健闘ザルツブルクに苦戦もバイエルン、終盤のコマン弾で敵地でドロー《CL》

チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグ、ザルツブルクvsバイエルンが16日に行われ、1-1で引き分けた。リール、セビージャ、ヴォルフスブルクが同居したグループGをリールに次ぐ2位で通過し、クラブ史上初の決勝トーナメント進出を果たしたオーストリア王者ザルツブルクは、アデイェミとオカフォーの2トップで臨んだ。一方、ドイツ王者バイエルンは、ベンフィカ、バルセロナ、ディナモ・キエフが同居したグループEを6連勝で圧巻の首位通過。そのバイエルンは直近のボーフム戦で4失点したことを受けて3バックを採用。[3-6-1]で臨んだ。
ザルツブルクが積極的な入りを見せて互角の攻防で推移していた中12分、太ももを負傷したオカフォーがプレー続行不可能となってアダムが投入された。

アクシデントに見舞われたザルツブルクだったが、そのアダムが21分に先制点を挙げる。ロングカウンターに転じた流れからアデイェミのパスをアーロンソンが軽く触って流れたところを、ボックス左のアダムがダイレクトでシュート。これがゴール右に決まった。続く24分にもボックス中央でパスを受けたアーロンソンが反転からシュートに持ち込み、GKウルライヒを強襲。ザルツブルクが良い流れで試合を進めていく。

ザルツブルクの鋭い寄せと、アデイェミのスピードに翻弄されるバイエルンは前半終盤の40分にようやく好機。ミュラーの右クロスからコマンのヘディングシュートが枠を捉えたが、GKケーンの正面。前半を1点ビハインドで終えた。

迎えた後半、開始4分にゼイワルドのミドルシュートでGKウルライヒを強襲したザルツブルクだったが、地力に勝るバイエルンが押し込む展開としていく。

それでもソレを軸に身体を張った守備で応戦し、ザルツブルクは決定機を許さない。

そんな中73分、バイエルンはコマンが個人技で左サイドを突破。ボックス内に侵入してシュートを放ったが、GKケーンの好守に阻止された。さらに75分、コマンの左クロスに合わせたサネのシュートが枠を捉えるも、ここもGKケーンのファインセーブに阻まれる。

すると80分、耐えていたザルツブルクにビッグチャンス。ボックス右で仕掛けたアデイェミのシュートはGKウルライヒにセーブされるも、ルーズボールをアダムがプッシュ。しかし、ゴール前にカバーに入っていたパヴァールの好ブロックに阻止された。

すると終盤にかけても押し込む展開としていたバイエルンが土壇場で追いつく。90分、パヴァールの右サイドからのアーリークロスをミュラーがバックヘッド。ファーサイドのコマンが蹴り込んだ。

このまま1-1でタイムアップ。健闘してきたザルツブルクに苦戦したバイエルンだったが、敵地でドローとし、3月8日にホームで行われる2ndレグに向けて多少のアドバンテージを得ている。