チェルシーのロシア人オーナー、ウクライナからの支援要請に応え仲介役を買って出る「彼だけが応えてくれた」

チェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチ氏が、ロシアとウクライナの間に起きている問題に対して仲介しようとしているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。

24日早朝、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウクライナへの軍事侵攻を決断。この侵攻により、多くの犠牲者が出ており、未だに続いている。

世界各国からはロシアに制裁が下され始め、サッカー界では戦争反対の運動が進んでいる状況。国際サッカー連盟(FIFA)もロシアへの措置を発表していた。
解決の糸口がなかなかない問題だが、ロシアの実業家であり、ロシア政府との繋がりがあるアブラモビッチ氏も問題視され、チェルシーの経営権を譲渡。オーナーであり続けるものの、運営からは手を引くことを決断していた。

そんな中、チェルシーのスポークスマンを介してアブラモビッチ氏がコメント。ロシアとウクライナの間で仲介に動いていることが明かされた。「ロマン・アブラモビッチが、平和的な解決を達成するための支援のために、ウクライナ側から連絡を受けたこと、そして彼がそれ以来ずっと助けようとしていることが確認できる」

「何が危機に瀕しているのかを考え、我々がそのような状況や彼の関与についてコメントしなかった理由について、理解してもらいたい」

今回のウクライナ側からの要請は、映画プロデューサーであるアレクサンデル・ロドニャンスキ氏からアブラモビッチへと行われたもの。ウクライナ側の要請に支援の手を差し伸べ、仲介に動くことを決断したようだ。

またロドニャンスキ氏は、今回の件に関してウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、感謝の意を表していると語った。

「ウクライナ側は、平和的な解決策を見つけるのを手伝ってくれるロシアの誰かを見つけようとしていたことを確認できる」

「彼らはユダヤ人コミュニティを通じてロマン・アブラモビッチとつながり、助けを求めて彼に助けを求めた」

「それ以来、ロマン・アブラモビッチは平和的解決への支持を動員しようと努めてきた。ロマン・アブラモビッチの影響力は限られているが、彼だけがそれに応えて試みた」

「これが影響を与えるかどうかはわからないが、私はゼレンスキーのスタッフと連絡を取り合っており、彼らが彼の真の努力に感謝していることを知っている」

ロシア人の立場からウクライナに手を差し伸べたアブラモビッチ氏。どのような結末を迎えるだろうか。