名古屋vsFC東京から開始する「ワクチン・検査パッケージ」に村井満チェアマン「観戦マナー、ガイドラインが大きく変わるわけではない」

2021.10.04 21:10 Mon
©超ワールドサッカー
Jリーグは4日、第10回Jリーグ実行委員会を開催。その後、メディアブリーフィングを行った。

今回の実行委員会では、6日のYBCルヴァンカップ準決勝の名古屋グランパスvsFC東京の試合から実施される「ワクチン・検査パッケージ」について報告されたという。
この「ワクチン・検査パッケージ」は日本政府に認可されたもので、Jリーグが10月の6試合で実証検証のために実施する施策だ。

これまでは全国的に「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」が発出されていたものの、これが解除に。そのため、5000人、または収容人数の50%の少ない方という観客動員の制限が解除されていた。

現在は1万人または50%の少ない方としてJリーグが運用しているが、その制限とは別に、新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチン接種証明か検査の陰性証明を持っている人に向けて1万人を超えてスタジアムで観戦させるというものとなる。
メディアブリーフィングの冒頭で村井満チェアマンがコメント。観客動員の緩和について語った。

「10月に入りまして、緊急事態宣言、まん防の緩和が進み、少しずつでありますが、お客様に少しずつスタジアムに戻ってきていただいている実感があります」

「まだ1日から3日までの限られた試合ですが、1万人を目処にスタジアムの50%かの少ない方で運営しています」

「等々力陸上競技場では9789名、パナソニック スタジアム 吹田では9987名というところで、1万人上限のところで、ほぼチケット完売で、このレギュレーションでの満員が見られました」

「いくつかのスタジアムではスタジアム収容数が2万人に満たないものがあるので入場者が1万人に満たないですが、J1では平均7226人となりました。急遽10月からとなりましたが、スタジアムでの観戦を待っていただいたお客様に少しずつ緩和の中で多くの方にお越し頂いています」

「また「ワクチン・検査パッケージ」ということで、ワクチン接種証明、陰性証明をお持ちの方に、特別枠で来場して頂くことを進めていきます。明後日のルヴァンカップ準決勝、名古屋グランパスのホームでもそういった実証検証が行われる予定です」

「しっかり安全性に配慮しながら、試合観戦に関するマナー、ガイドラインが大きく変わるわけではありません。ワクチンパスポートを持っている方の入場数緩和、オペレーションの実証検証を行っていくということ。少しでも入場者の緩和を行っていくこととなります」

この「ワクチン・検査パッケージ」は、6日の名古屋vsFC東京をスタートにし、1800人をプラスアルファで入場させる予定。その後は、16日の明治安田生命J1リーグ第32節の横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌、ヴィッセル神戸vsアビスパ福岡、22日の明治安田生命J1リーグ第33節の浦和レッズvs柏レイソル、24日の川崎フロンターレvs清水エスパルス、名古屋グランパスvsヴィッセル神戸、30日のルヴァンカップ決勝で行われる。

なおルヴァンカップ決勝では、最大で1万人の観客に対し、1万人を「ワクチン・検査パスポート」で入場させる予定のようだ。

今回の実行委員会でクラブ側との共有事項について村井チェアマンは「社会経済活動を段階的に緩和していく取り組みではありますが、今まで積み上げてきた観戦マナー、ガイドライン等々、応援スタイルとして何か緩和されることではありません。マスクの着用、手指消毒、検温に始まり、声を出しての応援が緩和されることではないです」とし、観戦スタイルの変化や感染防止策の変化は起こらないことを強調した。

また「ワクチン・検査パッケージが通常席に加えてワクチンシートとして追加していきます。ワクチンを接種していない方を隔離しようということではないです」とし、あくまでも追加の措置であり、ワクチン未接種者を排除するものではないことを強調した。

さらに、今回はイベント開催によるオペレーションの確認をメインとしたいとコメント。「今回のスタイルはあくまでステップ・バイ・ステップだと考えています。ワクチン接種証明を我々が確認する行動は初めてなので、どれぐらいの時間を要するのか。待機列で大きな不便を要することはないのか。運営上の検証がファーストステップだと思います」と語り、運営面のプロセスを確認することが重要だとした。

