃のシュートで4点目に迫る場面も作り出す。
その後、ホームで負けられないワトフォードは87分、3列目からボックス内へのランニングを見せたムサ・シソコがジャカの背後を取り、ホワイトを出し抜いて点差を縮める2点目を奪う。
これにより試合に緊迫感が戻ってきた中、アルテタ監督はウーデゴールを下げてホールディングを投入し、5バックの形で逃げ切りを図る。そして、試合の締め方に課題を残したものの、敵地で勝ち切ったアーセナルがリーグ4連勝で暫定4位に浮上した。
10日前に行われたウォルバーハンプトン戦を後半アディショナルタイムの勝ち越しゴールによって劇的な形で勝利した暫定6位のアーセナル(勝ち点45)。4連勝を目指す今節は降格圏の19位に沈むワトフォード(勝ち点18)のホームに乗り込んだ。
アルテタ監督は休養十分で臨む今回のアウェイゲームに向けて直近のウルブス戦と全く同じスタメンを採用。冨安はふくらはぎの負傷によって引き続きベンチ外となった。
いきなり冷や汗をかいたアーセナルだが、気を引き締め直してボールの主導権を握ると、この試合最初の決定機を先制点に結びつける。5分、相手陣内右サイドでセドリック、サカ、ウーデゴールと短くダイレクトパスが繋がると、ノルウェー代表MFのヒールパスに反応したサカが深い位置に抜け出してプルバック。ゴール前に飛び出したラカゼットが押し下げた最終ラインと中盤の間に顔を出したウーデゴールが左足の丁寧なダイレクトシュートをゴール左隅へ流し込んだ。
幸先よく先制に成功したアーセナルは以降もストレスなくボールを動かして試合の主導権を掌握する。だが、今度はワトフォードの見事な右サイドでの崩しからスーパーゴールを決められる。
11分、ボックス右で持ち味のフィジカルを生かしたムサ・シソコ、デニスのボールキープから果敢なオーバーラップを仕掛けたキコが深い位置からクロスを供給。これをボックス中央のクチョ・エルナンデスがバックステップを踏みながらの圧巻のバイシクルシュートでGKラムズデールが守るゴールをこじ開けた。
開始10分余りで1ゴールずつを奪い合うオープンな展開となった試合は、引き続きアーセナルがボールを握って試合をコントロール。ウーデゴールや両ウイングが良い形でアクセントを付けて相手の急所を突いていく。一方、ワトフォードも決して守備一辺倒とはならず、シソコやデニスの推進力を生かしたカウンターで前がかりな相手の背後を狙う意識を見せる。
互いに幾度かシュートを打ち合った中、先にゴールをこじ開けたのはまたしてもアウェイチーム。30分、ガブリエウが縦に差し込んだパスはクレバリーにカットされるが、その後方からうまく身体を入れてボールを奪い返したサカがラカゼットの足元に繋ぐと、元フランス代表FWの鮮やかなヒールでのリターンパスに反応したサカがペナルティアーク付近から鋭い左足のシュートをゴール右隅へ突き刺した。
先制点に続く鮮やかな連携から再びリードを手にしたアーセナルは、追いつかれた序盤の反省を生かしてより攻守のバランスを意識した試合運びでうまく時計を進めていく。そして、3点目こそ奪えなかったものの、相手にカウンターチャンスをほとんど与えない安定した試合運びをみせ、1点リードでハーフタイムを迎えた。
後半の入りは拮抗した展開となったが、アーセナルに “指揮官”を含めた鮮やかな連携から3点目が生まれる。52分、右サイドのタッチを割ったボールをアルテタ監督が素早く回収してサカに繋ぐと、サカのクイックスローからセドリック、ウーデゴール、ラカゼットとダイレクトでパスが繋がり、ペナルティアーク付近でフリーのマルティネッリにシュートチャンス。ここでマルティネッリが右足インステップの鋭いシュートをゴール左隅へ突き刺した。
この試合初めて2点差を付けられたワトフォードはここからリスクを冒して前に出る。この試合でやや淡白な対応も見受けられるアウェイチームの隙を突いてクレバリー、デニスに決定機が訪れるが、いずれも決め切ることができない。
後半半ばから終盤にかけてはアーセナルがゲームコントロール優先の試合運びにシフトしたことで、試合は膠着状態に。危なげなく時計を進めるアウェイチームはマルティネッリ、ラカゼットを下げてペペ、エンケティアを続けて投入。すると、ポジション奪取に向けて結果がほしいエンケティアが右ポスト直撃のシュートで4点目に迫る場面も作り出す。
その後、ホームで負けられないワトフォードは87分、3列目からボックス内へのランニングを見せたムサ・シソコがジャカの背後を取り、ホワイトを出し抜いて点差を縮める2点目を奪う。
これにより試合に緊迫感が戻ってきた中、アルテタ監督はウーデゴールを下げてホールディングを投入し、5バックの形で逃げ切りを図る。そして、試合の締め方に課題を残したものの、敵地で勝ち切ったアーセナルがリーグ4連勝で暫定4位に浮上した。
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