フィンランド代表の主将MFスパルフが34歳で現役引退…社会問題への発言力でも注目集めた賢人

2021.12.20 23:50 Mon
Getty Images
ヘルシンキに所属するフィンランド代表MFティム・スパルフ(34)が現役引退を発表した。フィンランド『yle』が伝えている。

今年7月に加入したヘルシンキでの今シーズンの戦いを終えたスパルフは、20日に行われた会見の場でスパイクを脱ぐ決断を明かした。

「僕のプロフットボーラーとしての時間は今、終わりを迎えた。自分の身体からできる限りのことを求め、可能な限りのことを行ってきた。今こそ、人生の新しい章を始めるときなんだ」
フィンランドのオラヴァイスに生まれたスパルフは2003年にサウサンプトンのユースチームに加入。イングランドの名門でプロキャリアをスタートしたものの、トップチームでのプレー機会はなく、以降はハルムスタッド(スウェーデン)、フローニンヘン、グロイター・フュルト、ミッティラン、AELラリッサ(ギリシャ)と国外のクラブを渡り歩き、今年7月には母国屈指の名門で日本人MF田中亜土夢も在籍するヘルシンキに加入していた。

また、194cmの守備的MFは2009年にデビューを飾ったフィンランド代表で通算84試合に出場。2015年からはその卓越したリーダーシップを買われて長らくキャプテンを務め、ユーロ2020では同国史上初となるメジャートーナメント出場を果たしたチームを牽引していた。
ピッチ外においてはフットボール界における人種差別や男女選手の同一賃金といった問題に関しても積極的な発言を行い、今年9月には『The Player's Tribune』において、来年カタールで開催されるワールドカップのスタジアム建設に従事する移民労働者への支援活動への呼びかけも行い、大きな注目を集めていた。

そういった慈善活動や人権擁護活動が認められ、先日には国際プロサッカー選手会(FIFPro)から「2021 Player Voice賞」を授与されていた。

そのピッチ内外で活躍した偉大なるフィンランド代表主将は、「まずは少し呼吸を整えて、自分が何をしたいのか考えようと思うよ。でも、もしそれが何らかの形でコーチングに関係するものでなかったら、自分自身に驚くかもね。コーチングは面白いよ。若い人たちと一緒に仕事をすることは、おそらく僕にとっての新しい情熱さ」と、今後の指導者転身の可能性について言及していた。

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ECLリーグフェーズが終了…チェルシーが全勝で首位通過、日本人選手では小杉&森下がトップ8フィニッシュ

19日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のリーグフェーズ第6節が欧州各地で行われ、最終順位が確定した。 今大会の優勝候補筆頭でここまで唯一の全勝チームだったチェルシーはシャムロック・ローバーズとのホームゲームを、マルク・ギウのハットトリックの活躍などで5-1の圧勝。6戦全勝でリーグフェーズを首位で突破した。 ラウンド16へストレートインとなるトップ8はチェルシーに続いてヴィトーリア・ギマランイス、フィオレンティーナ、ラピド・ウィーン、小杉啓太の所属するユールゴーデン、ルガーノ、森下龍矢の所属するレギア・ワルシャワ、セルクル・ブルージュが入った。 その他の日本人所属クラブでは、渡辺剛とシュミット・ダニエルの所属するヘントは17位で決勝トーナメントのプレーオフにノンシードでの進出に。小田裕太郎の所属するハーツは25位、田中亜土夢の所属するヘルシンキは30位で共に敗退となった。 その他ではレアル・ベティス、ハイデンハイムの5大リーグ勢、パナシナイコスらがプレーオフ進出となった。 リーグフェーズ最終順位および最終節の結果は以下の通り。 ◆リーグフェーズ 最終順位 1.チェルシー 18pt 2.ヴィトーリア・ギマランイス 14pt 3.フィオレンティーナ 13pt※+11 4.ラピド・ウィーン 13pt※+6 5.ユールゴーデン 13pt※+4 6.ルガーノ 13pt※+4 7.レギア・ワルシャワ 12pt 8.セルクル・ブルージュ 11pt※+7 ――ラウンド16(シード)―― 9.ヤギエロニア 11pt※+5 10.シャムロック・ローバーズ 11pt※+3 11.アポエル 11pt※+3 12.パフォス 10pt※+4 13.パナシナイコス 10pt※+3 14.オリンピア・リュブリャナ 10pt※+1 15.レアル・ベティス 10pt※+1 16.ハイデンハイム 10pt※0 ――決勝T PO(シード)―― 17.ヘント 9pt 18.コペンハーゲン 8pt※-1 19.ヴィキングル・レイキャヴィーク 8pt※-1 20.ボラツ 8 pt※-3 21.NKツェリェ 7pt※0 22.オモニア・ニコシア 7pt※0 23.モルデ 7pt※-1 24.TSC 7pt※-3 ――決勝T PO(ノンシード)―― 25.ハーツ 7pt※-3 26.イスタンブールBBSK 6pt※-3 27.ムラダー 6pt※-3 28.アスタナ 5pt※-4 29.ザンクト・ガレン 5pt※-8 30.ヘルシンキ 4pt※-6 31.FCノアー 4pt※-10 32.ザ・ニュー・セインツ 3pt※-5 33.ディナモ・ミンスク 3pt※-9 34.ラーンFC 3pt※-9 35.LASK 3pt※-10 36.FCペトロクブ 2pt ※は得失点差、順位決定は総得点、アウェイゴール数 ◆リーグフェーズ最終節 結果 ▽12/19(木) チェルシー 5-1 シャムロック・ローバーズ ハイデンハイム 1-1 ザンクト・ガレン アポエル 1-1 アスタナ セルクル・ブルージュ 1-1 イスタンブールBBSK ユールゴーデン 3-1 レギア・ワルシャワ ルガーノ 2-2 パフォス ボラツ 0-0 オモニア・ニコシア TSC 4-3 FCノアー ハーツ v2-2 FCペトロクブ ヤギエロニア 0-0 オリンピア・リュブリャナ ラーンFC 1-0 ヘント LASK 1-1 ヴィキングル・レイキャヴィーク モルデ 4-3 ムラダー NKツェリェ 3-2 ザ・ニュー・セインツ パナシナイコス 4-0 ディナモ・ミンスク ベティス 1-0 ヘルシンキ ラピド・ウィーン 3-0 コペンハーゲン ヴィトーリア・ギマランイス 1-1 フィオレンティーナ 2024.12.20 07:46 Fri

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