拙守バルセロナが一時2点差もレバンテに2度のリード守れず痛恨ドロー…逆転優勝大きく遠のく勝ち点逸に…《ラ・リーガ》
2021.05.12 06:56 Wed
ラ・リーガ第36節、レバンテvsバルセロナが11日にシウダ・デ・バレンシアで行われ、3-3のドローに終わった。
前節、カンプ・ノウで行われた首位アトレティコ・マドリーとの首位攻防戦を0-0のドローで終えた3位のバルセロナ(勝ち点75)は、自力優勝の可能性が消滅。それでも、首位との勝ち点差はわずかに2ポイントであり、他力ではあるものの、残り3試合での逆転優勝は十分に可能だ。その重要な3連戦の初戦では、勝ち点1奪取で自力での残留が決定する14位のレバンテ(勝ち点39)とのアウェイゲームに臨んだ。
2試合のベンチ入り禁止処分が明けてようやくベンチでの指揮が可能となったクーマン監督は、アトレティコ戦から先発2人を変更。ミンゲサとデストに代えてアラウホとデンベレを起用。アトレティコ戦で負傷交代し、顔面打撲と上顎に亀裂を負ったブスケッツもヘッドギアを着用して強行出場した。
右ウイングバックにデンベレを配するなど、攻撃的な布陣で臨んだバルセロナは、その起用法通りに相手を圧倒する入りとなる。開始2分と5分にはいずれもボックス右に抜け出したデ・ヨングの絶妙な折り返しからペドリにビッグチャンスが訪れるが、ここはシュートミスと相手GKの好守に遭う。
以降も攻守両面で相手を圧倒するアウェイチームは25分、左サイド深くに抜け出したジョルディ・アルバからの折り返しが手前のDFに当たってファーに流れると、これに反応したメッシがうまく身体を倒しながら左足のボレーシュートをゴール右下隅の完璧なコースに流し込んだ。
その後、前半終了間際にもメッシのFKからゴール前でフリーになったブスケッツに3点目のチャンスが訪れるが、このヘディングシュートは枠の左に外れて前半のうちに試合を決めることはできなかった。
迎えた後半、前半を通じて足を気にしていたアラウホに代えてセルジ・ロベルト投入したバルセロナは、引き続き主導権を握る。55分には相手GKがポジションを空けた隙を突いてデ・ヨングが無人のゴールへ左足のミドルループを狙うが、これは惜しくもクロスバーの上を越えた。
3点目こそ奪えないものの、ここまでほぼ完ぺきな試合運びを見せていたバルセロナだったが、思わぬエアポケットに入ってしまう。57分、自陣左サイド深くでミラモンが上げたクロスに対してゴール前のマークが甘くなると、メレロに強烈なヘディングシュートを決められる。さらに、直後の59分にはメッシの自陣での不用意なバックパスを奪われてロジェールの絶妙なワンタッチパスに反応したボックス左のホセ・モラレスに見事な左足のダイレクトシュートをゴール右隅に流し込まれ、瞬く間に同点に追いつかれた。
拙い試合運びで振り出しに戻されたアウェイチームは以降も相手の勢いに呑まれて防戦一方の展開を強いられる。それでも、64分にはメッシの縦パスをボックス付近で受けたグリーズマンが相手DFに突かれたボールがボックス右でドフリーのデンベレへの完璧なラストパスとなると、デンベレが強烈な右足のシュートをゴール左隅に突き刺してわずか5分で勝ち越しに成功した。
これで落ち着きを取り戻したバルセロナはペドリに代えてミンゲサ、81分にはデンベレとグリーズマンを下げてデスト、ブラースヴァイトを同時投入。完全に逃げ切り態勢に入る。だが、結果的にこの交代策が裏目に出てしまう。83分、レバンテの背後を狙ったボールに対してトーニョ・ガルシアと競ったデストが足を滑らせて後手の対応を踏んでボックス左からグラウンダーの折り返しを入れられると、ニアに飛び込んだセルヒオ・レオンに右足アウトを使った絶妙なワンタッチシュートを流し込まれた。
この痛恨の失点によって再びゴールが必要となったバルセロナは失点直後にセルジ・ロベルトを下げてリキ・プッチを慌ててピッチに送り出し、リスクを冒した攻撃を仕掛けていく。だが、一度狂った歯車は戻らず、レバンテの粘り強い守備にことごとく攻撃を撥ね返され続けて試合はこのままタイムアップ。
レバンテ相手に2度のリードを守り切れずにドローに終わったバルセロナは勝ち点1を積み上げて暫定2位に浮上も、逆転優勝が大きく遠のく痛恨の勝ち点逸となった。一方、上位相手に強さを見せるレバンテは自力でのプリメーラ残留を確定させた。
前節、カンプ・ノウで行われた首位アトレティコ・マドリーとの首位攻防戦を0-0のドローで終えた3位のバルセロナ(勝ち点75)は、自力優勝の可能性が消滅。それでも、首位との勝ち点差はわずかに2ポイントであり、他力ではあるものの、残り3試合での逆転優勝は十分に可能だ。その重要な3連戦の初戦では、勝ち点1奪取で自力での残留が決定する14位のレバンテ(勝ち点39)とのアウェイゲームに臨んだ。
2試合のベンチ入り禁止処分が明けてようやくベンチでの指揮が可能となったクーマン監督は、アトレティコ戦から先発2人を変更。ミンゲサとデストに代えてアラウホとデンベレを起用。アトレティコ戦で負傷交代し、顔面打撲と上顎に亀裂を負ったブスケッツもヘッドギアを着用して強行出場した。
