バルセロナがビジャレアルとの接戦制してリーグ連勝! 前半決定機逸のデパイが終盤に大仕事《ラ・リーガ》
2021.11.28 07:08 Sun
ラ・リーガ第15節、ビジャレアルvsバルセロナが27日にエスタディオ・デ・セラミカで行われ、アウェイのバルセロナが1-3で勝利した。
前節、チャビ新体制がお披露目となった7位のバルセロナ(勝ち点20)は、FWデパイのPKによるゴールでバルセロナ・ダービーに勝利。レジェンドの初陣を白星で飾った。しかし、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではベンフィカ相手に指揮官が志向するスタイルの一旦は垣間見えたが、崩しの局面での連携、精度向上に大きな課題を残し、ホームで厳しいゴールレスドローとなった。公式戦2試合ぶりの白星を目指す一戦ではベンフィカ戦から先発2人を変更。ラングレとデミルに代えてエリック・ガルシア、アブデを起用し、並びは[4-3-3]もエリック・ガルシアを右サイドバックに置く微調整を施した。
対する12位のビジャレアル(勝ち点16)は、前節のセルタ戦を1-1のドローで取りこぼすと、直近のCLのマンチェスター・ユナイテッド戦では試合の大半を支配しながらも、ミス絡みで喫した2失点によって0-2の敗戦を喫した。ユナイテッド戦からは左サイドバックをエストゥピニャンからペドラサに入れ替えた以外、同じメンバーを継続した。
強豪対決ということもあり、慎重な入りも予想されたが、試合は予想外にオープンな展開となる。まずは4分、バルセロナが右CKの場面でデパイのクロスをゴール前のアブデがドンピシャのヘディングで合わす。だが、これはGKルジに触られてクロスバーを叩く。直後の6分にはエリック・ガルシアの不用意なバックパスを奪ったダンジュマに決定機も、ここはDFピケの身体の身体を張ったブロックに阻まれる。
共に1度ずつビッグチャンスを逃した中、以降はホームのバルセロナがペースを握っていく。8分と9分にはボックス付近での良い崩しからデパイ、ガビが枠をわずかに外れるシュートを続けて放つ。さらに、18分にはフレンキー・デ・ヨングからのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したデパイに2度目のビッグチャンスが訪れるが、GKの飛び出しが気になったか、シュートを枠の右へ外してしまう。
とりわけ、急造のアブデ、エリック・ガルシアの右サイドを狙われてダンジュマやペドラサに再三の突破を許し、幾度も決定機を作られる。だが、GKテア・シュテーゲンの的確なポジショニングやビジャレアルの決定力不足にも助けられ、何とか苦境を耐え抜いて最低限のイーブンで試合を折り返した。
すると、後半に入って修正を施してきたバルセロナは後半最初のチャンスをゴールに結びつける。48分、右サイド深くで仕掛けたアブデのクロスを大外で拾ったジョルディ・アルバが左足のシュート。ゴール前に飛び込んだデパイのシュートの当たり損ねがボックス右に流れると、これをフリーのF・デ・ヨングがワンタッチで押し込んだ。当初、デパイの抜け出しの場面でオフサイドが取られたが、VARのレビューの結果、オンサイドでのゴールが支持された。
やや不運な形で先手を奪われたビジャレアルはここから反撃に転じる。相手を押し込んでダンジュマらの仕掛けで再三ボックス内への侵入を繰り返していくが、前半同様に最後の精度を欠く。
流れを変えたいエメリ監督は65分、ペドラサとジェレミ・ピノを下げてエストゥピニャン、チュクウェゼを同時投入。一方、バルセロナも同じタイミングでアブデに代えて切り札のデンベレをピッチへ送り込んだ。
すると、この選手交代が試合を動かす。76分、相手陣内左サイドで相手のスローインを撥ね返した流れからトリゲロス、ダンジュマと続けてルーズボールを制し、ペナルティアーク付近に抜け出したチュクウェゼが冷静にゴール右隅へ流し込み、今季のラ・リーガ初ゴールとした。
1-1の振り出しに戻った試合はここから追いついたビジャレアルの時間帯が続く。バルセロナは負傷したアルバに代えて投入したミンゲサに続き、ニコを下げてコウチーニョを投入するが、ここ数試合同様に運動量の低下が目立ち始めホームチームの攻勢に晒される。
それでも、ビジャレアルの決定力不足に助けられて何とかイーブンのスコアを保って試合終盤に入ると、ここから底力を見せる。88分、GKテア・シュテーゲンからのロングフィードに対してDFエストゥピニャンがヘディングのクリアをミス。これに反応したデパイが冷静にボックス内でGKを左にかわすと、相手DFのゴールカバーを外すシュートを流し込み、土壇場で勝ち越しに成功。
さらに、後半アディショナルタイムにはボックス内で仕掛けたコウチーニョがDFフォイスのファウルを誘ってPKを獲得すると、これをコウチーニョ自ら左隅に決めて勝利を決定づけた。
