ベンゼマがマドリー通算300ゴール達成! ヴィニシウスとのドブレーテ共演で2022年リーグ初白星《ラ・リーガ》

2022.01.09 06:55 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第20節、レアル・マドリーvsバレンシアが8日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが4-1で快勝した。
PR
2022年初戦となったヘタフェ戦にまさかの0-1で敗れ、前半戦を2位セビージャと5ポイント差の首位で終えたマドリー(勝ち点46)。来週ミッドウィークにサウジアラビアで開催されるスーペル・コパ・デ・エスパーニャの準決勝でバルセロナとのクラシコを控える中、9位のバレンシア(勝ち点28)を相手に新年のリーグ初勝利を目指した。
直近のコパ・デル・レイで昨季屈辱の敗戦を喫したアルコヤーノ(3部)相手に3-1の勝利を収め、きっちりバウンスバックを果たしたアンチェロッティ率いるチームは、その試合で完全休養を与えたGKクルトワやモドリッチ、ベンゼマ、新型コロナウイルスから回復したヴィニシウスが復帰し、現状のベストメンバーがピッチに並んだ。

戦前の予想通り、立ち上がりからボールを握って相手を押し込むマドリーは、セットプレーから最初の決定機を創出。6分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でクロースがゴール前に入れたボールをミリトンが頭で合わすが、枠を捉えたシュートはGKシレッセンのパラドンに阻まれ、公式戦2試合連続ゴールとはならず。

以降はボールの主導権を握りつつ、バレンシアが狙うカウンターをきっちり防いでゲームをコントロールするホームチーム。ミリトンの決定機以降はなかなかチャンスまで持ち込めずにいたが、相手のハイラインの背後を突く形で際どいシーンを創出していく。
30分にはモドリッチのスルーパスに抜け出したアセンシオがボックス内でGKと一対一となるが、シレッセンの果敢な飛び出しに阻まれる。さらに、40分には背後を取ったヴィニシウスのタメから遅れてサポートに入ったモドリッチがボックス中央で左足の鋭いシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。

徐々にゴールを匂わせる攻めを見せるマドリーは前半の内に先制に成功。43分、高い位置でインターセプトしたカゼミロがボックス内でDFアルデレテと交錯しPKを獲得。これをキッカーのベンゼマがゴール左上隅の完璧なコースに突き刺し、クラブ通算584試合目で節目の300ゴールを達成した。

1点リードで試合を折り返したマドリーは、後半も集中した入りを見せると、ベンゼマに続きもう一人のエースが2022年最初の一発を決める。52分、左サイドからドリブルで内に切り込んだヴィニシウスがベンゼマとのパス交換でボックス内に侵入。一度DFディアカビに触られるも、ゴール前にこぼれたボールに素早く詰め、ゴール右隅へ丁寧に流し込んだ。

これで俄然余裕が出てきたマドリーは、前がかるバレンシアに対して鋭いカウンターを仕掛けていく。61分にはベンゼマのショートスルーパスに抜け出したアセンシオがボックス右でシュートを放つ。これはGKシレッセンにセーブされるが、こぼれ球をゴール前でドフリーのヴィニシウスが頭で押し込み、ドブレーテを達成した。

これで勝利に大きく近づいたマドリーは、直後にヴァスの強烈なミドルシュートでゴールを脅かされるが、この試合初めてのピンチはGKクルトワの見事なワンハンドセーブで凌いだ。

70分を過ぎてモドリッチ、カゼミロを下げてカマヴィンガとセバージョスをピッチに送り込んだマドリー。このまま試合を締めたいところだったが、76分にはメンディのボックス内でのファウルからPKを献上。ゴンサロ・ゲデスのPKはGKクルトワが見事な反応でセーブするが、その撥ね返りをヘディングで押し込まれてクリーンシートを逃す。

すると、この1点で息を吹き返したバレンシアにここから押し返され始め、ヴァスやマヌ・バジェホに際どいシュートを打たれる。

その後、ナチョ、バルベルデの投入で逃げ切り態勢に入ったマドリーは、88分にセバージョスとメンディのコンビで左サイドをこじ開けてボックス中央のベンゼマに折り返しが繋がると、ベンゼマは絶妙な反転シュートを流し込み、ヴィニシウスに続くドブレーテで試合を決める4点目とした。

そして、両エースのドブレーテの共演で曲者バレンシアに完勝のマドリーが、ヘタフェ戦での敗戦を払しょくする2022年リーグ戦初勝利を収めて週明けのクラシコに弾みを付けた。

