ローマがエイブラハムのラストプレーPK弾で4戦ぶり白星! 10人スペツィアに大苦戦も劇的勝利《セリエA》

2022.02.28 04:30 Mon
Getty Images
セリエA第27節、スペツィアvsローマが27日にスタディオ・アルベルト・ピッコで行われ、アウェイのローマが0-1で勝利した。
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現在、8位のローマ(勝ち点41)は前節、エラス・ヴェローナにシーズンダブル寸前の窮地に立たされたが、ヴォルパート、ボーヴェのプリマヴェーラ育ちの若手のセリエA初ゴールで追いつき辛くも勝ち点1を拾った。直近3試合連続ドローと足踏みが続く中、4試合ぶりの白星を目指したアウェイゲームでは、前回対戦で敗れた14位のスペツィアと対峙した。ヴェローナ戦での主審侮辱で2試合ベンチ入り禁止のモウリーニョ監督不在のチームは先発4人を変更。負傷のセルジオ・オリベイラ、アフェナ=ギャンに代えてヴェレトゥ、今季初先発のザレフスキ、ビーニャとメイトランド=ナイルズに代えてマンチーニ、ムヒタリアンを起用した。
ザレフスキとカルスドルプを両ウイングバックに配した[3-4-2-1]の布陣で臨んだローマは、立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。開始3分には右CKの場面でマンチーニが渾身のヘディングシュートを放つが、これは相手GKの好守に遭う。

以降は要所で相手のプレスを剥がしながらペッレグリーニ、ムヒタリアンの2シャドーを起点に多くのチャンスを創出していく。18分にはペッレグリーニの見事なミドルシュートが枠を捉えるが、GKプロベデルの好守に遭う。さらに、こぼれ球に反応したエイブラハムのシュートも素早いリカバリーを見せた相手守護神に防がれる。
前半半ばから終盤にかけてもエイブラハムやペッレグリーニに決定機が訪れながらも決め切れない状況が続くアウェイチーム。それでも、前半終了間際には相手DFアミアンが続けて2枚のイエローカードをもらい、数的優位を手にしてハーフタイムを迎えることになった。

これを受け、ローマベンチは前半に1枚カードをもらっていたマンチーニを下げてハーフタイム明けに切り札のザニオーロをピッチへ送り出す。この交代で並びを[4-3-3]に変更した。

後半は完全に相手を自陣深くに押し込んで幾度も際どいシーンを作るローマだが、前半同様に決め切るところだけがうまくいかない。そして、早い時間帯の先制点を逃したチームは67分にヴェレトゥを下げてエル・シャーラウィをピッチに送り出す。

さらに、ザレフスキを下げてショムロドフまでピッチに送り込んで前がかるローマはペッレグリーニやザニオーロが決定的な枠内シュートを放っていくが、完全に乗った相手守護神の牙城を崩せない。

その後、0-0のまま後半アディショナルタイムを迎えたローマの3戦連続ドローは濃厚かに思われたが、最後の最後に劇的ゴールを奪う。後半ラストプレーとなった右CKの流れからゴール前でダイビングヘッドを試みたザニオーロがマッジョーレに顔面を蹴られると、オンフィールドレビューの結果、このプレーでローマにPKが与えられる。

そして、勝敗を決する重要なPKをキッカーのエイブラハムが冷静にゴール左隅へ突き刺し、ローマが苦しみながらも劇的な形で4試合ぶりの白星を手にした。

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