マドリーが昨季敗れたアルコヤーノにリベンジ達成! 一時追いつかれるもアセンシオ&イスコ弾で振り切る《コパ・デル・レイ》

2022.01.06 07:25 Thu
Getty Images
レアル・マドリーは5日、アウェイで行われたコパ・デル・レイ(国王杯)3回戦でアルコヤーノ(3部)と対戦し、3-1で勝利した。

2021年のプリメーラを首位で終えたマドリーだが、2022年の初陣となったヘタフェ戦では下位に低迷する格下相手に痛恨の0-1の敗戦。新たな1年を不安を抱える形でスタートすることになった。その敗戦からのバウンスバックを図る新年初白星を懸けた一戦では昨季屈辱の敗戦を喫した相手とのリベンジマッチとなった。

アンチェロッティ監督はヘタフェ戦からミリトンとアラバ、カゼミロ、ロドリゴを除く先発7人を変更。GKにルニンを起用した他、マルセロ、ナチョが最終ラインに入り、インテリオールにカマヴィンガとバルベルデ。3トップは右からロドリゴ、マリアーノ、アザールが並んだ。
昨季対戦で破った勢いに乗ってホームのアルコヤーノがアグレッシブな入りを見せた中、守勢に回るマドリーは開始4分にダニ・ベガにいきなり枠内シュートを打たれる。さらに、この流れで与えたセットプレーではゴール前の混戦からミランダに決定的なシュートを枠の左へ飛ばされるが、ここはカマヴィンガの身体を張ったブロックで事なきを得た。

以降はボールを握って押し返していくマドリーだが、ハイプレスとリトリートを的確に使い分ける相手のメリハリを利かせた守備を前に、ベンゼマやヴィニシウスを欠く攻撃は停滞。逆に、前がかりな背後をロングボールで突かれる場面も散見される。
前半半ばを過ぎても球際の勝負で五分に持ち込まれるなど、格上らしい戦いを見せられないマドリー。決定機はおろか、なかなかシュートの数が増えていかない。それでも、39分にはロドリゴの右CKをゴール前へ飛び込んだミリトンがGKの手前で頭で合わせてゴールネットへ叩き込んだ。

苦しみながらも先にゴールをこじ開けたマドリーだが、1点リードで折り返した後半立ち上がりにアクシデント発生。左ハムストリングを痛めたマリアーノがプレー続行不可能となり、アセンシオがスクランブル投入される。この交代に伴い、前線は右からアセンシオ、アザール、ロドリゴの形に変わった。

後半もボールを握って主導権を握るマドリーだが、アタッキングサードでのプレー精度を欠きチャンスを作り出せない。すると、60分の3枚替えで勝負に出たホームチームに手痛い一撃を見舞われる。

66分、サイドに流れたムアラドにアラバが釣りだされて胸でのマイナスの落としを許すと、これに反応したダニ・ベガにボックス内への侵入される。ここでカゼミロが切り返しに付いていけずに左足のシュートを打たれると、ゴール左隅の完璧なコースに決まった。

時間帯はだいぶ早いものの、昨季対戦と同様に追いつかれる展開となったマドリーは、ここからギアを上げて攻勢を強めていくと、プリメーラの底力を発揮。まずは76分、自陣右サイドでインターセプトしたミリトンがすかさず前線へフィードを供給。これをボックス手前でロドリゴ、アザールと繋ぎペナルティアーク付近のアセンシオが左足のシュートを放つと、DFラウールに当たって大きくコースが変わったボールがゴール右隅に決まる。

さらに、この直後にアザール、カマヴィンガを下げてクロース、イスコを同時投入すると、この交代策が完璧に嵌る。78分、ボックス手前左でマルセロが折り返したボールは相手のクリアに遭うが、これが相手DFに当たってゴール前にこぼれる。これに反応したイスコがGKと交錯しながらもきっちりゴールへ流し込み、ほぼファーストタッチでダメ押しのゴールを奪った。

これで勝利を確信したアンチェロッティ監督はアラバ、ロドリゴを下げてバジェホ、セバージョスと出場機会が少ない選手をピッチへ送り込む、完全に試合をクローズにかかる。そして、昨季の敗戦を教訓に気を緩めることなく今度こそ逃げ切ったマドリーが、アルコヤーノへのリベンジを達成。新年初白星を飾ると共にラウンド16進出を決めた。

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