欧州スーパーリーグ構想明るみに! 12クラブの参戦同意リークもUEFAは徹底抗戦の構え

2021.04.19 06:00 Mon
Getty Images
これまでまことしやかにささやかれ続けてきたヨーロッパのビッグクラブによるヨーロッパ・スーパーリーグ構想が現実味を帯びてきたことが判明した。『ESPN』が『ロイター通信』のレポートを基に伝えている。

『ESPN』が伝えるところによれば、現在ヨーロッパの15のビッグクラブが2023-24シーズンのヨーロッパ・スーパーリーグ設立に向けた協議を行っているという。

この緊急事態を受け、欧州サッカー連盟(UEFA)は現行のチャンピオンズリーグ(CL)の存在意義を脅かしかねない新リーグ設立を阻止するために各国協会と共に動きを見せている。今後に向けては有力クラブの脱退を食い止める意味でも36チームに拡大したCLの新フォーマットの発表を予定している。
各国メディアの情報をまとめると、現時点でヨーロッパ・スーパーリーグへの参加に同意しているのは、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナル、チェルシー、トッテナムのイングランドのビッグ6と、バルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーのスペイン3クラブ、ユベントス、インテル、ミランのイタリア3クラブの計12クラブだという。

そして、新リーグのフォーマットに関しては20チーム制を構想しており、前述の中心クラブを含め15クラブが降格のない常任クラブに入り、残りの5クラブは各国リーグの成績に応じて入れ替え制での参戦が見込まれているようだ。
また、ニューヨークの投資銀行『JPモルガン』が今回のプロジェクトに関わっており、60億ドル(約6530億円)の融資を請け負う模様。そしてこの資金は各クラブに分配されるという。

こういった具体的な情報が表に出てきたことを受け、UEFAは19日のCL新フォーマットの発表を控える中、ヨーロッパ・スーパーリーグ構想を非難する公式声明を発表している。

「UEFA、イングランドサッカー協会(FA)とプレミアリーグ、王立スペインサッカー連盟(RFEF)とラ・リーガ、そしてイタリアサッカー連盟(FIGC)とレガ・セリエAは、イングランド、スペイン、イタリアの一部のクラブが、閉鎖的な、いわゆるスーパーリーグの創設を発表しようとしている可能性があることを認知している」

「仮にこのような事態が発生した場合、UEFA、FA、RFEF、FIGC、プレミアリーグ、ラ・リーガ、レガ・セリエA、そしてFIFAとすべての加盟団体は、社会がかつてないほど連帯を必要としている時期に、少数のクラブの私利私欲に基づいたこの皮肉なプロジェクトを阻止するために、一致団結して努力していくことを繰り返し伝えていく」

「我々はこのような事態を防ぐために、司法とスポーツの両面から、あらゆるレベルで利用可能なあらゆる手段を検討する。フットボールは開かれた競争とスポーツの実力に基づいており、それ以外の方法ではあり得ない」

「すでにFIFAと6つの連盟が発表しているように、当該クラブは国内、ヨーロッパ、世界のあらゆる大会への出場が禁止され、所属プレーヤーは代表チームへの出場機会を失う可能性もある」

「我々は他国のクラブ、特にフランスとドイツのクラブがこれに署名することを拒否したことに感謝している。我々はフットボールを愛するすべての人々、サポーター、政治家に呼びかけ、このようなプロジェクトが発表された場合には、我々と共に反対運動を展開する。このような少数者の執拗な利己主義は、あまりにも長い間続いている。もういい加減にしてほしいと考えている」

なお、ヨーロッパ・スーパーリーグ設立阻止を目的に変更が見込まれる2024年に向けたCL新フォーマットでは、36チームが従来のグループステージ6試合制から10試合制に変更。マッチデー収入、放映権料を増やすと共に、ビッグクラブへの分配率を上げることを念頭に置いているという。

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