PR
関連ニュース

「CLだったら…」レアル戦を振り返った久保建英は不満、幻ゴールの判定や日程変更に苦言「クソみたいなことしかなかったファンを残念に思う」

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英がレアル・マドリー戦を振り返った。 26日、ラ・リーガ第33節でソシエダはレアル・マドリーと対戦。ホームにマドリーを迎えた一戦は久保にとっては古巣対決となり、先発出場を果たした。 試合はリーグ制覇を目指すマドリーをソシエダが押し込む展開に。それでも29分にアルダ・ギュレルのゴールでマドリーが先制する。 追う展開となったソシエダは32分にビッグチャンス。相手ボックス付近でアンデル・バレネチェアがボールを奪うと、こぼれ球を最後は久保が蹴り込み同点ゴール。しかし、オンフィールド・レビューの結果、バレネチェアのファウルが取られ、ゴールは取り消されることとなった。 その後はマドリーがペースを握るも、久保はスルーパスやドリブルの仕掛けでチャンスを演出。ゴールこそ生まれなかったが、チームの攻撃を牽引したものの、0-1のまま敗戦となった。 現地でも高く評価される久保のパフォーマンスとは裏腹に、このところホームで結果が出せないソシエダ。久保は試合後にスペイン『Movister +』のフラッシュインタビューで振り返った。 「残念な結果だ。勝利に値したと思う。こんな雨の中、日程の変更もあり、クソみたいなことしかなかったファンのことを思うと残念だ」 「ファンのサポートはとても近くで感じた」 この試合は、マドリーのチャンピオンズリーグの影響もあって日程が変更に。その結果悪天候に見舞われる事態となった。 チームはチャンスを作りながらもゴールが遠かったが、久保は相手よりも運がなかったと振り返る。 「わからない。でも僕はネットを揺らした。僕たちは2、3回の明確なチャンスがあった。正確性よりも、運がなかったと思う」 「彼らは1、2回、僕たちは6、7回はチャンスを作っていた」 「僕たちは支配して上回っていたけど、ここでのプレーのやり方を忘れてしまったようだった。大事なのは結果だ」 また、自身もネットを揺らしたが、直前のアンデル・バレネチェアのファウルが取られ取り消しに。ただ、この判定にも納得はいっていないようだ。 「バレネがボールを奪いに行って…ボールを失った選手は倒れていたということしか僕には言えない」 「チャンピオンズリーグではどうなるか分からないけど、笛を吹くとは思えない」 現在チームは6位。4位に入ることはかなりハードルが高く、ヨーロッパリーグ(EL)本戦出場の5位も厳しい状況に。下が迫ってきているだけに、次戦も続くホームゲームでしっかり結果を残したいとした。 「ホームで勝てるはずの試合を、今日のように落としている。だから苦しんでいるし、アウェイではよく戦えている。結果も出ている」 「ホームではファンのサポートがあるのに結果が出ない。勝利で応えたいと思う」 <span class="paragraph-title">【動画】久保建英が古巣・レアル相手にゴールも幻に…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="q6HIXYYXKiw";var video_start = 203;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.27 12:42 Sat

「もっと何かを得るに値した」マドリー相手に惜敗…ソシエダ指揮官は「最終的にゴールが違いを生む」

レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督が、強豪相手の惜敗を悔やんだ。スペイン『マルカ』が伝えている。 26日、ホームでのラ・リーガ第33節でレアル・マドリーを迎えたソシエダは、ターンオーバーを敢行した相手を押し込みながらも29分に失点。直後にMF久保建英のゴールで同点に追いついたかに思われたが、VARでFWアンデル・バレネチェアのファウルがとられて取り消しに。その後もチャンスは作りながらも最後までゴールを奪えず、0-1で試合を終えた。 惜しくも敗れる形となったイマノル監督はチームのパフォーマンス自体には満足感を示しつつ、だからこそ結果を得られなかったことを悔やんでいる。 「ヨーロッパでもっとも調子の良いチーム相手に、我々が成し遂げたことを嬉しく思うし、誇らしくも思っている。この相手に対してこれほどの試合をできるチームはほとんどいないだろう」 「だが、それと同時に私は幸せというわけでもない。我々はこの試合でもっと何かを得るに値したと思うのだ。だから、この結果には怒りと苛立ちを残すことになる」 「これがフットボールだ。最終的には、ゴールが違いを生む。だが重要なのは、チームが良いフットボールをすることだ。チームは多くの面で上手くやっていたと思うし、守備もマドリーをしっかり抑えていた」 「私は楽観的だ。チームの仕事ぶりや、選手のプレーぶりを見ているし、今日のようなプレーをすれば勝利に近づき、負けはしないだろう。今のチームはとても生き生きしていると言える」 2024.04.27 11:25 Sat

