レーティング:インテル 0-2 リバプール《CL》
2022.02.17 07:05 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の1stレグ、インテルvsリバプールが16日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、アウェイのリバプールが0-2で先勝した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽インテル採点

GK
1 ハンダノビッチ 5.5
2失点共にノーチャンス。ビッグマッチでもいつも通りの安定したゴールキーピングを披露。ビルドアップではプラスアルファをもたらせずも、無難に繋いだ
DF
37 シュクリニアル 6.5
守備ではマネを監視しながら的確な判断でピンチの芽を摘む。攻撃時はタッチライン際まで開きながら繋ぐ場面、大きく蹴り出す場面と冷静に判断できていた
6 デ・フライ 6.0
流動的なジョタをしっかりと捕まえに行くアグレッシブな守備で起点を作らせず。セットした守備では危険なエリアをきっちり埋めた
(→ラノッキア -)
足首のケガからの復帰戦となったが、サラーとのタフなマッチアップで一歩も譲らず。繋ぎの場面でもそつなし。失点場面は相手を褒めるべきだが、フィルミノに振り切られた
(→ディ・マルコ -)
MF
2 ダンフリース 6.0
持ち味のフィジカル能力を遺憾なく発揮し、プレミアリーグの強豪相手にも球際で堂々と渡り合う。繋ぎの局面ではやや窮屈も、持ち味のスペースをアタックするプレーは出せていた
(→ダルミアン -)
22 ビダル 6.0
前半のマイボール時は判断の遅れから相手のプレスに嵌った感も否めないが、バレッラの代役として攻守に奮闘
(→ガリアルディーニ -)
77 ブロゾビッチ 6.5
攻守両面で驚異的な運動量を見せた。攻撃時は相手の徹底マークに遭った中、ボールを引き出して捌くだけでなく、相手DFを釣りだす動きで味方にスペースを作り出すプレーで周囲を生かした
20 チャルハノール 6.5
前半にクロスバー直撃の決定機を創出。攻守両面でハードワークをこなし、攻撃の局面では絶妙な飛び出しと的確な繋ぎを見せた
14 ペリシッチ 6.5
かつて冷遇された指揮官率いるチーム相手に攻守に気迫のこもったプレー。背後へのランニングとドリブルで、相手のキーマンであるアレクサンダー=アーノルドとのマッチアップで優位性をもたらした
FW
9 ジェコ 5.5
中盤に落ちるプレーで起点を作りつつ、要所で背後へのランニングを仕掛けて相手守備を揺さぶる。ただ、自身のシュートに対する消極的な姿勢が、チームの枠内シュート0という結果に繋がった部分もあった
10 ラウタロ・マルティネス 5.5
献身的な守備に加え、効果的にボールを引き出してチャンスを演出。ただ、最後の局面で力強さ、ゴールに対する執念を欠いた印象も
(→サンチェス 5.5)
投入直後から強度の高いプレーを見せた
監督
シモーネ・インザーギ 6.0
セットプレー2発に泣き、結果的に枠内シュート0に終わったが、世界屈指の相手に対して一歩も引かない見事な戦いぶりは称賛に価する
▽リバプール採点

GK
1 アリソン 6.0
被枠内シュート0に終わったが、的確なスペースケアやコーチングでクリーンシートに貢献
DF
66 アレクサンダー=アーノルド 5.5
2点目の起点となるクロスを供給。ただ、ペリシッチとのマッチアップで劣勢を強いられ、上がった際には背後を突かれて、コナテのサポートに助けられる場面が目立った
5 コナテ 7.0
相手のクロスやラストパスに対して、再三の好守でチームを救った。背後を執拗に狙う相手の狙いを個の能力で防いだ
4 ファン・ダイク 7.0
攻守両面で圧巻の存在感。劣勢時にコナテと共に見事な対応をみせ、敵地での勝利に大貢献
26 ロバートソン 6.5
高精度のプレースキックから決勝点を創出。試合を通してはダンフリースに手を焼いたが、攻守両面で安定した出来だった
MF
67 エリオット 5.0
CLデビューと共に同僚アレクサンダー=アーノルドを抜きクラブ史上最年少(18歳と318日)での欧州戦先発出場を達成。しかし、長期離脱明けの影響もあってか、球際の勝負で劣勢に。プレスの問題やボールロストなど難しい試合に
