バルセロナのESL脱退を求めるリバウド氏「エリートリーグはファンの好むものではない」

2021.04.22 17:30 Thu
Getty Images
かつてバルセロナで活躍したリバウド氏が、古巣に対してヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)から撤退するべきだと語った。イギリス『ミラー』が報じている。

バルセロナは18日、ヨーロッパの15のビッグクラブにより構成される予定だったESLへの参加を正式に表明。しかし、欧州サッカー連盟(UEFA)や王立スペインサッカー連盟(RFEF)、ラ・リーガと対立しただけでなく、多くの監督や選手も反発。プレミアリーグでは、各チームのファンが抗議活動を起こしていた。

こうした状況を受け、プレミアリーグの6クラブは早々にESLからの離脱を発表。インテル、アトレティコ・マドリー、ミランもそれに続き撤退を表明している。
そんな中で、バルセロナはいまだに立場を明確にしていないが、『Betfair』のインタビューに応じたリバウド氏は、ESLの首謀者であるレアル・マドリーの会長フロレンティーノ・ペレス氏を批判した。

「マドリーの会長は新リーグを擁護する主要人物の1人であり、講演者でもある。彼は強力なクラブを率いており、ESLでより多くの資金を得られると分かっているから言いたい放題だ。でも、セビージャやバレンシアのようなスペインの他クラブは、UEFAから得られる賞金を必要としている。だから、彼らに対して敬意を欠いていると思うよ」
「彼はFIFAやUEFAと争いを起こしている。その対抗策として、FIFAやUEFAは一部の選手の大会出場禁止を検討している。つまり、代表チームはESLに参加するクラブがあるがために、スーパースターを欠いた状態でユーロやワールドカップを戦うことになるかもしれない」

「これではフットボールが混沌としたものになってしまう。だから私はこの案が実現する可能性を否定するんだ。関係するクラブの監督や選手を含め、多くの人が反対していることからも、この提案がいかに議論を呼ぶものであるかが分かる」

「私としては、UEFAの大会はよく組織されていると思う。クラブを支援するのに十分な金額も分配されているはずだが、一部のビッグクラブはそれ以上を望んでいるようだね。個人的に、それは対戦相手やファン、フットボール界全体に対する大きな無礼だと思う」

また、リバウド氏は古巣バルセロナに対して、ESLへの参加はクラブの理念に反するものだろうとコメント。ライバルクラブでもあるマドリーに追随するべきではないと語った。

「バルセロナのESL参加が、(現会長の)ジョアン・ラポルタの選出前に決まっていたのかは分からないが、新会長は組織からの脱退を検討すべきだろう。なぜなら、結果がどうであれ、エリートリーグを作るという姿勢はバルサファンの好むところではないと思うからだ」

「さらに、この件の主な主催者の1つがマドリーだ。バルセロナのファンは、ヨーロッパのフットボール界に革命が起こるような状況で、ライバルクラブと結びつけられることは好まないだろう。私の意見では、このままだと悪い方向に向かってしまう」

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