【2021-22ブンデス前半戦総括】超WS選出の最優秀選手はレヴァンドフスキ
2022.01.05 18:00 Wed
10連覇を目指すバイエルンが2年連続ヘルプストマイスターに輝いた。対抗と見られた2位ドルトムントは不安定な戦いが続いて9ポイント差を付けられ、後半戦も王者バイエルンを脅かすには至らなそうな情勢だ。
若き智将ナーゲルスマン監督を招へいしたバイエルンが14勝1分け2敗と例年通りの圧巻の成績で首位ターンとした。そのバイエルンを牽引したのは昨季ブンデスリーガ記録の41ゴールをマークしたFWレヴァンドフスキ。今季も試合数より多い19ゴールを挙げ、流石の決定力を示している。コロナ関連や負傷によりMFキミッヒやMFゴレツカら中盤の主力選手が離脱していたこともあったが、それらをものともせず首位を快走している。◆ローゼ監督就任も不安定さは変わらず~ドルトムント~
ボルシアMGからローゼ監督を引き抜き、期待の高かったドルトムントだが、昨季同様に不安定な戦いぶりに変化はなかった。FWサンチョの代役として獲得したFWマレンはフィットせず、FWハーランドの約2カ月に渡る離脱も痛かった。そして何よりコンディションの整わないDFフンメルスが軸の守備陣の脆弱ぶりが厳しく、つまらない失点を重ねてしまった。
◆CL敗退組~ライプツィヒ&ヴォルフスブルク~
監督を引き抜かれたライプツィヒとヴォルフスブルクは共に厳しいシーズン前半戦となってしまった。ナーゲルスマン監督をバイエルンに引き抜かれ、ザルツブルクのマーシュ監督を迎えたライプツィヒだったが、9位と低迷。MFザビッツアー、DFウパメカノの流出も痛く、戦力ダウンは否めなかった。
フランクフルトに旅立ったグラスナー監督の後釜にファン・ボメル監督を迎えたヴォルフスブルクは開幕4連勝スタートと最高の船出としたものの、そこから失速。10月下旬には成績不振により早々と解任となった。新指揮官に昨季までブレーメンを率いていたコーフェルト監督を招へいするも、公式戦3連勝スタートの後、泥沼の7連敗で13位と負の連鎖が止まらなかった。

8人が挑戦している今季のブンデスリーガ前半戦ではビーレフェルト2季目のMF奥川と海外初挑戦のシュツットガルトMF伊藤の活躍が目立った。
奥川は残留できれば御の字のチーム力であるビーレフェルトで5ゴールを記録。目に見える結果を残して存在感を示している。また、伊藤はケガ人が続出したチームの中で最終ライン、左サイドと本職のボランチ以外を器用にこなし、チームの助けとなった。
フランクフルトのMF鎌田とMF長谷部に関しては昨季ほどの活躍とは言えないものの、チームの主軸として計算できる働きを見せている。シャドーの一角として先発を続ける鎌田に関してはゴール数が1と物足りなかったが、パフォーマンス自体は及第点。1月に38歳となる長谷部に関しては出場機会が少なかったが、例年尻上がりにパフォーマンスを上げていく傾向にあるため後半戦に期待したい。
昨季ブンデスリーガのデュエル勝率1位となったシュツットガルトのMF遠藤はキャプテンを務め、チームをまとめる存在に。ケガ人が多く厳しい戦いが続いているが、下位に低迷するチームの中で何とか踏ん張っている印象だ。
ハノーファーで結果を残し、個人昇格したウニオン・ベルリンのMF原口はレギュラーとして泥臭いプレーを続けた。ハードワークが要求されるチームスタイルの中で原口の運動量が生き、攻守に貢献している。
一方で落第はチームメートのMF遠藤渓太。昨季、完全移籍を勝ち取ったものの全く出場機会を得られなかった。3季ぶりにドイツに戻ってきたボーフムのFW浅野はチーム力の関係から守備に追われるエクスキューズはあるものの、ノーゴールに終わったことで落第とした。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)

