【CLグループH展望】チェルシーとユベントスの圧倒的2強、ロシアとスウェーデンの王者は牙城を崩せるか
2021.09.14 17:03 Tue
2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月14日に開幕する。ディフェンディングチャンピオンであるチェルシーはこのグループGに割り振られた。対するは、昨季のセリエAで10連覇を逃したユベントスと、ロシア王者ゼニト、スウェーデン王者マルメだ。選手の質とチームの完成度ではチェルシーが頭一つ抜けており、以下は純粋な戦力差でユベントス、ゼニト、マルメという順位予想となった。
◆編集部予想
◎本命:チェルシー
○対抗:ユベントス
△連下:ゼニト
☆大穴:マルメ
◆より洗練されたスカッドで優勝候補筆頭に~チェルシー~
今年1月に就任したーマス・トゥヘル監督がチームを一変させ、ほんの数カ月でビッグイヤーにまで至ったチェルシー。プレシーズンを挟んで本格始動となる今季は、さらなる練度でもってグループステージからの快進撃が予想される。
夏の移籍市場では、昨夏の超大型補強の影響もあってか、ヨーロッパを制したチームの現状維持かつ余剰戦力の整理に努めた。それでもプレミアリーグ開幕直前にインテルからクラブ史上最高額の移籍金をはたいてルカクを獲得。トゥヘル監督が待ち望んでいたという生粋のセンターFWとして選ばれたのは、かつてチェルシーで苦杯を嘗めた男だった。
2014年のチェルシー退団後はエバートンやマンチェスター・ユナイテッドを渡り歩き、2019年夏からはインテルでプレーしていたルカク。この2シーズンで公式戦95試合64ゴールと驚異の成績を残し、一皮も二皮もむけてチェルシーに戻ってきた。そのリデビュー戦となったアーセナル戦では1ゴールを挙げるだけでなく、強靭な体躯を生かしたポストプレーでチームをサポート。指揮官の期待に応える活躍を見せた。
◆レジェンド指揮官復任も、絶対的エース退団の影響はいかに~ユベントス~
そんなチェルシーに対抗するのが、今季からマッシミリアーノ・アッレグリ監督が復任し、イタリアでの王政復古を誓うユベントスだ。昨季は監督初挑戦のアンドレア・ピルロを指揮官に据えてリーグ10連覇を目指したものの、新米監督にその重役は担いきれず、最終節での逆転劇で何とか4位に滑り込み、CL出場権を獲得するにとどまった。
しかし、アッレグリ復任も今季のユベントスは再び低迷する可能性がある。絶対的エースであるクリスティアーノ・ロナウドがチームを去ったからだ。やや独善的なプレーも目立ち、ファンやサポーターから多少の懐疑的な目が向けられながらも、この3シーズンで101ゴールを積み上げた得点力で魅せてきたポルトガル代表FWの退団の影響は大きく、チームはセリエA開幕3試合で1分け2敗と、いきなりの不調に陥っている。
熾烈な争奪戦を制してサッスオーロから獲得したロカテッリはまだチームに馴染めておらず、C・ロナウドの退団で急遽レンタル獲得したモイゼ・ケアンは戦力として計算しづらい存在。チェルシーと比較して選手層よりもチームとして完成度が見劣りするため、2位通過でも良しといったところだろう。
◆ロシア王者が新司令塔携えて8季ぶりの16強を目指す~ゼニト~
ロシア・プレミアリーグ3連覇中のゼニトは今回で3季連続の出場となる。ただ、過去2シーズンはいずれもグループステージ敗退という悔しい結果に。チームは基本的に昨季からの現状維持だが、レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)から1200万ユーロを投下してクラウジーニョを獲得している。
同選手は東京オリンピックで優勝したブラジルの主力として全6試合に出場しており、個での打開力と正確なラストパスを生かしたチャンスメークが特長。加入直後からリーグ戦2試合連続で先発出場しており、早くも新司令塔としての立場を築きつつある。
なお、史上初めてロシアから3クラブが参戦した昨シーズンとは異なり、今シーズンはゼニトのみ。国の期待を一身に背負って8シーズンぶりのベスト16を目指す。
◆国内リーグの好調を持ち込めるか~マルメ~
スウェーデン王者のマルメは予選1回戦からリガ(ラトビア)、HJKヘルシンキ(フィンランド)、レンジャーズ(スコットランド)、ルドゴレツ(ブルガリア)を退け、7シーズンぶりに本戦出場を果たした。最高成績は1978-79シーズンの決勝進出。名称がまだUEFAチャンピオンズカップだった当時、ノッティンガム・フォレストに敗れ栄冠を逃している。
今季のリーグ戦はすでに半分を終えており、全30節のうち第18節を終えた時点で首位と3ポイント差の3位に位置。その中で印象的な活躍をしているのが、今季開幕前の3月にPAOKからレンタル加入したクロアチア代表FWアントニオ・チョラクだ。ここまで15試合に出場し、チームトップの8ゴールをマーク。また、予選でも5ゴールを挙げており、レンジャーズとの2ndレグでは2得点の活躍でチームを本戦まで導いた。
ただ、このグループでは大穴という立ち位置であることは間違いない。チェルシーとユベントスの2強を前に、元ミランのトマソン監督の下で初のCLグループステージ突破となるか。
◆編集部予想
◎本命:チェルシー
○対抗:ユベントス
△連下:ゼニト
☆大穴:マルメ
◆より洗練されたスカッドで優勝候補筆頭に~チェルシー~

Getty Images
今年1月に就任したーマス・トゥヘル監督がチームを一変させ、ほんの数カ月でビッグイヤーにまで至ったチェルシー。プレシーズンを挟んで本格始動となる今季は、さらなる練度でもってグループステージからの快進撃が予想される。
2014年のチェルシー退団後はエバートンやマンチェスター・ユナイテッドを渡り歩き、2019年夏からはインテルでプレーしていたルカク。この2シーズンで公式戦95試合64ゴールと驚異の成績を残し、一皮も二皮もむけてチェルシーに戻ってきた。そのリデビュー戦となったアーセナル戦では1ゴールを挙げるだけでなく、強靭な体躯を生かしたポストプレーでチームをサポート。指揮官の期待に応える活躍を見せた。
また、移籍市場最終日にはアトレティコ・マドリーからサウール・ニゲスをレンタルで獲得し、手薄だったセントラルMFを補強。同時並行で交渉を続けていたクンデを取り逃すという一幕もあったものの、概ね狙い通りの夏を過ごし、連覇を狙えるスカッドを作り上げている。
◆レジェンド指揮官復任も、絶対的エース退団の影響はいかに~ユベントス~

Getty Images
そんなチェルシーに対抗するのが、今季からマッシミリアーノ・アッレグリ監督が復任し、イタリアでの王政復古を誓うユベントスだ。昨季は監督初挑戦のアンドレア・ピルロを指揮官に据えてリーグ10連覇を目指したものの、新米監督にその重役は担いきれず、最終節での逆転劇で何とか4位に滑り込み、CL出場権を獲得するにとどまった。
しかし、アッレグリ復任も今季のユベントスは再び低迷する可能性がある。絶対的エースであるクリスティアーノ・ロナウドがチームを去ったからだ。やや独善的なプレーも目立ち、ファンやサポーターから多少の懐疑的な目が向けられながらも、この3シーズンで101ゴールを積み上げた得点力で魅せてきたポルトガル代表FWの退団の影響は大きく、チームはセリエA開幕3試合で1分け2敗と、いきなりの不調に陥っている。
熾烈な争奪戦を制してサッスオーロから獲得したロカテッリはまだチームに馴染めておらず、C・ロナウドの退団で急遽レンタル獲得したモイゼ・ケアンは戦力として計算しづらい存在。チェルシーと比較して選手層よりもチームとして完成度が見劣りするため、2位通過でも良しといったところだろう。
◆ロシア王者が新司令塔携えて8季ぶりの16強を目指す~ゼニト~

Getty Images
ロシア・プレミアリーグ3連覇中のゼニトは今回で3季連続の出場となる。ただ、過去2シーズンはいずれもグループステージ敗退という悔しい結果に。チームは基本的に昨季からの現状維持だが、レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)から1200万ユーロを投下してクラウジーニョを獲得している。
同選手は東京オリンピックで優勝したブラジルの主力として全6試合に出場しており、個での打開力と正確なラストパスを生かしたチャンスメークが特長。加入直後からリーグ戦2試合連続で先発出場しており、早くも新司令塔としての立場を築きつつある。
なお、史上初めてロシアから3クラブが参戦した昨シーズンとは異なり、今シーズンはゼニトのみ。国の期待を一身に背負って8シーズンぶりのベスト16を目指す。
◆国内リーグの好調を持ち込めるか~マルメ~

Getty Images
スウェーデン王者のマルメは予選1回戦からリガ(ラトビア)、HJKヘルシンキ(フィンランド)、レンジャーズ(スコットランド)、ルドゴレツ(ブルガリア)を退け、7シーズンぶりに本戦出場を果たした。最高成績は1978-79シーズンの決勝進出。名称がまだUEFAチャンピオンズカップだった当時、ノッティンガム・フォレストに敗れ栄冠を逃している。
今季のリーグ戦はすでに半分を終えており、全30節のうち第18節を終えた時点で首位と3ポイント差の3位に位置。その中で印象的な活躍をしているのが、今季開幕前の3月にPAOKからレンタル加入したクロアチア代表FWアントニオ・チョラクだ。ここまで15試合に出場し、チームトップの8ゴールをマーク。また、予選でも5ゴールを挙げており、レンジャーズとの2ndレグでは2得点の活躍でチームを本戦まで導いた。
ただ、このグループでは大穴という立ち位置であることは間違いない。チェルシーとユベントスの2強を前に、元ミランのトマソン監督の下で初のCLグループステージ突破となるか。
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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/CTshceWIcLx/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Chelsea FC(@chelseafc)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2021.09.13 12:40 Mon3
自宅は海上に? チェルシーを手放してもうすぐ3年…ロシア人実業家アブラモビッチ氏の近況は
チェルシーの前オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(58)の近況とは。イギリス『ミラー』が各国紙の報道をまとめた。 2000年代初頭にチェルシーを買収したアブラモビッチ氏。それまでイングランドの第二勢力だったクラブを、莫大な資金投下によりタイトル争いの常連とし、一時代を築き上げた。 しかし彼は、ウラジーミル・プーチンとも個人的に親しいロシア人実業家、または政治家。 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を発端としてイギリス政府から制裁を科され、チェルシーを手放すことに。長らく英国への入国ができていなかったなか、王国は終焉した。 その後、氏は所有する大型船舶を巡って数百万ドルの脱税をしたとして告発されることに。 この“ヨット”が実質的な住居になっており、ロシア・ソチ、トルコ・イスタンブール、イスラエル・テルアビブを海上で行ったり来たり。 『CNNトルコ』は、アブラモビッチ氏がイスタンブールに不動産を購入と報じるも、具体的な場所の情報がなく、氏の代理人もこれが住居であることを否定。氏の“自宅”は、エーゲ海に面するマルマリス港に停泊しているとのことだ。 なお、2022年にはロシアとウクライナの和平交渉に参与したこともあるアブラモビッチ氏。 しかし、この頃を境にプーチンとの関係が悪化したと伝えられ、ロシア側による毒殺未遂に遭ったという真偽不明の報道も。最近はモスクワへ戻っていない様子で、イスラエル国籍を保有しながらも最近テルアビブにも上陸していないといい、どうやら拠点はトルコにあるようだ。 2025.01.29 19:30 Wed4
元チェルシーDFフィリペ・ルイスがアザールの衝撃事実を告白!「試合の5分前までマリオカートを…」
23日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16のアトレティコ・マドリーvsチェルシーを前に、両クラブに在籍経験のあるフラメンゴの元ブラジル代表DFフィリペ・ルイスがイギリス『ガーディアン』のインタビューに答えた。 2010年から2014年にかけてアトレティコでプレーしていたフィリペ・ルイスは、2014年夏にチェルシーに移籍した。その夏を最後に退団したレジェンドのアシュリー・コールの後釜として高い期待がかけられていたが、当時の指揮官ジョゼ・モウリーニョの信頼を得られず、1年後にアトレティコへ戻っていった。 わずか1年の在籍だったが、フィリペ・ルイスは印象的なことが多かったとコメント。特にFWエデン・アザール(現レアル・マドリー)は、これまで共にプレーしてきた中で最高の選手だったとし、驚きの逸話を明かしている。 「ネイマールに並んで、エデンは僕が一緒にプレーした中で最高の選手だよ。メッシにも届くぐらい、彼は一人で試合を勝たせてしまっていた」 「あまり守備もしないしトレーニングもしてなかったけどね。試合の5分前までロッカールームでマリオカートで遊んでいた始末だよ」 「靴紐も結ばず練習やウォーミングアップをしていたよ。だけど誰も彼からボールを奪えなかった。簡単にドリブルで3、4人抜き去っていくんだ。近付き過ぎれば一瞬で引き離されてしまう。本当に凄かったよ」 フィリペ・ルイスはまた、2015年2月にチェルシーからフィオレンティーナにレンタル移籍したFWモハメド・サラーにも言及。その去り際に、引き留めようと理由を訪ねていたようだ。 「サラーがここまで優秀だとは誰も思わなかっただろう?それは違う。練習で僕は何度ヤツに屈辱を味わってきたか…」 「彼がフィオレンティーナに行くと聞いた時、僕は聞いたんだ。『どうして出ていくんだ?ここはチェルシーだぞ』って。そしたら彼はこう言った。『プレーするためだ』って」 「ああ、この少年(当時22歳)は凄いなと思ったよ。彼がサッカーをするのは決してお金やタイトルのためではなかった。彼は自分を証明するために移籍したんだ」 「トレーニングでの彼はメッシみたいだった。本当にね。誰にでも聞いてみるといいよ」 そして、フィリペ・ルイスは1年でチェルシーを退団しアトレティコに復帰した理由も説明。チェルシーに勧誘したディレクターのマリナ・グラノフスカイアに別れと感謝のメッセージを送っていたという。 「最後にマリナにメッセージを送ったんだ。ベストを尽くせなくてごめん、信じてくれてありがとうってね」 「これ以上モウリーニョの下にいたくなかった。でもこれだけは言わせてほしい。モウリーニョだけのせいではないと」 「チョロ(ディエゴ・シメオネ)がいれば、僕はまた昔のフィリペ・ルイスのようになれると思っていたんだ。後に彼はこう言ってくれた。『お前は私の下でなら上手くやれる。もう一度戻ってこい』とね」 「その通りだったよ。彼は僕の頭の隅々まで把握していた。復帰することに疑いは全くなかったよ」 2021.02.23 16:34 Tue5