また、一気に緩和を進めるということはしないとのこと。「ステップ・バイ・ステップですので、10月いっぱいは移行期間として1万人を上限とされている。11月以降は発表されていないので、そこまでシミュレーションしていないです」と語り、11月以降の政府方針に合わせて考えるとした。
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アビスパ福岡のMF北島祐二が、古巣初対戦を振り返った。 福岡は28日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第10節で東京ヴェルディと対戦し、0-0のドローに終わった。 今回の一戦では長期離脱を乗り越え、古巣初対戦で7カ月ぶりのリーグ戦復帰を果たしたFW佐藤凌我に大きな注目が集まったが、その緑の元エースストライカー同様に、誰よりも高いモチベーションで試合に臨んだのが、同じく古巣初対戦の北島だった。 福岡の下部組織出身で2019年にトップチーム昇格を果たした北島は、昨シーズンに出場機会、新たな環境を求めて東京Vに期限付き移籍。自身初の移籍は決して順風満帆とはいかなかったが、キャリアハイのリーグ戦28試合に出場し、リーグ戦初ゴールを含め3ゴール4アシストを記録。 いずれもアウェイ開催のファジアーノ岡山戦、ブラウブリッツ秋田戦では高精度のプレースキックで後半アディショナルタイムの劇的決勝点をアシストし、クラブ16年ぶりのJ1昇格に貢献した。 そのJ1昇格を置き土産に福岡へ帰還した23歳は、開幕当初こそ試合に絡めなかったものの、今月3日に行われた鹿島アントラーズ戦で初先発し、1-0の勝利に貢献すると、以降は公式戦4試合連続出場。着実に出場機会を増やし、古巣初対戦ではリーグ戦2度目のスタメンを勝ち取った。 [3-4-2-1]の2シャドーの一角でプレーした味スタでの一戦では、「気合いが入りすぎた」と試合後に語ったように開始早々にイエローカードをもらってしまい、前半のみの出場とはなったが、元チームメイトのMF森田晃樹が「キック精度や攻撃のアクセント、そういうところの技術の高さはやっぱり持っていた」と語った攻撃センス、城福浩監督の下で磨きをかけたアグレッシブな守備など爪痕は残した。 同試合後、北島は「つい5、6カ月前までいたチームに対戦相手として来て、このスタジアムでやれることに対して、すごく気合いが入っていました。気合いが入りすぎて、すぐにイエローをもらってしまったんですけど、こういう感情を持ちながらプレーするのは初めてだったので楽しかったです」と、さまざまな思いを抱えながら戦った自身初の古巣対戦を振り返った。 個人としては互いに手の内を知る中、「ヴェルディの選手はボールを持つのが上手いですし、その中でも背後に走ったり、戦ったりというのは、もう全部僕はわかっていたので、そこの球際だったり、セカンドボールの拾い合いで負けないというのがキーになってくると思っていた」と、“戦い”の部分で負けないことを意識していた。 また、この試合では東京V時代同様にプレースキッカーを務める場面もあった。その中で「あそこに立った時になんか懐かしいような思いが芽生えた」と、“緑の戦士”として戦った昨季の記憶がふと頭をよぎったというが、「ただユニフォームの色が違いますし、攻める相手が違ったので、自分に集中して蹴れたのは良かった。ただ、あれが点に繋がるようにこれからやっていきたい」と、語っている。 最後に、個人チャントにちなんで“アレアレオ”の愛称で呼ばれるなど短い在籍期間ながら古巣サポーターに愛されたMFに、対戦相手として再会したヴェルディサポーターの印象について問うと、「最後(試合終盤)のヴェルディのゴール裏の迫力というのは、去年より増してるなと思いましたし、ベンチから見ていても嫌な雰囲気だなと。逆に言えば、良い雰囲気だなと感じました」、「(試合後のゴール裏への挨拶で)拍手だったり、名前を呼んでくれる方がいて、こんな嬉しいことなんだなと思いました」と、改めてリスペクトの言葉を口にした。 2024.04.29 07:40 Mon

