フォーデンが後半終盤に決勝点! 首位シティがエバートンに競り勝ちバウンスバックに成功《プレミアリーグ》

2022.02.27 04:30 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第27節、エバートンvsマンチェスター・シティが26日にグディソン・パークで行われ、アウェイのシティが0-1で勝利した。

前節、トッテナムに競り負けてリーグ戦16試合ぶりの敗戦を喫したシティ(勝ち点63)。ミッドウィークに行われた未消化試合に勝利した2位のリバプール(勝ち点60)との勝ち点差は「3」に縮まり、連覇を目指す優勝争いは一気に緊迫感を増す。

そのトッテナム戦からのバウンスバックを図る今節は、16位のエバートン(勝ち点22)と敵地で対戦。グアルディオラ監督は前節からウォーカーに代えてストーンズを起用した以外、同じスタメンを継続した。
エバートンにマイコレンコ、シティにジンチェンコと、母国ウクライナがロシアから侵攻を受けている選手を擁する両クラブは、試合前にウクライナ国旗、メッセージ付きのTシャツとウクライナへの連帯を示した。

立ち上がりからハイプレスを仕掛けて主導権を握りにいったアウェイのシティだが、エバートンのコンパクトな守備ブロックと、強度の高い球際のプレーに苦戦を強いられる。
普段通りボールを握り、素早い切り替えでカウンターチャンスは与えないが、効果的にボールを循環できず、なかなか相手の守備に揺さぶりをかけられない。そのため、幾度か良い形でクロスは入るものの、なかなかフィニッシュの数が増えていかない。

30分にはデ・ブライネが中央突破からボックス手前で右足を振っていくが、これはGKピックフォードに難なくキャッチされる。逆に、直後の34分には自陣ボックス内まで運ばれてゴール前の混戦からイウォビのシュートのこぼれに反応したリシャルリソンに決定的なシュートを打たれるが、これは守護神エデルソンの好守で凌いだ。

何とか前半の内に攻撃の糸口を掴みたいアウェイチームは、3トップの立ち位置を変えるなど、試行錯誤を見せるが、まだまだ元気なエバートンの堅守を上回れぬまま消化不良の形で前半を終えた。

ハーフタイムの修正によって全体の距離感が良くなったシティは後半も押し込む入りを見せる。56分には右サイドで仕掛けたベルナルド・シウバがゴール前を横切るグラウンダーのパスを入れると、ファーで反応したフォーデンが左足ダイレクトで合わす。さらに、波状攻撃から深い切り返しでDFを外したカンセロが足を振っていくが、いずれもGKピックフォードに阻まれる。

完全に流れを掴んだアウェイチームは一気に攻撃のギアを上げてホームチームを攻め立てる。68分には中央での細かいパス交換からデ・ブライネが鋭いミドルシュートを枠の右隅へ飛ばすが、GKピックフォードのビッグセーブに遭う。以降も内と外をうまく使い分けながら際どいシーンを作り出していく。

前半に比べて明らかにゴールの匂いを色濃くさせるものの、ピックフォードの牙城を崩せないシティは、77分にスターリング、ギュンドアンを下げてマフレズ、ガブリエウ・ジェズスを同時投入。対するエバートンは足を痛めたファン・デ・ベークに代えてデレ・アリ、奮闘していたゴードンを下げてグレイをピッチへ送り出した。

一連の交代で試合の流れに変化がもたらされることが期待された中、相手のミスを突いた首位チームがゴールをこじ開ける。82分、ボックス左でベルナルド・シウバがグラウンダーで折り返したボールがDFホルゲイトに当たってコースが変わりゴール方向に向かうと、DFキーンの反応遅れてボールを蹴り出せず。これに抜け目なく詰めたフォーデンがゴール至近距離からの決定機をきっちり決め切った。

苦しみながらも土壇場でゴールをこじ開けたシティは、ここから逃げ切り態勢に入る。勝ち点奪取に向けてリスクを冒して攻めるエバートンの攻勢に晒されるが、リシャルリソンとの一対一をGKエデルソンが見事な飛び出しで阻止。また、ボックス内でロドリが腕付近でトラップしたプレーがVARの対象となるが、これはお咎めなしの判定となった。

その後、相手の反撃をクリーンシートで凌ぎ切ったシティが、トッテナム戦の敗戦を払しょくする1-0の勝利を収め、首位キープに成功した。

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