以降も攻守両面で相手を圧倒するアウェイチームは25分、左サイド深くに抜け出したジョルディ・アルバからの折り返しが手前のDFに当たってファーに流れると、これに反応したメッシがうまく身体を倒しながら左足のボレーシュートをゴール右下隅の完璧なコースに流し込んだ。
メッシの今季29点目で先手を奪ったバルセロナはその良い流れのまま追加点まで奪い切る。34分、相手陣内右のハーフスペースを持ち上がったメッシからのスルーパスに抜け出したデンベレがDFとGKを引き付けて丁寧なマイナスの折り返しを入れると、ゴール前のペドリがこの試合自身3度目の決定機を今度こそ決め切った。
その後、前半終了間際にもメッシのFKからゴール前でフリーになったブスケッツに3点目のチャンスが訪れるが、このヘディングシュートは枠の左に外れて前半のうちに試合を決めることはできなかった。
迎えた後半、前半を通じて足を気にしていたアラウホに代えてセルジ・ロベルト投入したバルセロナは、引き続き主導権を握る。55分には相手GKがポジションを空けた隙を突いてデ・ヨングが無人のゴールへ左足のミドルループを狙うが、これは惜しくもクロスバーの上を越えた。
3点目こそ奪えないものの、ここまでほぼ完ぺきな試合運びを見せていたバルセロナだったが、思わぬエアポケットに入ってしまう。57分、自陣左サイド深くでミラモンが上げたクロスに対してゴール前のマークが甘くなると、メレロに強烈なヘディングシュートを決められる。さらに、直後の59分にはメッシの自陣での不用意なバックパスを奪われてロジェールの絶妙なワンタッチパスに反応したボックス左のホセ・モラレスに見事な左足のダイレクトシュートをゴール右隅に流し込まれ、瞬く間に同点に追いつかれた。
拙い試合運びで振り出しに戻されたアウェイチームは以降も相手の勢いに呑まれて防戦一方の展開を強いられる。それでも、64分にはメッシの縦パスをボックス付近で受けたグリーズマンが相手DFに突かれたボールがボックス右でドフリーのデンベレへの完璧なラストパスとなると、デンベレが強烈な右足のシュートをゴール左隅に突き刺してわずか5分で勝ち越しに成功した。
これで落ち着きを取り戻したバルセロナはペドリに代えてミンゲサ、81分にはデンベレとグリーズマンを下げてデスト、ブラースヴァイトを同時投入。完全に逃げ切り態勢に入る。だが、結果的にこの交代策が裏目に出てしまう。83分、レバンテの背後を狙ったボールに対してトーニョ・ガルシアと競ったデストが足を滑らせて後手の対応を踏んでボックス左からグラウンダーの折り返しを入れられると、ニアに飛び込んだセルヒオ・レオンに右足アウトを使った絶妙なワンタッチシュートを流し込まれた。
この痛恨の失点によって再びゴールが必要となったバルセロナは失点直後にセルジ・ロベルトを下げてリキ・プッチを慌ててピッチに送り出し、リスクを冒した攻撃を仕掛けていく。だが、一度狂った歯車は戻らず、レバンテの粘り強い守備にことごとく攻撃を撥ね返され続けて試合はこのままタイムアップ。
レバンテ相手に2度のリードを守り切れずにドローに終わったバルセロナは勝ち点1を積み上げて暫定2位に浮上も、逆転優勝が大きく遠のく痛恨の勝ち点逸となった。一方、上位相手に強さを見せるレバンテは自力でのプリメーラ残留を確定させた。
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
ラミン・ヤマルがキングスリーグに参戦! ヴィニシウスと共に新シーズン目玉に
バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルが「キングス・リーグ」に参戦することが決定した。 キングス・リーグは、元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏がチェアマンを務める7人制サッカーの大会。様々な大会独自のルールが設けられており、その独自性とエンターテインメント性で大きな人気を誇るコンテンツ。 今年5月から6月にかけてメキシコで行われた第1回の「キングス・ワールドカップ」ではネイマール、マリオ・ゲッツェ、リオ・ファーディナンド、エデン・アザールらスター選手や日本のゲーム実況者として知られる加藤純一氏らインフルエンサーやストリーマーら著名人も参加し、大きな話題を集めていた。 そのキングス・リーグは7日、新シーズンに向けたプロモーション動画を公開。すでに参戦が話題を集めていたレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに加え、アメリカの世界的なインフルエンサーであるジェイク・ポール、 アルゼンチン出身の有名歌手マリア・ベセラと共にサプライズ枠として17歳FWの参戦が明かされた。 