「悔しさだけを胸に刻み、どうか一緒に戦い続けて」前半戦首位もJ2復帰消滅の富山が来季へ声明「不退転の覚悟」
2021.11.29 11:22 Mon
カターレ富山は28日、J2昇格が潰えたことを受け声明を発表した。
富山は2014年以来のJ2復帰を目指して臨んだシーズン。石﨑信弘監督を迎え、チームを改革した。
攻守にハードワークするサッカーがハマり、前半戦は7勝5分け2敗の首位で折り返すことに成功。J2復帰が視野に入った中、シーズン終盤には3連敗を喫するなど失速。1試合を残してJ2復帰の夢が途絶えることとなった。
富山は、4月に就任した左伴繁雄 代表取締役社長の名義で声明を発表。J2復帰が途絶えたことを報告すると共に、チームとして前を向いて来シーズンもJ2復帰に向けて戦うとした。
「本日行われましたJ3リーグ第29節対いわてグルージャ盛岡戦終了時点で、今季でのJ2復帰の芽が絶たれたことを、ここに慎んでご報告を申し上げます」
「今季は石﨑監督の下、90分足を止めず、球際を厳しく、強度をもった攻守の切り替えの速いアグレッシブなサッカーを目指し、首位で折り返す前半戦まではそれが概ね機能しておりました。しかし相手に対策をされた後半戦では、相手守備網を突破するだけの改善が進まなかったことに加えて、課題としていた細かな技術的なミス、判断の遅れ等も重なり、皆様の期待を大きく裏切る残念な結果となってしまったこと、重ねてお詫び致します」
「復帰消滅に際し、サッカー、マネジメント、フロント、会社体質といった領域での些細な原因分析については、まだ最終戦を残しておりますので、シーズン終了後に詳らかにさせていただきます。いずれに致しましても、本結果に対する対外的な全ての責任は代表たる私にあります。2014年J3に降格以降、皆さんが背負って来た痛みの深さを自分ごとにし切れなかったことを猛省し、続投に関して弊社取締役会にて然るべき筋を通させていただいた後、不退転の覚悟をもって来季に臨んで参る所存です」
「さて、この場で申し上げることが相応しいかどうか計りかねますが、今シーズンを戦ってみて、今のチームや社員には大きな手応えを感じております。それはひとえに「ひたむきにハードワークする」ことに対して、愚直なまでに真正面から取り組んでくれていることです。チームは90分を通じてうまくいかない時も決して諦めずに練習に試合に誠実に向き合ってくれております。そして社員も忘己利他の精神で、チームにそしてお客様に真摯に向き合ってくれております。そうした本気で取り組んでいるからこそ、お客さまにも本気で喜んでいただいたり、時には本気のお叱りを頂戴したり、悲しまれたりといった「本気の感情」を出していただけたのではないかと思料しております」
「生きていて一番空しいのは「無気力、無感情、無感動」ではないかと思いますが、カターレと接していてその対極にある生きている実感を味わっていただけたのではないかと容易に分かる場面を何度も見て参りました。このことはたとえ復帰が果たせずとも、私たち、そして皆様の大事な宝物になるものと信じております。そして、そのエネルギーは必ずや来シーズンに反抗の狼煙をあげるに足るものと確信しております。私はこの業界では人一倍諦めの悪く、執念深い男でこれまでやってきておりますので、来季続投の折には、越年させてでも「J2復帰」という大願を成就させる腹積りでおりますことをここにお誓い申し上げます。
「最後になりますが、今年一年J2復帰という目標達成に向けて皆さんと共に笑い、時には悔しさに怒りを震わせ、そして泣き、必死な想いで過ごして参りました。重ねて申し上げますが、その時間はたとえ復帰が果たせずとも、私の中では決して色褪せることのない生きている証たる豊かな時間となりました。皆さんもいつかは同じ想いに至っていただけることを願うばかりです。そして来季は、皆さんの悲しみも怒りも虚しさも全て私が背中に背負って墓場まで持って行く覚悟でおりますので、皆さんは悔しさだけを胸に刻み、どうか一緒に戦い続けていただけますよう、お願い申し上げます」
「今のチームで戦えるのも残り1試合、プロとして恥ずかしくないカターレのサッカーをお届けすることをお約束させていただき、平らな心持ちで筆を置かせていただきます」
富山は2014年以来のJ2復帰を目指して臨んだシーズン。石﨑信弘監督を迎え、チームを改革した。