(→ナビ・ケイタ 6.0)
エリオットにはないプレー強度と連続性で中盤の劣勢解消に一役買った
3 ファビーニョ 6.0
トランジションの部分では互角以上に渡り合い、いつも通りの存在感。マイボール時は相手にうまく消されたが、指揮官の交代の意図は不明
(→ヘンダーソン 6.0)
劣勢の展開の中でうまく試合のリズムに入り、落ち着けるさすがの仕事ぶり
6 チアゴ 6.0
自身の得意な形の試合展開にはならなかったが、後半に見事なボールカバーでピンチを防ぐなど、試合を通してよく戦った
(→ミルナー -)
クラブキャリア通算800試合出場を達成
FW
11サラー 6.0
試合を通してはバストーニらにうまく封じ込められたが、さすがの決定力で貴重な追加点を奪取
20 ジョタ 5.5
プレッシングの局面で相手を苦しめたが、なかなか攻撃でチャンスに絡むシーンは少なかった。自身に大きな問題はなかったが、コンディション考慮か前半のみの出場に
(→フィルミノ 6.5)
見事なヘディングシュートで決勝点を記録。献身的な守備でもチームを大いに助けた
10 マネ 5.5
前半にセットプレーの流れから2度決定機に絡んだ。しかし、AFCONでの勤続疲労もあってか、全体的にキレを欠いた
(→ルイス・ディアス 6.0)
加入後2試合と同様に攻撃を活性化させる質の高いパフォーマンス。ボールのオン・オフに限らず、相手の脅威に
監督
クロップ 6.0
試合内容ではだいぶ劣勢だったが、見事な勝負強さを発揮して敵地で先勝。フィルミノの投入が決勝点に繋がったが、エリオットの先発起用や幾つかの交代策など意図が不明な部分も
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ファン・ダイク(リバプール)
再三の好守を見せたコナテも捨てがたいが、守備全体をオーガナイズし、対人対応でも抜群の存在感を示したディフェンスリーダーをMOMに選出。このセンターバックコンビのハイパフォーマンスがなければ、勝ち点を持ち帰ることは難しかったはず。
インテル 0-2 リバプール
【リバプール】
フィルミノ(後30)
サラー(後38)
▽インテル採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 ハンダノビッチ 5.5
2失点共にノーチャンス。ビッグマッチでもいつも通りの安定したゴールキーピングを披露。ビルドアップではプラスアルファをもたらせずも、無難に繋いだ
DF
37 シュクリニアル 6.5
守備ではマネを監視しながら的確な判断でピンチの芽を摘む。攻撃時はタッチライン際まで開きながら繋ぐ場面、大きく蹴り出す場面と冷静に判断できていた
流動的なジョタをしっかりと捕まえに行くアグレッシブな守備で起点を作らせず。セットした守備では危険なエリアをきっちり埋めた
(→ラノッキア -)
95 バストーニ 6.0
足首のケガからの復帰戦となったが、サラーとのタフなマッチアップで一歩も譲らず。繋ぎの場面でもそつなし。失点場面は相手を褒めるべきだが、フィルミノに振り切られた
(→ディ・マルコ -)
MF
2 ダンフリース 6.0
持ち味のフィジカル能力を遺憾なく発揮し、プレミアリーグの強豪相手にも球際で堂々と渡り合う。繋ぎの局面ではやや窮屈も、持ち味のスペースをアタックするプレーは出せていた
(→ダルミアン -)
22 ビダル 6.0
前半のマイボール時は判断の遅れから相手のプレスに嵌った感も否めないが、バレッラの代役として攻守に奮闘
(→ガリアルディーニ -)
77 ブロゾビッチ 6.5
攻守両面で驚異的な運動量を見せた。攻撃時は相手の徹底マークに遭った中、ボールを引き出して捌くだけでなく、相手DFを釣りだす動きで味方にスペースを作り出すプレーで周囲を生かした
20 チャルハノール 6.5
前半にクロスバー直撃の決定機を創出。攻守両面でハードワークをこなし、攻撃の局面では絶妙な飛び出しと的確な繋ぎを見せた
14 ペリシッチ 6.5
かつて冷遇された指揮官率いるチーム相手に攻守に気迫のこもったプレー。背後へのランニングとドリブルで、相手のキーマンであるアレクサンダー=アーノルドとのマッチアップで優位性をもたらした
FW
9 ジェコ 5.5
中盤に落ちるプレーで起点を作りつつ、要所で背後へのランニングを仕掛けて相手守備を揺さぶる。ただ、自身のシュートに対する消極的な姿勢が、チームの枠内シュート0という結果に繋がった部分もあった
10 ラウタロ・マルティネス 5.5
献身的な守備に加え、効果的にボールを引き出してチャンスを演出。ただ、最後の局面で力強さ、ゴールに対する執念を欠いた印象も
(→サンチェス 5.5)
投入直後から強度の高いプレーを見せた
監督
シモーネ・インザーギ 6.0
セットプレー2発に泣き、結果的に枠内シュート0に終わったが、世界屈指の相手に対して一歩も引かない見事な戦いぶりは称賛に価する
▽リバプール採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 アリソン 6.0
被枠内シュート0に終わったが、的確なスペースケアやコーチングでクリーンシートに貢献
DF
66 アレクサンダー=アーノルド 5.5
2点目の起点となるクロスを供給。ただ、ペリシッチとのマッチアップで劣勢を強いられ、上がった際には背後を突かれて、コナテのサポートに助けられる場面が目立った
5 コナテ 7.0
相手のクロスやラストパスに対して、再三の好守でチームを救った。背後を執拗に狙う相手の狙いを個の能力で防いだ
4 ファン・ダイク 7.0
攻守両面で圧巻の存在感。劣勢時にコナテと共に見事な対応をみせ、敵地での勝利に大貢献
26 ロバートソン 6.5
高精度のプレースキックから決勝点を創出。試合を通してはダンフリースに手を焼いたが、攻守両面で安定した出来だった
MF
67 エリオット 5.0
CLデビューと共に同僚アレクサンダー=アーノルドを抜きクラブ史上最年少(18歳と318日)での欧州戦先発出場を達成。しかし、長期離脱明けの影響もあってか、球際の勝負で劣勢に。プレスの問題やボールロストなど難しい試合に
(→ナビ・ケイタ 6.0)
エリオットにはないプレー強度と連続性で中盤の劣勢解消に一役買った
3 ファビーニョ 6.0
トランジションの部分では互角以上に渡り合い、いつも通りの存在感。マイボール時は相手にうまく消されたが、指揮官の交代の意図は不明
(→ヘンダーソン 6.0)
劣勢の展開の中でうまく試合のリズムに入り、落ち着けるさすがの仕事ぶり
6 チアゴ 6.0
自身の得意な形の試合展開にはならなかったが、後半に見事なボールカバーでピンチを防ぐなど、試合を通してよく戦った
(→ミルナー -)
クラブキャリア通算800試合出場を達成
FW
11サラー 6.0
試合を通してはバストーニらにうまく封じ込められたが、さすがの決定力で貴重な追加点を奪取
20 ジョタ 5.5
プレッシングの局面で相手を苦しめたが、なかなか攻撃でチャンスに絡むシーンは少なかった。自身に大きな問題はなかったが、コンディション考慮か前半のみの出場に
(→フィルミノ 6.5)
見事なヘディングシュートで決勝点を記録。献身的な守備でもチームを大いに助けた
10 マネ 5.5
前半にセットプレーの流れから2度決定機に絡んだ。しかし、AFCONでの勤続疲労もあってか、全体的にキレを欠いた
(→ルイス・ディアス 6.0)
加入後2試合と同様に攻撃を活性化させる質の高いパフォーマンス。ボールのオン・オフに限らず、相手の脅威に
監督
クロップ 6.0
試合内容ではだいぶ劣勢だったが、見事な勝負強さを発揮して敵地で先勝。フィルミノの投入が決勝点に繋がったが、エリオットの先発起用や幾つかの交代策など意図が不明な部分も
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ファン・ダイク(リバプール)
再三の好守を見せたコナテも捨てがたいが、守備全体をオーガナイズし、対人対応でも抜群の存在感を示したディフェンスリーダーをMOMに選出。このセンターバックコンビのハイパフォーマンスがなければ、勝ち点を持ち帰ることは難しかったはず。
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【リバプール】
フィルミノ(後30)
サラー(後38)
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