なお、現役選手であるヤマルとヴィニシウスに関しては現時点でどういった役割を担うかは明かされておらず、今月15日の新シーズン開幕直前に改めてアナウンスされることになるようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】注目集めたフードの男の正体はラミン・ヤマル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Lamine Yamal, the new star of the Kings League.<a href="https://t.co/znTeCSORb5">pic.twitter.com/znTeCSORb5</a></p>— Kings League World (@_KingsWorld) <a href="https://twitter.com/_KingsWorld/status/1832499264179859958?ref_src=twsrc%5Etfw">September 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.08 09:35 Sun2
飛んできたのは“豚の頭”、19年前のエル・クラシコを覚えているか?
ピッチに投げ入れられた最も衝撃的なものはなんだろうか。 21日に行われたリーグ・アン第14節のリヨンvsマルセイユでは、スタンドから中身が入った状態のペットボトルが投げ入れられた。これがMFディミトリ・パイエの左耳付近を直撃し、パイエは頭を押さえながら倒れ込んでしまう。試合は一時中断を経て、中止にまで追いやられる事態となっていた。 19年前のエル・クラシコ、2002年11月23日に行われたカンプ・ノウでのバルセロナvsレアル・マドリーの一戦では、豚の頭がピッチに投げ入れられたのを覚えているだろうか。 元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴは2000年夏にバルセロナからレアル・マドリーへという禁断の移籍を決行。バルセロナのファンからは猛烈な反感を買っていた。前述のクラシコで、マドリーの一員としてカンプ・ノウに足を踏み入れたフィーゴに対してはブーイングの嵐。ライターやコインなども投げ入れられた。 その中でも異色だったのが豚の頭だ。CKでボールをセットした際に、あるバルセロナのファンがフィーゴに向かってそれを投擲。当たりはしなかったものの、様々な意味で衝撃を与えたことは間違いなかった。 当時のクラシコは一時中断こそしたものの、試合は継続。ゴールレスに終わっている。何事もなかったために、笑い話として語れるものの、ケガにつながっていれば大きな問題に発展していたことは間違いないだろう。 <span class="paragraph-title">【写真】ピッチに投げ入れられた豚の頭</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">On this day in 2002, Barcelona fans threw a pig's head at Luis Figo before he took his corner at the Camp Nou <br><br>Figo left Barca for Real Madrid two years earlier. <a href="https://t.co/j3ZgOQ85dW">pic.twitter.com/j3ZgOQ85dW</a></p>— B/R Football (@brfootball) <a href="https://twitter.com/brfootball/status/1463119883055599616?ref_src=twsrc%5Etfw">November 23, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.11.24 22:10 Wed3
大ケガから復帰のスペイン代表MFガビがバルセロナと2030年まで契約延長、ペドリに続く
FCバルセロナは31日、スペイン代表MFガビ(20)との契約延長を発表した。新契約は2030年6月30日までとなる。 バルセロナのカンテラ育ちのガビは、2021年7月にファーストチームに昇格。当初はあまり出番がなかったが、スペイン代表を当時指揮していたルイス・エンリケ監督に見出され、スペイン代表で先に活躍を見せていった。 その後チームの中心人物となり、ペドリとともに中盤を支える存在となったが、2023-24シーズンにスペイン代表の活動で重傷。右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷の重傷となり、長期離脱となった。 今シーズンもシーズン序盤は欠場が続いたが、10月に復帰すると徐々に出場時間を伸ばしていき、ラ・リーガで11試合1アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)で5試合に出場するなど、復調しつつある状況だ。 バルセロナは30日にペドリとも2030年まで契約を延長しており、中盤を支えるカンテラーノを長期でチームに留まらせることに成功した。 2025.01.31 23:20 Fri4