攻守にハードワークするサッカーがハマり、前半戦は7勝5分け2敗の首位で折り返すことに成功。J2復帰が視野に入った中、シーズン終盤には3連敗を喫するなど失速。1試合を残してJ2復帰の夢が途絶えることとなった。
「本日行われましたJ3リーグ第29節対いわてグルージャ盛岡戦終了時点で、今季でのJ2復帰の芽が絶たれたことを、ここに慎んでご報告を申し上げます」
「4月より代表となり、8年越しのJ2復帰を目標と定め戦って参りましたが、リーグ最終戦を前にそれが叶わなくなりましたこと、深くお詫び申し上げます。熱心に応援いただきましたファン、サポーターの皆さん、そして物心両面でご支援いただきましたスポンサーの皆様、また復帰を心待ちにしてくれていたアカデミー、スクール生、親御さん、社員のみんな、県民の皆様、本当に申し訳ありませんでした」
「今季は石﨑監督の下、90分足を止めず、球際を厳しく、強度をもった攻守の切り替えの速いアグレッシブなサッカーを目指し、首位で折り返す前半戦まではそれが概ね機能しておりました。しかし相手に対策をされた後半戦では、相手守備網を突破するだけの改善が進まなかったことに加えて、課題としていた細かな技術的なミス、判断の遅れ等も重なり、皆様の期待を大きく裏切る残念な結果となってしまったこと、重ねてお詫び致します」
「復帰消滅に際し、サッカー、マネジメント、フロント、会社体質といった領域での些細な原因分析については、まだ最終戦を残しておりますので、シーズン終了後に詳らかにさせていただきます。いずれに致しましても、本結果に対する対外的な全ての責任は代表たる私にあります。2014年J3に降格以降、皆さんが背負って来た痛みの深さを自分ごとにし切れなかったことを猛省し、続投に関して弊社取締役会にて然るべき筋を通させていただいた後、不退転の覚悟をもって来季に臨んで参る所存です」
「さて、この場で申し上げることが相応しいかどうか計りかねますが、今シーズンを戦ってみて、今のチームや社員には大きな手応えを感じております。それはひとえに「ひたむきにハードワークする」ことに対して、愚直なまでに真正面から取り組んでくれていることです。チームは90分を通じてうまくいかない時も決して諦めずに練習に試合に誠実に向き合ってくれております。そして社員も忘己利他の精神で、チームにそしてお客様に真摯に向き合ってくれております。そうした本気で取り組んでいるからこそ、お客さまにも本気で喜んでいただいたり、時には本気のお叱りを頂戴したり、悲しまれたりといった「本気の感情」を出していただけたのではないかと思料しております」
「生きていて一番空しいのは「無気力、無感情、無感動」ではないかと思いますが、カターレと接していてその対極にある生きている実感を味わっていただけたのではないかと容易に分かる場面を何度も見て参りました。このことはたとえ復帰が果たせずとも、私たち、そして皆様の大事な宝物になるものと信じております。そして、そのエネルギーは必ずや来シーズンに反抗の狼煙をあげるに足るものと確信しております。私はこの業界では人一倍諦めの悪く、執念深い男でこれまでやってきておりますので、来季続投の折には、越年させてでも「J2復帰」という大願を成就させる腹積りでおりますことをここにお誓い申し上げます。
「最後になりますが、今年一年J2復帰という目標達成に向けて皆さんと共に笑い、時には悔しさに怒りを震わせ、そして泣き、必死な想いで過ごして参りました。重ねて申し上げますが、その時間はたとえ復帰が果たせずとも、私の中では決して色褪せることのない生きている証たる豊かな時間となりました。皆さんもいつかは同じ想いに至っていただけることを願うばかりです。そして来季は、皆さんの悲しみも怒りも虚しさも全て私が背中に背負って墓場まで持って行く覚悟でおりますので、皆さんは悔しさだけを胸に刻み、どうか一緒に戦い続けていただけますよう、お願い申し上げます」
「今のチームで戦えるのも残り1試合、プロとして恥ずかしくないカターレのサッカーをお届けすることをお約束させていただき、平らな心持ちで筆を置かせていただきます」
カターレ富山の関連記事
J3の関連記事

|
カターレ富山の人気記事ランキング
1
京都、富山退団のGK太田岳志を獲得! 「いい意味でみなさんの期待を裏切れるように」