そして、苦しみながらも敵地でビジャレアルに競り勝ったバルセロナが、チャビ新体制でラ・リーガ連勝を飾っている。
前節、チャビ新体制がお披露目となった7位のバルセロナ(勝ち点20)は、FWデパイのPKによるゴールでバルセロナ・ダービーに勝利。レジェンドの初陣を白星で飾った。しかし、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではベンフィカ相手に指揮官が志向するスタイルの一旦は垣間見えたが、崩しの局面での連携、精度向上に大きな課題を残し、ホームで厳しいゴールレスドローとなった。公式戦2試合ぶりの白星を目指す一戦ではベンフィカ戦から先発2人を変更。ラングレとデミルに代えてエリック・ガルシア、アブデを起用し、並びは[4-3-3]もエリック・ガルシアを右サイドバックに置く微調整を施した。
対する12位のビジャレアル(勝ち点16)は、前節のセルタ戦を1-1のドローで取りこぼすと、直近のCLのマンチェスター・ユナイテッド戦では試合の大半を支配しながらも、ミス絡みで喫した2失点によって0-2の敗戦を喫した。ユナイテッド戦からは左サイドバックをエストゥピニャンからペドラサに入れ替えた以外、同じメンバーを継続した。
共に1度ずつビッグチャンスを逃した中、以降はホームのバルセロナがペースを握っていく。8分と9分にはボックス付近での良い崩しからデパイ、ガビが枠をわずかに外れるシュートを続けて放つ。さらに、18分にはフレンキー・デ・ヨングからのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したデパイに2度目のビッグチャンスが訪れるが、GKの飛び出しが気になったか、シュートを枠の右へ外してしまう。
再三の決定機を決め切れずに自らの首を絞める形となったバルセロナは、ここからビジャレアルの連動したプレス、質の高いパスワークに手を焼き、完全に押し返されていく。
とりわけ、急造のアブデ、エリック・ガルシアの右サイドを狙われてダンジュマやペドラサに再三の突破を許し、幾度も決定機を作られる。だが、GKテア・シュテーゲンの的確なポジショニングやビジャレアルの決定力不足にも助けられ、何とか苦境を耐え抜いて最低限のイーブンで試合を折り返した。
すると、後半に入って修正を施してきたバルセロナは後半最初のチャンスをゴールに結びつける。48分、右サイド深くで仕掛けたアブデのクロスを大外で拾ったジョルディ・アルバが左足のシュート。ゴール前に飛び込んだデパイのシュートの当たり損ねがボックス右に流れると、これをフリーのF・デ・ヨングがワンタッチで押し込んだ。当初、デパイの抜け出しの場面でオフサイドが取られたが、VARのレビューの結果、オンサイドでのゴールが支持された。
やや不運な形で先手を奪われたビジャレアルはここから反撃に転じる。相手を押し込んでダンジュマらの仕掛けで再三ボックス内への侵入を繰り返していくが、前半同様に最後の精度を欠く。
流れを変えたいエメリ監督は65分、ペドラサとジェレミ・ピノを下げてエストゥピニャン、チュクウェゼを同時投入。一方、バルセロナも同じタイミングでアブデに代えて切り札のデンベレをピッチへ送り込んだ。
すると、この選手交代が試合を動かす。76分、相手陣内左サイドで相手のスローインを撥ね返した流れからトリゲロス、ダンジュマと続けてルーズボールを制し、ペナルティアーク付近に抜け出したチュクウェゼが冷静にゴール右隅へ流し込み、今季のラ・リーガ初ゴールとした。
1-1の振り出しに戻った試合はここから追いついたビジャレアルの時間帯が続く。バルセロナは負傷したアルバに代えて投入したミンゲサに続き、ニコを下げてコウチーニョを投入するが、ここ数試合同様に運動量の低下が目立ち始めホームチームの攻勢に晒される。
それでも、ビジャレアルの決定力不足に助けられて何とかイーブンのスコアを保って試合終盤に入ると、ここから底力を見せる。88分、GKテア・シュテーゲンからのロングフィードに対してDFエストゥピニャンがヘディングのクリアをミス。これに反応したデパイが冷静にボックス内でGKを左にかわすと、相手DFのゴールカバーを外すシュートを流し込み、土壇場で勝ち越しに成功。
さらに、後半アディショナルタイムにはボックス内で仕掛けたコウチーニョがDFフォイスのファウルを誘ってPKを獲得すると、これをコウチーニョ自ら左隅に決めて勝利を決定づけた。
そして、苦しみながらも敵地でビジャレアルに競り勝ったバルセロナが、チャビ新体制でラ・リーガ連勝を飾っている。
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
「99%の希望を失った」スペインの名医がガビの負傷に言及「劇的な状況になってしまう」、原因は「選手の試合数」
