1チーム2カテゴリーを生かせない決断の一歩、田中碧は投入できなかったのか/日本代表コラム
2021.10.08 12:30 Fri
◆目に見えて落ちた精度、カードを切れなかった判断
迎えた後半も互いに拮抗した展開となっていったが、サウジアラビアのギアは1つ上がっていた。ホームに駆けつけた大観衆のテンションが上がっているのも影響したのか、球際の強度が上がり、より勢いを持って日本のビルドアップを封じに動いていた。
対して日本はサイドで押し込まれる展開が続き、なかなか押し出せない状況に。時折、長友や酒井が攻撃参加しても完結せず、徐々に押し込まれていく。
徐々にブロックを敷いて守る形に変えた日本だが、前半からインテンシティの高いプレーを続けたこともあり、疲労が溜まっている姿が所々で見受けられ、前線との距離が間延びしていくことになる。
ビルドアップ時もパスを入れることはできるものの、そこでサウジアラビアのプレスを受けてボールをロストするシーンが増加。最終的に失点に繋がったバックパスのミスも、パスの出しどころを見つけられなくなった結果、柴崎が苦肉の策で下げたところに人が居なかったという状況だった。
試合前には鎌田が「中に入ったときにはワンタッチでサポートできるところにいないといけないので、選手間の距離を短くしなければいけない」と語っていたが、この日の日本はサポートの距離が徐々に遠くなっていっていた。そのツケを払う形となってしまったのが柴崎。結果としてプレーの判断が敗戦に繋がったわけだが、柴崎1人が敗戦の責任を負うというのは違うだろう。問題はその戦況を見極め切れなかった森保一監督にある。
「ミスに関してはピッチに立たなければ、あのミスは起きていなかったので、ピッチに立たせたのは監督である私なので、そのミスを含めてすべて私の責任だと思います」と試合後に語ったが、柴崎の所が狙われていたのは前半からであり、後半に入ってさらに狙い所となり、何度もカウンターの起点になってしまっていたことは見えていたはずだ。
試合後の会見では「もっと早ければという部分については、タイミングは間違っていなかったと思います」と語っていた森保監督。しかし、決断するだけの材料は十分にあったと言える。
©JFA
迎えた後半も互いに拮抗した展開となっていったが、サウジアラビアのギアは1つ上がっていた。ホームに駆けつけた大観衆のテンションが上がっているのも影響したのか、球際の強度が上がり、より勢いを持って日本のビルドアップを封じに動いていた。
対して日本はサイドで押し込まれる展開が続き、なかなか押し出せない状況に。時折、長友や酒井が攻撃参加しても完結せず、徐々に押し込まれていく。
徐々にブロックを敷いて守る形に変えた日本だが、前半からインテンシティの高いプレーを続けたこともあり、疲労が溜まっている姿が所々で見受けられ、前線との距離が間延びしていくことになる。
ビルドアップ時もパスを入れることはできるものの、そこでサウジアラビアのプレスを受けてボールをロストするシーンが増加。最終的に失点に繋がったバックパスのミスも、パスの出しどころを見つけられなくなった結果、柴崎が苦肉の策で下げたところに人が居なかったという状況だった。
試合前には鎌田が「中に入ったときにはワンタッチでサポートできるところにいないといけないので、選手間の距離を短くしなければいけない」と語っていたが、この日の日本はサポートの距離が徐々に遠くなっていっていた。そのツケを払う形となってしまったのが柴崎。結果としてプレーの判断が敗戦に繋がったわけだが、柴崎1人が敗戦の責任を負うというのは違うだろう。問題はその戦況を見極め切れなかった森保一監督にある。
「ミスに関してはピッチに立たなければ、あのミスは起きていなかったので、ピッチに立たせたのは監督である私なので、そのミスを含めてすべて私の責任だと思います」と試合後に語ったが、柴崎の所が狙われていたのは前半からであり、後半に入ってさらに狙い所となり、何度もカウンターの起点になってしまっていたことは見えていたはずだ。
試合後の会見では「もっと早ければという部分については、タイミングは間違っていなかったと思います」と語っていた森保監督。しかし、決断するだけの材料は十分にあったと言える。
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