京都サンガF.C.は23日、カターレ富山からGK太田岳志(28)を完全移籍で獲得したことを発表した。 大阪学院大学から2013年にFC岐阜へ入団した太田は、2016年に東京ヴェルディへと完全移籍すると、2018年に期限付き移籍で富山へ。今シーズンから完全移籍に切り替わると、明治安田生命J3リーグ7試合、天皇杯3試合に出場したが、今月3日に契約満了による富山退団が決まった。京都入りの太田はクラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。 「カターレ富山からきました太田岳志です。京都サンガF.C.という素晴らしいクラブの一員になることができとても嬉しく思います。いい意味でみなさんの期待を裏切れるように、そしてチームのJ1昇格に貢献できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」 2019.12.23 15:55 Mon2
【Jリーグ出場停止情報】甲府MFアダイウトンが2試合出場停止&罰金10万円 足裏による過剰な力でのタックルが「著しい反則行為」
Jリーグは19日、明治安田Jリーグ全カテゴリーの出場停止選手情報を更新した。 J1リーグからは5選手。上位陣では4位につけるガンバ大阪からFWウェルトンが累積警告で1試合停止となり、ホームにアビスパ福岡を迎え撃つ次節の欠場が確定した。 J2リーグからは4選手で、ヴァンフォーレ甲府MFアダイウトンは足裏による過剰な力でのタックルが「著しい反則行為」とされ、2試合の出場停止。かつ罰金10万円の処分が決定した。 そして、J3リーグでは6選手がそれぞれ出場停止となっている。 【明治安田J1リーグ】 FW染野唯月(東京ヴェルディ) 第28節 vs鹿島アントラーズ(8/25) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF高井幸大(川崎フロンターレ) 第28節 vs浦和レッズ(8/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF和泉竜司(名古屋グランパス) 第28節 vs湘南ベルマーレ(8/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF金子大毅(京都サンガF.C.) 第28節 vsFC東京(8/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FWウェルトン(ガンバ大阪) 第28節 vsアビスパ福岡(8/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 DFメンデス(ジェフユナイテッド千葉) 第28節 vsベガルタ仙台(8/25) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MFアダイウトン(ヴァンフォーレ甲府) 第28節 vs栃木SC(8/25) 今回の停止:今回の停止:2試合停止(2/1) 第29節 vs鹿児島ユナイテッドFC(8/31) 今回の停止:今回の停止:2試合停止(2/2) MF児玉駿斗(徳島ヴォルティス) 第28節 vs横浜FC(8/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF茂木駿佑(愛媛FC) 第28節 vsブラウブリッツ秋田(8/25) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 MF上畑佑平士(福島ユナイテッドFC) 第25節 vsカマタマーレ讃岐(8/25) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF河井陽介(カターレ富山) 第25節 vs松本山雅FC(8/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF甲斐健太郎(FC岐阜) 第25節 vsY.S.C.C.横浜(8/25) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF舘野俊祐(FC大阪) 第25節 vsガイナーレ鳥取(8/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF前川大河(カマタマーレ讃岐) 第25節 vs福島ユナイテッドFC(8/25) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF辻岡佑真(テゲバジャーロ宮崎) 第25節 vsいわてグルージャ盛岡(8/24) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.08.19 21:35 Mon3
天皇杯の日程発表! 昨季出場資格がなかった浦和はクラブW杯参加でラウンド16から登場…5月24日開幕、決勝は11月22日
日本サッカー協会(JFA)は4日、第105回天皇杯の大会日程について発表した。 2024年の第104回天皇杯は、ヴィッセル神戸とガンバ大阪が対戦し神戸が1-0で勝利し優勝を成し遂げていた。 今年の天皇杯は5月24日(土)、25日(日)に開幕。アマチュアシードチームである初出場の東洋大学とと都道府県代表チームに加え、2024シーズンのJ2で15位の水戸ホーリーホック、16位の大分トリニータ、17位の愛媛FCとJ3で首位のRB大宮アルディージャ、2位のFC今治、3位のカターレ富山が登場する。 また、2回戦からJ1とJ2のチームが登場。ただ、6月15日(日)〜7月14日(月)までアメリカで行われるクラブ・ワールドカップに出場する浦和レッズはスケジュールを鑑みてラウンド16までシードされることが決定。サポーターの問題行動により前回大会は出場権を剥奪されていた浦和だが、大きくシードされることとなった。なお、決勝は11月22日(土)に開催される。 大会はJ1、J2の40チームと都道府県代表の47チーム、そしてアマチュアシードの1チームの合計88チームが参加しノックアウト方式で開催される。 <h3>◆第105回天皇杯</h3> 【1回戦】 5月24日(土)、25日(日) 予備日:5月28日(水) ※都道府県代表47チーム ※アマチュアシード:東洋大学(初出場) ※2024年J2の15位〜17位:水戸、大分、愛媛 ※2024年J3の1位〜3位:RB大宮、今治、富山 【2回戦】 6月11日(水) 予備日:6月18 日(水) ※J1、J2チーム(浦和は除く) 【3回戦】 7月16日(水) 予備日:7月23日(水) 【ラウンド16】 8月6日(水) 予備日:8月13日(水)] ※浦和が出場 【準々決勝】 8月27日(水) 予備日:9月10日(水) 【準決勝】 11月16日(日) 【決勝】 11月22日(土) 2025.02.04 17:12 Tue4
Jリーグが警告人違いを発表…富山DF大畑隆也への警告が間違い、大畑はこの試合2度の警告で退場しチームも敗戦
Jリーグは5日、警告者の間違いがあったことを発表。訂正したことを報告した。 対象となったのは、1日に開催された明治安田生命J3リーグ第16節のカターレ富山vs鹿児島ユナイテッドFCの一戦。36分に富山のDF大畑隆也に対し、ラフプレーがあったとしてイエローカードが提示されていた。 このシーンではハーフウェイライン付近でバウンドしたボールを処理した際、鹿児島のFW藤本憲明に対して大畑とMF脇本晃成が競り合いに行った。このシーンで大畑は藤本に触れていなかったが、長峯滉希主審は大畑にイエローカード。主審からは選手が重なり見えておらず、見間違えていた。 Jリーグは、「大畑選手の警告累積には算入しないものとし、本来の警告対象選手であった脇本晃成選手(カターレ富山)に警告を付け替え、脇本選手の警告累積に算入する」と発表。ただ、「サッカー競技規則第5条〔主審〕」により、「主審の決定「プレーに関する事実についての主審の決定は最終である」により、公式記録は変更しない」とされ、公式記録の変更は行われないとした。 今回の判定変更の理由については、「Jリーグ規律委員会にて、同事象について映像等を用いて検証し、事実関係を確認した結果、警告処分の対象となる選手が「人違い」であることが確認されたため」としている。 なお、この試合で大畑は82分にもイエローカードを受けて退場処分に。人間違いがなければ退場処分にはならず、大きな判定間違いとなってしまった。試合は、富山が0-2で鹿児島に敗れている。 2023.07.05 10:57 Wed5