長期離脱乗り越えた福岡FW佐藤凌我が古巣の東京V戦で7カ月ぶりのリーグ戦復帰…「ヴェルディ戦で復帰できたことが嬉しい…」

アビスパ福岡のFW佐藤凌我が、大きなケガを乗り越えた末に迎えた待望の古巣初対戦を振り返った。 福岡は28日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第10節で東京ヴェルディと対戦し、0-0のドローに終わった。 4試合連続ドローに終わったこの一戦は福岡にとって悔しいものとなったが、昨年9月に行われたルヴァン・カップのFC東京戦で、左ヒザ前十字じん帯および外側半月板を損傷する重傷を負い、長いリハビリの末に7カ月ぶりのリーグ戦復帰を果たした佐藤にとっては特別なものとなった。 2021年に明治大学から東京Vに加入した佐藤は、在籍2年間でJ2リーグ2年連続2桁ゴールを記録し、若きエースストライカーとして台頭。その後、昨年に生まれ故郷のJ1クラブである福岡へ覚悟を持って移籍し、徐々に結果を残し始めたタイミングで前述のケガを負っていた。 全治8カ月と診断されていたものの、懸命なリハビリの末に今月17日に行われた松本山雅FCとのルヴァンカップで公式戦に復帰。そして、「日程表が出た時」から意識していた古巣との一戦でのリーグ戦復帰に照準を合わせてきた中、その目標通りに28日の試合で7カ月ぶりにJ1のピッチに戻ってきた。 同じく古巣初対戦となったMF北島祐二に代わってハーフタイム明けに投入された佐藤は、[3-4-2-1]の2シャドーの一角でプレー。豊富な運動量を武器に、守備では東京V時代に培った献身的な守備で相手のビルドアップをけん制し、攻撃では中盤と前線を行き来しながら積極的にボールに絡んで、後半序盤の押し込む展開に寄与。 59分にはMF紺野和也の右サイドからのグラウンダーの折り返しに対して、良いタイミングでゴール前に飛び込んだが、「触れば得点という場面、フォワードとして決めないといけない部分だった」と、ヴェルディファンにはお馴染みのワンタッチシュートでの恩返しゴールとはならなかった。 同試合後、佐藤はプロキャリアをスタートした思い入れのあるクラブ相手のリーグ復帰戦を感慨深げに振り返った。 「ようやくこうやってリーグに復帰できたこと、古巣のヴェルディ戦で復帰できたことをすごく嬉しく思います」 「日程表が出た時に、本当にここで復帰するという強い気持ちを持ってリハビリに取り組んできたので、まずそのピッチに立てたことはすごく幸せに思いますし、使ってくれた監督、トレーナーだったり、本当に長いリハビリを支えてくれた方々に感謝したいなと思います」 「(7カ月前に負傷したものの)2年間ヴェルディでプレーしたいいイメージの方が強くあるスタジアムなので、その部分では本当に久しぶりにまたこうやってこのスタジアムでプレーできて楽しかったです」 非常に濃い日々を過ごした古巣との初対戦では、「元チームメイトや古巣とやるというのは初めてのことだったので、楽しかったです」とMF森田晃樹や大学の後輩でもあるMF稲見哲行らとのマッチアップを楽しんだ。 同じく初めて対戦相手として対峙したヴェルディサポーターとの再会については、違和感を覚えながらも試合後のゴール裏への挨拶での温かな歓迎を含め改めて強い絆を感じるものになったという。 「すごく変な気持ちというか、すごく楽しみにしていた部分ではあるので、改めて敵としてやってみて素晴らしいサポーターだなと思いました」 「(対戦相手としてカモンヴェルディのチャントを聞いた印象は)懐かしいというか、敵として聞くのは初めてだったので嬉しかったです」 「(試合後のゴール裏への挨拶では)すごく拍手で迎え入れてくださったので、すごく嬉しく思いますし、もっともっと成長した姿をこれから見せられるようにしたいです。また次は福岡で次はこっちのホームでいい勝負ができればと思います」 また、共に惜しまれつつも、昨シーズン限りで東京Vを離れ、現在はそれぞれ藤枝MYFC、クリアソン新宿でプレーするMF梶川諒太、MF小池純輝という偉大な2人の先輩は、佐藤が東京V時代に公私両面で大きな影響を受けていた。 その梶川はこの試合前に自身のX(旧ツイッター)で「祐二スタメン! 凌我メンバーイン! どんだけ楽しみな一戦なんや。ヴェルディも2人も頑張れー」と、後輩2人と古巣の対戦を心から楽しみにしている投稿も行っていた。 その“兄貴分”について話を振ると、「純輝さんだったり、梶くんは本当にヴェルディ時代からお世話になっていましたし、ケガした時もリハビリの最中もすごく気にかけてくれていたので、今日見ていてくれたとしたら、すごく嬉しく思います。欲を言えば、やっぱり点を決めていいところを見せたかったですけど、それはまた持ち越しということで、次にそういう姿を見せられるように頑張りたいと思います」と、古巣のサポーター同様にJ1の舞台での活躍を見せていきたいと今後に向けた決意を示した。 2024.04.29 07:15 Mon

湘南のFW鈴木章斗&MF鈴木淳之介が練習中に負傷

湘南ベルマーレは28日、FW鈴木章斗とMF鈴木淳之介の負傷を報告した。 両選手ともに4月22日のトレーニング中に負傷。鈴木章斗は左ヒザ窩筋損傷、鈴木淳之介は右内側広筋外傷性筋損傷と診断されている。 湘南でプロ3年目の鈴木章斗は、今シーズンここまで明治安田J1リーグで9試合に出場。3ゴールを記録し、今シーズンから新設された「明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞」の2・3月度における受賞者に選出されていた。 同じく3年目の鈴木淳之介は、ここまでJ1で4試合プレー。3月17日の第4節浦和レッズ戦を最後にベンチから遠ざかっていた。 2024.04.28 19:46 Sun
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