昨季ブンデス記録の41ゴールを量産したレヴァンドフスキは今季も健在だ。前半戦を終えて19ゴールと昨季のゴール数に迫るペースで得点を重ねている。彼が健在なうちはバイエルンの王朝時代に終わりが訪れることはないだろう。
★最優秀監督
◆ユリアン・ナーゲルスマン(バイエルン)

バイエルンの戦力を考慮すれば首位ターンは当然と見る向きもあるが、自身と年齢が変わらないスター選手たちを掌握するには確かな手腕が必要なのは明白。それを乗り越えた時点でナーゲルスマン監督の優秀さを再確認できたと言えるだろう。
【期待以上】
★チーム
◆フライブルク

決して資金面で恵まれているわけではなく、堅実な経営で知られるフライブルクが前半戦を終えて4位と躍進した。とりわけ失点数はバイエルンと並んでリーグ最少の16と鉄壁を誇った。[4-4-2]と[3-4-3]をうまく併用するシュトライヒ監督が植え付けた組織力を武器に前半戦のサプライズチームとなった。
★選手
◆FWヴィンチェンツォ・グリフォ(フライブルク)

イタリア代表歴のあるグリフォがフライブルクの攻撃を牽引した。フライブルクの中で数少ないボールを運べる選手で、アタッキングサードで違いを生み出すことができる。4ゴール7アシストを記録し、好調のチームを牽引した。
【期待外れ】
★チーム
◆ライプツィヒ

ナーゲルスマン監督を引き抜かれ、ウパメカノとザビッツァーの両主力が引き抜かれたため、戦力ダウンは否めなかったが、それを差し引いても前半戦を終えて9位は低調過ぎる結果だった。ザルツブルクから招へいしたマーシュ監督は期待に応えられず、12月に解任となった。
★選手
◆FWアンドレ・シウバ(ライプツィヒ)

フランクフルトで28ゴールを挙げ、満を持してライプツィヒに移籍したアンドレ・シウバ。ライプツィヒのエースとして活躍が見込まれたが、前半戦を終えて僅か5ゴールと大きく期待を裏切っている。
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◆健在レヴァンドフスキが19ゴール~バイエルン~若き智将ナーゲルスマン監督を招へいしたバイエルンが14勝1分け2敗と例年通りの圧巻の成績で首位ターンとした。そのバイエルンを牽引したのは昨季ブンデスリーガ記録の41ゴールをマークしたFWレヴァンドフスキ。今季も試合数より多い19ゴールを挙げ、流石の決定力を示している。コロナ関連や負傷によりMFキミッヒやMFゴレツカら中盤の主力選手が離脱していたこともあったが、それらをものともせず首位を快走している。◆ローゼ監督就任も不安定さは変わらず~ドルトムント~
ボルシアMGからローゼ監督を引き抜き、期待の高かったドルトムントだが、昨季同様に不安定な戦いぶりに変化はなかった。FWサンチョの代役として獲得したFWマレンはフィットせず、FWハーランドの約2カ月に渡る離脱も痛かった。そして何よりコンディションの整わないDFフンメルスが軸の守備陣の脆弱ぶりが厳しく、つまらない失点を重ねてしまった。
監督を引き抜かれたライプツィヒとヴォルフスブルクは共に厳しいシーズン前半戦となってしまった。ナーゲルスマン監督をバイエルンに引き抜かれ、ザルツブルクのマーシュ監督を迎えたライプツィヒだったが、9位と低迷。MFザビッツアー、DFウパメカノの流出も痛く、戦力ダウンは否めなかった。
フランクフルトに旅立ったグラスナー監督の後釜にファン・ボメル監督を迎えたヴォルフスブルクは開幕4連勝スタートと最高の船出としたものの、そこから失速。10月下旬には成績不振により早々と解任となった。新指揮官に昨季までブレーメンを率いていたコーフェルト監督を招へいするも、公式戦3連勝スタートの後、泥沼の7連敗で13位と負の連鎖が止まらなかった。
◆奥川、伊藤が活躍、鎌田、長谷部、遠藤航、原口は及第点、浅野と遠藤渓太は落第~8人の日本人~

