サラー9戦連発のリバプールが3連勝! アトレティコは2ゴールのグリーズマンの退場響き初黒星…《CL》

2021.10.20 06:26 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のグループB第3節、アトレティコ・マドリーvsリバプールが19日にエスタディオ・メトロポリターノで行われ、アウェイのリバプールが2-3で勝利した。なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。

グループ2位のアトレティコは前節、グリーズマン、スアレスの終盤の連続ゴールでミランを相手に今季CL初白星。さらに、直後のリーグ戦でもバルセロナとの強豪対決に完勝し好調を維持している。また、W杯南米予選の過密日程の影響を考慮され、週末のリーグ戦が延期となっており、フレッシュな状態で今回の首位攻防戦を迎えた。

バルセロナ戦からは先発4人を変更。出場停止のサビッチと負傷明けのマルコス・ジョレンテに加え、スアレスとヒメネスのウルグアイ代表コンビがベンチスタートとなり、フェリペとコンドグビアが3バックに入り、トリッピアーとグリーズマンが起用された。
一方、前節は堅守ポルトを相手に5-1の大勝を飾り連勝で首位のリバプール。以降は、マンチェスター・シティとのリーグ頂上決戦をドローで終えたものの、直近のワトフォード戦はフィルミノのハットトリックの活躍などで5-0の圧勝。攻撃陣を中心に最高の状態で敵地に乗り込んだ。ワトフォード戦からはケレハーに代えて守護神アリソンを復帰させた以外、全く同じメンバーを起用した。

激闘を演じた2019-20シーズンのラウンド16以来、2シーズンぶりの再戦となった因縁の対決は、リベンジに燃えるアウェイチームが畳みかける攻めでゴールに襲い掛かる。
まずは8分、左サイドのロバートソンからのクロスがファーに流れると、右サイド深い位置で回収したサラーがマイナスにボールを運びながらボックス手前右まで切り込んで左足のシュート。これがゴール前にいたDFコンドグビアに当たってコースが変わると、ゴール左下隅の完璧なコースに決まった。

サラーのクラブ史上初となる公式戦9試合連続ゴールとなった先制点によって勢いづくリバプールは、数分後にスーパーゴールで追加点。13分、相手陣内右のハーフスペースでフリーになったアレクサンダー=アーノルドが入れたアーリークロスはフィルミノが収め切れないが、DFフェリペの短くなったクリアに反応したナビ・ケイタが右足アウトにかけた強烈なダイレクトボレーをゴール右隅へ突き刺した。

後ろ重心の入りを見せたものの、開始10分ちょっとで2点のビハインドを背負う想定外の立ち上がりとなったアトレティコ。以降も右サイドのサラーの脅威に晒されて、なかなか反撃に出られない。

しかし、良い形の崩しから得た左CKの流れですぐさま1点を返す。20分、左CKの場面でショートコーナーからゴールライン際でケイタをドリブルでかわしたレマルがマイナスに折り返す。ボックス右でフリーのコケがダイレクトシュートを放つと、ゴール前のグリーズマンがワンタッチでコースを変えて流し込んだ。

グリーズマンのCL2試合連続ゴールで反撃の狼煙を上げたアトレティコは、ここから一気に息を吹き返していく。28分には中盤でケイタとのデュエルを制したデ・パウルからの絶妙なスルーパスにグリーズマンが抜け出す。だが、ボックス内での一対一はGKアリソンのビッグセーブに阻まれ、痛恨の決定機逸となる。

しかし、ここ最近結果を残していることで、うまく気持ちを切り替えたフランス代表FWは2度目のチャンスをきっちりモノにする。34分、相手陣内左サイドでDF2枚に囲まれながらも見事な仕掛けで局面を打開したフェリックスがペナルティアーク付近で待ち構えるグリーズマンへラストパスを供給。絶妙なファーストタッチでボックス左のスペースにボールを運んだグリーズマンはGKアリソンにセーブの準備の時間を与えず、左足のシュートをゴール右隅へ突き刺した。

グリーズマンの2ゴールで試合を振り出しに戻したアトレティコは、序盤の苦戦から完全に流れを引き戻し、相手を押し込んでいく。ボールの主導権を握るリバプールの攻撃をうまく受け止めながら、2トップの機動力を生かしたカウンターで引っくり返していく。

その中で40分にはトリッピアーからの対角フィードでアレクサンダー=アーノルドの背後を取ったフェリックスがそのままボックス内に持ち込んでシュートを放てば、43分にも3バックの左に入るエルモソの攻撃参加からボックス左でスルーパスを受けたレマルに決定機が訪れるが、いずれもGKアリソンの好守に遭い、前半の内に試合を引っくり返すまでには至らなかった。

迎えた後半、アトレティコはコンドグビアに代えてホセ・ヒメネス、リバプールはケイタに代えてファビーニョと前半守備の穴になっていたポジションにテコ入れを図る。

後半の入りはデ・パウルとのパス交換でボックス内に侵入したカラスコがGKアリソンのファインセーブを強いる決定機を作り出すなど、引き続きホームチームが主導権を握る。

だが、直後の52分にはルーズボールの競り合いの場面でグリーズマンが高く上げた足裏がフィルミノの顔面にもろに入ってしまうと、目の前でプレーを見ていた主審が迷わずレッドカードを掲示。同点に追いつく原動力となったグリーズマンはやや不運な形から一発退場となった。

この退場をキッカケに試合は是が非でも勝ち点3を狙うリバプールと、引き分けを意識しつつカウンターでワンチャンスを狙うアトレティコという構図が明確に。

引いた相手を攻め切れないリバプールは62分、ミルナーとマネを下げてオックスレイド=チェンバレンとジョタを同時投入。よりリスクを冒して前に出ていく。だが、流れの中ではチャンスを作れず、ファン・ダイクが制空権を握るセットプレーを軸にゴールを目指す。

そういった中、後半半ば過ぎにリバプールに絶好の勝ち越し機が訪れる。78分、ロングボールの競り合いの場面でジョタがDFエルモソに倒されてPKを獲得。これをキッカーのサラーが冷静に左隅へ決めて勝ち越しに成功した。

不運な形からビハインドを背負ったアトレティコは失点直後に4枚替えを敢行。前回対戦でヒーローとなったジョレンテや古巣対戦のスアレスをピッチへ送り込んでいく。すると、83分にはセットプレーの場面でホセ・ヒメネスがジョタと交錯すると、このプレーでPKが与えられる。しかし、オンフィールドレビューの結果、ヒメネスの不自然な倒れ方がクローズアップされて判定が覆ることになった。

VARに救われて何とかリードを維持することに成功したリバプールは、ここからジョー・ゴメス、ネコ・ウィリアムズと守備的な交代カードを切って逃げ切り態勢に入る。試合終了間際にはボックス付近でアンヘル・コレアに際どいシュートシーンを作られたが、これはシュートミスに救われて事なきを得た。

そして、サラーの2ゴールの活躍によって敵地での打ち合いを制したリバプールが前回対戦のリベンジを果たすと共にグループステージ3連勝を達成した。

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