フランスが快勝でドイツとのユーロ初戦へ! グリーズマン3戦連発にジルーが2ゴール!《国際親善試合》

国際親善試合、フランス代表vsブルガリア代表が8日に行われ、ホームのフランスが3-0で勝利した。15日にドイツ代表とのユーロ2020初戦を控えるフランスは、大会前最後のテストマッチでブルガリアと対戦した。デシャン監督は3-0で快勝した直近のウェールズ代表戦から先発1人を変更。ラビオに代わってカンテを起用し、グリーズマンをトップ下、ベンゼマとムバッペを2トップに配した[4-3-1-2]の布陣を継続した。立ち上がりからボールを握って相手を押し込んでいくフランス。守備時に右サイドを担当するトップ下のグリーズマンに加え、アンカーのカンテ、インサイドハーフのポグバが流動的にポジションを入れ替えながら厚みのある仕掛けを見せる。10分過ぎにはボックス内でベンゼマ、ムバッペに続けて決定機が訪れるが、決め切るまでには至らず。
それでも、攻守両面で相手を圧倒するフランスは、前半半ば過ぎに好調のグリーズマンがゴールをこじ開ける。29分、ボックス左で仕掛けたムバッペの折り返しがDFに当たって浮き球となると、ボックス中央のグリーズマンがアクロバティックな左足ボレーを放つ。これがDFにディフレクトして大きくコースが代わり、ゴール左隅に決まった。

グリーズマンの3試合連続ゴールによって先手を奪ったフランスだが、直後にアクシデントが発生。ボックス内での競り合いの際に相手と交錯したベンゼマが右ヒザの少し上辺りを抑えて苦悶の表情を浮かべる。一度ピッチサイドで治療を受けてプレーを再開したが、自ら交代を要求しジルーとの交代で41分にピッチを後にした。ベンゼマの負傷交代によって嫌な空気が漂うフランスだが、前半終盤にかけてグリーズマン、ジルーと2点目に迫る場面を作り出すなど、相手に流れを渡さずに前半を終えた。

迎えた後半、リュカに代えてディーニュを左サイドバックに入れたホームチームは、後半もコンディションの良さを窺わせるムバッペやカンテ、ポグバっが躍動。ムバッペがボックス左45度から狙いすましたコントロールシュートで相手GKにファインセーブを強いるなど、決定機を作り出す。

その後、カンテとグリーズマンを下げてレマル、デンベレを投入したフランスは、以降も追加点こそ奪えないものの危なげなく試合を運んでいく。そして、83分には右のハーフスペースで仕掛けたデンベレからタッチライン際でパスを受けたパヴァールが絶妙なグラウンダークロスを入れると、ニアに飛び込んだジルーがワンタッチで合わせ、試合を決める2点目を奪取した。

さらに、試合終了間際の90分にはムバッペに代わって投入されたベン・イェデルがボックス左に抜け出して折り返したプレゼントパスを再びジルーが冷静に流し込み、トドメの3点目とした。

そして、ウェールズ戦に続く3-0の快勝を収めたフランスが、最高の形でドイツとのユーロ初戦を迎えることになった。

フランス 3-0 ブルガリア
【フランス】
グリーズマン(前29)
ジルー(後38)
ジルー(後45)