スペインで最高の外傷学者の1人であるペドロ・ルイス・リポル氏が、重傷を負ったスペイン代表MFガビについて言及した。スペイン『カデナ・セール』が伝えた。 19日に行われたユーロ2024予選のジョージア代表戦に先発出場したガビは、20分過ぎに着地の際にヒザを捻りピッチに倒れ込むことに。すぐに大きなケガにも見える反応を見せ、そのまま交代していた。 重傷だとすぐにわかると、20日にバルセロナは右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷と診断されたことを発表。手術を受けることが決定していた。 今季絶望とも言われ、19歳のガビにとっては非常に大きなケガとなった中、チームメイトやライバルからもエールが送られていた。 そんな中、リポル氏は「カルーセル・カナーラ」の中でガビの負傷について言及している。 「ケガはもっと大きなものであるとも予想していた。彼のヒザが突然曲がった最初の動作を見た時、私は99%の希望を失った」 「全てが十字じん帯であることを示していた。私にとっては最初の動きで心が折れてしまった」 「関連するケガにもよる。半月板が関係していれば、予後は長くなる。半月板だけなら、7、8カ月だろう。半月板が断裂した場合は、19歳にとっては劇的な状況になってしまう」 結果として半月板に損傷はあったが、断裂までとはいかなかったが、それでも大きなケガとなった。 また、リポル氏はあまりにも多い試合数が原因だとコメント。試合数を減らす努力をすべきだと指摘している。 「全てのケガは、選手の試合数と関係している。走れば走るほど、プレーすればプレーするほど悪くなる。どのチームも勝ちたい。これは変わらない」 「やるべきことはルールとスケジュールを適応させることだ。現状に合わせて何かをしなければならない。サッカー選手がプレーする時間を分散させなければならない」 ガビは今シーズンの3カ月で21試合に出場。およそ4日に1回のペースで試合を行っており、移動も伴い、高いレベルでの試合をこなしている。 リポル氏はこうしたことが起きたことで、今一度考えるべきだとコメント。代表チームでポジションを確保するために無理をする可能性も指摘した。 「この数字はあまり合理的とは思えない。サッカー選手は多くの試合に出場することができるが、このような休みでは立ち止まって考え、解決策を探さなければならない」 「代表チームに参加すれば、“チップ”が変わってしまう。誰もがゼロからのスタートとなり、チームのようにメンバーが固定されていないからだ」 <span class="paragraph-title">【動画】悲劇…ガビが自滅で右ヒザの重傷に…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5zJRlKDxWQY";var video_start = 267;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.11.21 20:40 Tue2
デパイが自身のゴールパフォーマンスについて解説! 「何も感じず、何も見ず、集中している」
バルセロナのオランダ代表FWメンフィス・デパイが、自身のゴールパフォーマンスを解説した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。 デパイは昨季限りでリヨンとの契約が満了となり、今夏バルセロナにフリーで加入。ユーロ2020後に休暇を挟み、先月の19日に現地入りしていた。 その5日後に行われた24日のジローナとのプレシーズンマッチでは、途中出場から新天地デビュー。PKを決めて早くも初ゴールを記録すると、続く31日のシュツットガルトとの試合でもスーパーゴールを決め、開幕に向けて順調にコンディションを整えている。 そんなデパイといえば、ゴールを決めた後に目をつぶって人差し指で両耳を塞ぐポーズで有名。スペイン『TV3』のインタビューに答えた際に、その所作について説明した。 「世界に対して盲目で、耳が聞こえない状態になろうとしているんだ」 「基本的には集中した『トンネル・ビジョン』さ。何も感じず、何も見ず、集中している」 「人生においては、時にトンネル・ビジョンを持ち、本当に集中することが重要だと思う」 「そうすれば、雑念に邪魔されることなく最高の自分になれるんだよ」 トンネル・ビジョンとは、自身の望むこと以外は一切考慮しない姿勢のこと。良い意味でも悪い意味でも使われる言葉だが、デパイはこの状態に入ることでプレーに没入しているようだ。 2021.08.03 16:34 Tue3
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu4