【ブンデス第29節プレビュー】ヴォルフスブルクvsバイエルンの上位対決、EL出場権を懸けた遠藤ダービーも

2021.04.16 18:00 Fri
Getty Images
前節はバイエルンがウニオン・ベルリンに引き分けた一方、2位ライプツィヒがブレーメンに快勝したことで両チームの勝ち点差は5に縮まった。そしてMF鎌田が1ゴール1アシストを記録したフランクフルトがヴォルフスブルクとの上位対決を制している。迎える第29節、首位バイエルンは3位ヴォルフスブルクとの上位対決に臨む。

バイエルン(勝ち点65)は前節、ウニオン・ベルリン相手に逃げ切り失敗に終わり、痛恨のドローとなった。負傷により主力を欠いたことでMFダンタスやDFスタニシッチといった若手を先発に抜擢したが、守備に徹するウニオンを崩しきることができなかった。そして火曜に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン戦ではGKノイアーの活躍もあって1-0と勝利したがアウェイゴール差で及ばず、準々決勝敗退となった。リーグ戦一本となった中、気持ちを切り替えることができるか。

一方、ヴォルフスブルク(勝ち点54)はフランクフルトとの打ち合いの末、3-4で敗れた。前がかるあまりバランスを崩した印象だが、バイエルン相手に修正を図れるか。
2位ライプツィヒ(勝ち点60)は金曜に12位ホッフェンハイム(勝ち点31)とのホーム戦に臨む。ライプツィヒは前節ブレーメン相手にFWセルロートのドッペルパックなどで4-1と快勝。前半の3ゴールで勝負を決め、楽な試合を演じた。ここ4試合で3敗を喫している不調のホッフェンハイムを下し、バイエルンに圧力をかけたい。

ヴォルフスブルクとの上位対決を制し、初のCL出場が見えてきた4位フランクフルト(勝ち点53)は、8位ボルシアMG(勝ち点40)とのアウェイ戦に臨む。そのフランクフルトは今週、ヒュッター監督が来季ボルシアMGの指揮官に就任することが発表された。その相手といきなりの対戦となるが、フランクフルトは勝利できるか。今季5ゴール10アシストとした鎌田の活躍に引き続き期待だ。
土曜にはMF遠藤渓太の所属する7位ウニオン(勝ち点40)とMF遠藤航の所属する9位シュツットガルト(勝ち点39)による日本人対決が行われる。遠藤渓太は前節バイエルン戦で3試合ぶりにスタメン出場を果たし、守備に奔走。チームの勝ち点1獲得に貢献したが、ヨーロッパリーグ出場権をを争うシュツットガルトとの重要な一戦でも先発の機会を得られるか。

対するシュツットガルトは前節、ドルトムントに2-3で打ち負けた。とはいえ、1ポイント差のウニオンとのシックスポインターを制すことができればEL出場権獲得が現実味を増してくる状況。遠藤航とすれば、カウンターを狙ってくることが予想されるウニオンの速攻をケアすることが求められる。

来季のCL出場が厳しい5位ドルトムント(勝ち点46)はFW大迫の13位ブレーメン(勝ち点30)とのホーム戦を日曜に戦う。水曜に行われたCLマンチェスター・シティ戦では1stレグに続き1-2と惜敗し敗退が決まった。フランクフルトとの勝ち点差は7ポイントあり厳しい状況だが、可能性のある限り勝利をもぎ取り続けたい。

一方、前節ライプツィヒ戦では勝負の付いた試合終盤に出番の回ってきた大迫。疲弊しているドルトムント相手に先発の機会を得られれば、今季のリーグ初弾を狙いたい。

そしてMF奥川がオウンゴールを誘発してフライブルクに競り勝ち、残留プレーオフに回れる16位に浮上したビーレフェルト(勝ち点26)は、11位アウグスブルク(勝ち点32)とのアウェイ戦に臨む。連勝として降格圏から離れたいところだが、奥川と堂安にはゴールを貪欲に狙うことを期待したい。

◆ブンデスリーガ第29節
▽4/16(金)
《27:30》
ライプツィヒvsホッフェンハイム

▽4/17(土)
《22:30》
ボルシアMGvsフランクフルト
フライブルクvsシャルケ
ウニオン・ベルリンvsシュツットガルト
ヴォルフスブルクvsバイエルン
アウグスブルクvsビーレフェルト
《25:30》
レバークーゼンvsケルン

▽4/18(日)
《22:30》
ドルトムントvsブレーメン
《25:00》
マインツvsヘルタ・ベルリン

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