Getty Images
8人が挑戦している今季のブンデスリーガ前半戦ではビーレフェルト2季目のMF奥川と海外初挑戦のシュツットガルトMF伊藤の活躍が目立った。
奥川は残留できれば御の字のチーム力であるビーレフェルトで5ゴールを記録。目に見える結果を残して存在感を示している。また、伊藤はケガ人が続出したチームの中で最終ライン、左サイドと本職のボランチ以外を器用にこなし、チームの助けとなった。
フランクフルトのMF鎌田とMF長谷部に関しては昨季ほどの活躍とは言えないものの、チームの主軸として計算できる働きを見せている。シャドーの一角として先発を続ける鎌田に関してはゴール数が1と物足りなかったが、パフォーマンス自体は及第点。1月に38歳となる長谷部に関しては出場機会が少なかったが、例年尻上がりにパフォーマンスを上げていく傾向にあるため後半戦に期待したい。
昨季ブンデスリーガのデュエル勝率1位となったシュツットガルトのMF遠藤はキャプテンを務め、チームをまとめる存在に。ケガ人が多く厳しい戦いが続いているが、下位に低迷するチームの中で何とか踏ん張っている印象だ。
ハノーファーで結果を残し、個人昇格したウニオン・ベルリンのMF原口はレギュラーとして泥臭いプレーを続けた。ハードワークが要求されるチームスタイルの中で原口の運動量が生き、攻守に貢献している。
一方で落第はチームメートのMF遠藤渓太。昨季、完全移籍を勝ち取ったものの全く出場機会を得られなかった。3季ぶりにドイツに戻ってきたボーフムのFW浅野はチーム力の関係から守備に追われるエクスキューズはあるものの、ノーゴールに終わったことで落第とした。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)

Getty Images
昨季ブンデス記録の41ゴールを量産したレヴァンドフスキは今季も健在だ。前半戦を終えて19ゴールと昨季のゴール数に迫るペースで得点を重ねている。彼が健在なうちはバイエルンの王朝時代に終わりが訪れることはないだろう。
★最優秀監督
◆ユリアン・ナーゲルスマン(バイエルン)

Getty Images
バイエルンの戦力を考慮すれば首位ターンは当然と見る向きもあるが、自身と年齢が変わらないスター選手たちを掌握するには確かな手腕が必要なのは明白。それを乗り越えた時点でナーゲルスマン監督の優秀さを再確認できたと言えるだろう。
【期待以上】
★チーム
◆フライブルク

Getty Images
決して資金面で恵まれているわけではなく、堅実な経営で知られるフライブルクが前半戦を終えて4位と躍進した。とりわけ失点数はバイエルンと並んでリーグ最少の16と鉄壁を誇った。[4-4-2]と[3-4-3]をうまく併用するシュトライヒ監督が植え付けた組織力を武器に前半戦のサプライズチームとなった。
★選手
◆FWヴィンチェンツォ・グリフォ(フライブルク)

Getty Images
イタリア代表歴のあるグリフォがフライブルクの攻撃を牽引した。フライブルクの中で数少ないボールを運べる選手で、アタッキングサードで違いを生み出すことができる。4ゴール7アシストを記録し、好調のチームを牽引した。
【期待外れ】
★チーム
◆ライプツィヒ

Getty Images
ナーゲルスマン監督を引き抜かれ、ウパメカノとザビッツァーの両主力が引き抜かれたため、戦力ダウンは否めなかったが、それを差し引いても前半戦を終えて9位は低調過ぎる結果だった。ザルツブルクから招へいしたマーシュ監督は期待に応えられず、12月に解任となった。
★選手
◆FWアンドレ・シウバ(ライプツィヒ)

Getty Images
フランクフルトで28ゴールを挙げ、満を持してライプツィヒに移籍したアンドレ・シウバ。ライプツィヒのエースとして活躍が見込まれたが、前半戦を終えて僅か5ゴールと大きく期待を裏切っている。
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