「彼はラ・レアルの選手」 リバプール関心報道の久保建英にイマノル監督がきっぱり

レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督が他クラブの関心取り沙汰される日本代表MF久保建英(22)に言及した。 2022年夏にソシエダ入りし、今や攻撃の中心と化す久保。今年2月にソシエダとの契約を2029年夏まで延長したばかりだが、リバプールから興味を持たれるなどとメディアを賑わせている。 現時点でまことしやかな報道ではあるが、スペイン『アス』によると、イマノル監督は26日にレアル・マドリーをホームに迎え撃ったラ・リーガ第33節後、その件を問う質問もあったようだ。 試合後の久保が自身の幻弾にチャンピオンズリーグ(CL)ならお咎めなしだったとの発言に「シェアするが、その件を話したくない」とすると、リバプール関心の夏移籍にもこう返した。 「彼はラ・レアルの選手であり、ここで続けたがっている。興味については知らない」 2024.04.27 11:15 Sat

「輝きと意欲を見せた」幻ゴールの久保建英、古巣レアル相手のパフォーマンスは現地でも評価「最も危険を生み出した」

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英がまずまずの評価を受けている。 26日、ラ・リーガ第33節でソシエダはレアル・マドリーと対戦した。 ホームにマドリーを迎えた一戦。久保にとっては古巣対決となり、先発出場を果たした。 試合はリーグ制覇を目指すマドリーをソシエダが押し込む展開に。それでも29分にアルダ・ギュレルのゴールでマドリーが先制する。 追う展開となったソシエダは32分にビッグチャンス。相手ボックス付近でアンデル・バレネチェアがボールを奪うと、こぼれ球を最後は久保が蹴り込み同点ゴール。しかし、オンフィールド・レビューの結果、バレネチェアのファウルが取られ、ゴールは取り消されることとなった。 その後はマドリーのペースとなる中で、80分には久保のスルーパスからミケル・オヤルサバルがシュートも枠を外すことに。久保は何度もチャンスを作ったがゴールが遠く、0-1で敗戦となった。 古巣相手に攻撃を牽引した久保に対し、スペイン『ElDesmarque』は久保に対して7点(10点満点)の評価を与えた。 「取り消されたゴールを除けば、非常に良かった。彼はレアル・マドリーの守備をいとも簡単に打ち破り、輝きと意欲を見せた」 また、スペイン『Noticias de Gipuzkoa』は6点(10点満点)の評価をつけた。 「再び違いを生み出す武器に。彼は何度も何度もチャレンジしたが、ベストのレベルには程遠い」 「彼のシュートがポストに当たってしまったことは残念だ。決して隠れることはなく、最も危険を生み出してきた人物」 <span class="paragraph-title">【動画】久保建英が古巣・レアル相手にゴールも幻に…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="q6HIXYYXKiw";var video_start = 203;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.27 10:50 Sat

「最高の気分」ラ・リーガ初先発で決勝弾の活躍、ギュレルは「チャンスをくれた監督に感謝」

レアル・マドリーのトルコ代表MFアルダ・ギュレルが、ラ・リーガでの活躍を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 ギュレルは敵地で26日に行われたラ・リーガ第33節のレアル・ソシエダ戦で先発。チームがチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのバイエルン戦を見据えたターンオーバーを敢行したことで、ラ・リーガ初先発のチャンスを得る形となった。 チームは押し込まれる展開からスタートしたものの、29分にボックス内へ走り込んだギュレルが先制ゴールを記録。チームは最後までこの得点を守り抜き、1-0で勝利した。 決勝弾で勝利に貢献したギュレルは喜びを露わにしつつ、チームメイトやチャンスを与えてくれたカルロ・アンチェロッティ監督への感謝を述べている。 「まずはチーム全体を称えたいし、今日の試合でこうしたチャンスを与えてくれた監督にも感謝したい。得点できたこと、そして勝利できたことをとても嬉しく思っているよ」 「ここは世界最高のクラブであり、そこでの得点は最高の気分になれるね。ここにいることができて、得点も決められるのがとても嬉しいよ。みんなに感謝したい」 「これがレアル・マドリーなんだ。選手の質は、信じられないほど素晴らしいものだと思う。僕たちはいつだってプレーする準備ができているし、今日もそれを示せたね」 「僕はフィジカル面だけでなく、メンタル面も鍛えているよ。辛抱強くチャンスを待っているし、今も毎日ハードワークしているんだ。メンタル面においては、常に向上し続けることに集中している」 2024.04.27 10:25 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly