【2022年カタールへ期待の選手vol.75】欧州5大リーグ参戦で吉田・冨安鉄板コンビを崩す。セルビア戦でその布石を!/植田直通(ニーム/DF)
2021.06.11 17:55 Fri
吉田麻也(サンプドリア)と冨安健洋(ボローニャ)という森保ジャパンの鉄板センターバック(CB)コンビが揃ってU-24日本代表に回り、通常とは異なる編成を強いられている6月シリーズの日本代表守備陣。
6月3日のU-24日本代表戦では谷口彰悟(川崎フロンターレ)と植田直通(ニーム)、7日の2022年カタールワールドカップ(W杯)2次予選・タジキスタン戦(吹田)では昌子源(ガンバ大阪)と中谷進之介(名古屋グランパス)のコンビで戦ったが、4人の序列は混とんとした状態。U-24の方にも5月28日のミャンマー戦(千葉)で吉田とコンビを組んだ板倉滉(フローニンヘン)がいて、誰が最終予選に生き残るか分からない。
それだけに、今シリーズ最強の敵と目される11日のセルビア戦(神戸)は重要な試金石と言っていい。イングランド・プレミアリーグ活躍中のアレクサンダル・ミトロビッチ(フルアム)ら攻撃陣の主力は来日しなかったものの、ネマニャ・グデリ(セビージャ)らを擁する手強い相手なのは間違いない。彼らを完封できれば、確実に評価は上がる。
この一戦に闘志を燃やしているのが、2021年1月にフランス・リーグ・アン参戦を果たした植田直通だ。
「個の部分で勝つのは当たり前。局面では自分の個の強さだったり、1人1人の強さが重要になるので、そこでは絶対に負けたくない。それに加えて、日本のよさである組織で守るよさも必要になってくると思います」と対人守備に絶対的自信を持つ26歳の大型DFは目をぎらつかせていた。
この悔しさを糧にベルギー1部のセルクル・ブルージュへ移籍。熊本・大津高校から2013年に常勝軍団・鹿島アントラーズ入りして5年半は「強いチームでの守り方」を実践してきたが、新天地は下位争い常連チーム。植田自身も大きな環境の違いに苦しんだ。
「このチームをどう立て直すのかが、今の僕に求められること。『神様が与えた試練』だと思ってます。それに日本では身体的に必ず勝てた。普通に飛ぶだけで勝てた相手が沢山いました。だけどこっちでは2m超のFWも結構いるし、速くて強い選手もかなりいる。そういう相手にどう向き合っていくかというテーマに挑み続けています」と植田は2シーズン目を迎えた2019年秋、難しさを語っていた。
そこで大事になるのが、相手を自由に競らせないポジショニング。それで勝負が決まると植田は考え、細かい位置取りにこだわるようになった。相手の出足を遅らせ、バランスを崩せればゴールの確率も下がる。その駆け引きを覚えたことは大きな収穫だったという。
「もう1つ欧州で感じたのは、こっちのDFのスライディング第一という価値観。『マークを外されても最後にスライディングで当てればそれでいいや』くらいの気持ちがあるし、技術もある。僕はもともとスライディングをする選手じゃなかったけど、吸収できるものは全てした方がいいと思って貪欲に取り組んでいます」と植田は新たな自分になろうと躍起になっていた。
高みを追い求める貪欲さは、今年1月にフランスへ赴いてからより一層、強まった。欧州5大リーグの1つである同国で活躍するアタッカー陣はとにかく屈強でパワフルだ。ムバッペやネイマール(PSG)のような世界トップ選手もいて、彼らを止めるには自分自身をもう一段階二段階引き上げないといけないと気付いたからだ。
「フランスでは少しでも距離感を空けてしまえば、完全に失点してしまう。相手のゴールを決め切る力は相当レベルが上がったと思うので、少しでもポジショニングを間違えれば即失点につながる。そこへのこだわりはより強くなりましたね」
今回のセルビアは、欧州3年間の積み重ねを発揮する絶好の相手。目下、植田は昌子、板倉らと代表CB3番手争いをしている立場だが、ここで一気に差をつけ、吉田・冨安の牙城を崩すためにも、今ここで圧倒的存在感を見せつけることが必要だ。
「今回、麻也君たちがいないってことで、リーダーシップやゲームを読む力がより求められてくると思います。攻撃陣が前へ前へ行きたい気持ちも分かりますけど、後ろから見ていて気付いた部分を発信することも大切。『ここは1回落ち着かせよう』とか自分たちの声掛けでゲーム展開も違ってくる。チームの勝利のためにそういったアクションも起こしていきたいと思ってます」
そうやってチーム全体をコントロールできる「大きな器」と「安定感」を示せれば、森保一監督も植田を鉄板CBと同格に位置付ける可能性が高い。となれば、最終予選も主力の1人として戦えるだろうし、前回ピッチに立てなかったW杯の大舞台にも手が届く。
同じ2016年リオ・デ・ジャネイロ五輪組の遠藤航がドイツで飛躍的成長を遂げたのも、やはりロシアで味わった屈辱をエネルギーにしているから。今や日本代表の心臓となった同世代の盟友に植田も続くことができるはずだ。
いずれにせよ、まずはセルビア戦をしっかり戦うことが肝心。今回は日本代表における彼の立ち位置を左右する大きな分岐点になりそうだ。
6月3日のU-24日本代表戦では谷口彰悟(川崎フロンターレ)と植田直通(ニーム)、7日の2022年カタールワールドカップ(W杯)2次予選・タジキスタン戦(吹田)では昌子源(ガンバ大阪)と中谷進之介(名古屋グランパス)のコンビで戦ったが、4人の序列は混とんとした状態。U-24の方にも5月28日のミャンマー戦(千葉)で吉田とコンビを組んだ板倉滉(フローニンヘン)がいて、誰が最終予選に生き残るか分からない。
それだけに、今シリーズ最強の敵と目される11日のセルビア戦(神戸)は重要な試金石と言っていい。イングランド・プレミアリーグ活躍中のアレクサンダル・ミトロビッチ(フルアム)ら攻撃陣の主力は来日しなかったものの、ネマニャ・グデリ(セビージャ)らを擁する手強い相手なのは間違いない。彼らを完封できれば、確実に評価は上がる。
「個の部分で勝つのは当たり前。局面では自分の個の強さだったり、1人1人の強さが重要になるので、そこでは絶対に負けたくない。それに加えて、日本のよさである組織で守るよさも必要になってくると思います」と対人守備に絶対的自信を持つ26歳の大型DFは目をぎらつかせていた。
ご存じの通り、植田は2018年ロシアW杯メンバーの1人だ。が、フィールドプレーヤーでは遠藤航(シュツットガルト)、大島僚太(川崎フロンターレ)とともに出番なし。ラウンド16・ベルギー戦で相手がパワープレーを仕掛けてきた際、「植田を出すべきだった」と主張する関係者も少なくなかったが、あの時点では西野朗監督(現タイ代表)の絶対的信頼を勝ち得ることができなかったのだろう。
この悔しさを糧にベルギー1部のセルクル・ブルージュへ移籍。熊本・大津高校から2013年に常勝軍団・鹿島アントラーズ入りして5年半は「強いチームでの守り方」を実践してきたが、新天地は下位争い常連チーム。植田自身も大きな環境の違いに苦しんだ。
「このチームをどう立て直すのかが、今の僕に求められること。『神様が与えた試練』だと思ってます。それに日本では身体的に必ず勝てた。普通に飛ぶだけで勝てた相手が沢山いました。だけどこっちでは2m超のFWも結構いるし、速くて強い選手もかなりいる。そういう相手にどう向き合っていくかというテーマに挑み続けています」と植田は2シーズン目を迎えた2019年秋、難しさを語っていた。
そこで大事になるのが、相手を自由に競らせないポジショニング。それで勝負が決まると植田は考え、細かい位置取りにこだわるようになった。相手の出足を遅らせ、バランスを崩せればゴールの確率も下がる。その駆け引きを覚えたことは大きな収穫だったという。
「もう1つ欧州で感じたのは、こっちのDFのスライディング第一という価値観。『マークを外されても最後にスライディングで当てればそれでいいや』くらいの気持ちがあるし、技術もある。僕はもともとスライディングをする選手じゃなかったけど、吸収できるものは全てした方がいいと思って貪欲に取り組んでいます」と植田は新たな自分になろうと躍起になっていた。
高みを追い求める貪欲さは、今年1月にフランスへ赴いてからより一層、強まった。欧州5大リーグの1つである同国で活躍するアタッカー陣はとにかく屈強でパワフルだ。ムバッペやネイマール(PSG)のような世界トップ選手もいて、彼らを止めるには自分自身をもう一段階二段階引き上げないといけないと気付いたからだ。
「フランスでは少しでも距離感を空けてしまえば、完全に失点してしまう。相手のゴールを決め切る力は相当レベルが上がったと思うので、少しでもポジショニングを間違えれば即失点につながる。そこへのこだわりはより強くなりましたね」
今回のセルビアは、欧州3年間の積み重ねを発揮する絶好の相手。目下、植田は昌子、板倉らと代表CB3番手争いをしている立場だが、ここで一気に差をつけ、吉田・冨安の牙城を崩すためにも、今ここで圧倒的存在感を見せつけることが必要だ。
「今回、麻也君たちがいないってことで、リーダーシップやゲームを読む力がより求められてくると思います。攻撃陣が前へ前へ行きたい気持ちも分かりますけど、後ろから見ていて気付いた部分を発信することも大切。『ここは1回落ち着かせよう』とか自分たちの声掛けでゲーム展開も違ってくる。チームの勝利のためにそういったアクションも起こしていきたいと思ってます」
そうやってチーム全体をコントロールできる「大きな器」と「安定感」を示せれば、森保一監督も植田を鉄板CBと同格に位置付ける可能性が高い。となれば、最終予選も主力の1人として戦えるだろうし、前回ピッチに立てなかったW杯の大舞台にも手が届く。
同じ2016年リオ・デ・ジャネイロ五輪組の遠藤航がドイツで飛躍的成長を遂げたのも、やはりロシアで味わった屈辱をエネルギーにしているから。今や日本代表の心臓となった同世代の盟友に植田も続くことができるはずだ。
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日本代表MF田中碧が反響を呼んだインスタグラムの投稿を修正した。 2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のデュッセルドルフでプレーする田中。今シーズンはここまでリーグ戦7試合に出場し1アシストとまずまずのスタートを切っていた中、9月10日に24歳の誕生日を迎えた。 田中は自身のインスタグラムを更新し、「24歳になりました。たくさんメッセージありがとうございます。もっと素晴らしい選手になれるように努力します」と感謝。20年前の4歳の誕生日と思われる写真やバースデーケーキ、さらには川崎フロンターレ時代の同僚であるGK新井章太(ジェフユナイテッド千葉)のお守りの写真も投稿していた。 その中、最も注目を集めたのがハッシュタグの部分。いくつか投稿していた田中だが、それは下記のようになっていた。 「#あっといわせるような #いい大人になりたいですね #リアルに年を感じる今日この頃 #いつもありがとうございます」 24歳の決意とも取れるが、縦読みをすると「あ・い・り・いつもありがとうございます」に。これが交際を明かしている元℃-uteのメンバーで歌手の鈴木愛理さんへの感謝の気持ちではないかと話題になった。 田中は14日に改めてインスタグラムを更新。ストーリーズで「お恥ずかしながら皆様に言われて気付きました 以後気をつけます!」と投稿した。話題を呼んだハッシュタグの部分についてはすでに削除され、「#新井章太」に修正されている。 <span class="paragraph-title">【写真】偶然だった?田中碧のバースデー投稿</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CicaY7WqY-4/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); 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width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/CicaY7WqY-4/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Ao Tanaka / 田中 碧(@tnk_0910)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2022.09.15 11:31 Thu4
「日本代表を熟知している」妻は日本人、過去に京都所属のモンゴル代表指揮官が意気込む《カタールW杯アジア2次予選》
日本代表は10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップ予選のモンゴル代表戦を行う。 試合に先立ち、モンゴル代表のドイツ人指揮官、ミハエル・ワイス監督が記者会見に出席した。 ワイス監督は、会見の冒頭に「どっちが良いですか?日本語ですか?」と日本語を披露。「どちらでも良いですが、英語で話しましょう」と語ると、日本人女性と結婚していることを明かした。 2000年7月から2004年6月までは、京都パープルサンガでゲルト・エンゲルス監督、ピム・ファーベーク監督の下でアシスタントコーチを務めていた。 日本との関わりも深く、日本代表も熟知しているワイス監督は、日本代表戦に向けた意気込みを語った。 ◆ミハエル・ワイス監督(モンゴル代表) 「では、英語で話しましょう。モンゴル代表監督として、アジアでベストのチームと試合ができることを誇りに思っています。それから個人的に思い入れがありまして、実は21年間神戸に住んでいる日本人の女性と結婚しているので、今回の凱旋に関しては特別な思いがあります」 「しかし、それは脇に置いておいて、チームは明日日本代表と戦うわけですが、若い選手が多く、このレベルで試合をした経験があまりない選手もいますので、明日の雰囲気に飲まれないように、日本に怖気付かないように、立派なプレーができるように望んでいます」 ──日本代表を熟知しているかと思いますが、日本代表の印象は。またモンゴル代表の強みをどう生かしたいか 「まず、私自身、随分前になりますが、京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)で仕事をしていましたので、日本に住んでいたことがあります。あとは家族の関係もありますので、日本代表や日本のサッカーはずっとフォローしていますし、多くの知人もいます。日本代表については深い知識があると思っています」 「今、日本代表はちょうど過渡期にあって変革の時にあると思います。若いワクワクするような選手が台頭しています。中島選手、堂安選手、南野選手たちです。それから、コパ・アメリカから始まって、最近2試合のミャンマー戦、パラグアイ戦もしっかりとモニタリングしました」 「そうした色々な自分たちの知識に基づいて、我々は攻撃的なリスクをとるのではなく、守備的な試合を明日はします。選手たちが明日圧倒されないように、そして自分たちが持っているベストの能力を最大限にしっかりと発揮できるようにしたいと思います。あとは、どれだけモンゴルのサッカーが発展しているかを見せたい」 ──明日の試合は、監督、選手にとって良いパフォーマンスをすることと、良い結果を残すことのどちらが大事か 「もちろん、我々はしっかりとしたパフォーマンスを見せること、我々のやり方を見せることが大事です。そして、明日の試合で多くを学びたいと思います。そして、我々モンゴル代表の優れたパフォーマンス、長所をしっかり出していきたいと思います」 「日本の攻撃的なアクションにあふれたプレーに対して、しっかりと照準を合わせて、メンバーの面でも日本代表にしっかりと対応していく準備ができています。準備を実践することが大事だと思っています」 ──明日は元横綱の朝青龍も観に来ると言っていますが、何かチームに影響はあるのか 「とてもポジティブだと思います。自分たちの存在をしっかりと認めてくれていて、横綱が応援してくれる、サポートしてくれるということは、代表にとって心強いです。素晴らしいパフォーマンスを見せようとやる気が出ると思うので、良いことだと思います」 ──今回のメンバーの中でベストと考える選手のコンディションが起用に影響するか 「私はあまりたくさんのことを変えることは好きではなく、継続性を大事にしています。ただ、対戦相手のスタイルに合わせて、早い動きができる選手、経験のある選手、フィジカルに強い選手、ヘディングが強い選手を選びます。我々の日本代表のリサーチに基づいて、明日の選手をしっかり選んでいきます」 ──この日に向けてはどれぐらいの期間調整をして、準備をしてきたのか 「実は2年半前から準備を始めました。このレベルに達するために、私は2017年3月に監督に就任した時から、まず最初の目標はW杯の2次予選に出ることでした。そして6月にブルネイ戦の結果、目標が達成できました」 「明日の試合の準備に関しては、先週金曜日に集合して開始しました。モンゴルはリーグ戦が4月から10月までしかありません。その他の季節は寒すぎてプレーできません。ですので、年の初めやモンゴルでプレーできないときは、海外で合宿をしたりして、しっかりとした一環のプロセスの下、一連の準備を行っています」 「JFAの皆様が、我々モンゴル代表、そして女子サッカーに対しても、非常に大きなサポートをしてくださっています。モンゴル協会と日本サッカー協会は良い関係を育んでおり、常日頃のご支援に感謝します」 2019.10.09 20:15 Wed5
