日本代表の最多得点試合の歴史をひもとく/六川亨の日本サッカー見聞録
2021.04.02 21:30 Fri
3月30日、22年カタールW杯アジア1次予選で日本はモンゴルを14-0の大差で一蹴した。これはこれで驚きだが、それ以上にドイツがホームで北マケドニアに1-2で敗れたのはさらに衝撃的だった。
話を日本対モンゴル戦に戻そう。2005年6月8日、ジーコ・ジャパンがタイのスパチャラサイ国立競技場(市内にあり交通の便はいいが、現在はラジャマンガラ・スタジアムがメイン会場)で北朝鮮と対戦して以来の無観客試合。テレビ観戦していた友人は、日本が14ゴールを奪っても、アナウンサーが五輪予選で15ゴールを奪った最多得点のことに触れていないことを怒っていた。
それも無理はない。日本の15ゴールは1967年9月30日と半世紀以上も前のことだからだ。翌68年にメキシコで開催される五輪の最終予選だった。日本と韓国、それにフィリピン、台湾、レバノン、南ベトナム(現在のベトナム。当時は北と南に分断されていた)の6チームによって争われ、1位だけがメキシコ五輪に出場できた。
国立競技場で初戦のフィリピン戦に臨んだ日本は、エースストライカー釜本邦茂のダブルハットトリック(1試合6ゴール)を筆頭に、宮本輝紀(技巧的なMF。2000年に59歳で死去)が4ゴール、杉山隆一(黄金の左足と言われたドリブラー。三菱=現浦和で引退後はヤマハ=現ジュビロ磐田の監督として県リーグのチームをJSL1部に導く)が2ゴール。
そして小城得達(長身のリベロで前広島県サッカー協会会長)、渡辺正(嗅覚に優れたストライカーで後に日本代表のコーチ、監督を歴任。1995年に59歳で死去)、桑原楽之(中央大学時代に天皇杯で優勝し、東洋工業=現サンフレッチェ広島の黄金時代を支えた。2017年に74歳で死去)が各1ゴールで日本代表最多得点の記録を作った。
フィリピンは前線に1人を残すと全員がペナルティーエリアに入って守備を固めた。その結果、韓国は5ゴールしか奪えず予選を終了。日本の最終戦の相手は南ベトナムで、勝てば五輪出場が決まる。前半は南ベトナムの抵抗に苦戦したものの、後半5分、杉山がドリブル突破からのシュートで虎の子の決勝点を奪い日本のメキシコ行きを決めた。
この最多得点に続くのが、97年3月と6月に行われたフランスW杯アジアのマカオ戦の10-0というスコアだった。3月にオマーンで開催された試合では、高木琢也と森島寛晃がハットトリック、三浦知良が2ゴール、そして名波浩と相馬直樹が各1ゴールを決めた。
ホーム国立競技場での試合は、中田英寿のゴールで先制すると、エースの三浦が爆発。67年に釜本が記録して以来となるダブルハットトリックを達成した。カズが6ゴール、中田が2ゴール、名波と西澤明訓が各1ゴールという内訳だった。
この97年は、9月からアジア最終予選が始まった。日本は初戦のカザフスタン戦をカズの4ゴールなどで6-3の勝利を収めて幸先の良いスタート切った。続くアウェーのUAE戦は暑さのため満足に動けず0-0のドロー。そしてホームの韓国戦は、山口素弘の芸術的なループシュートで先制しながら試合終盤に連続ゴールを許して1-2の逆転負け。
不安を抱いたまま中央アジアでの2連戦に臨むことになり、カザフスタンとの試合はアディショナルタイムの失点で1-1のドローで終了。その日の深夜、加茂周監督の解任というショッキングな出来事につながるのだった。
【文・六川亨】
話を日本対モンゴル戦に戻そう。2005年6月8日、ジーコ・ジャパンがタイのスパチャラサイ国立競技場(市内にあり交通の便はいいが、現在はラジャマンガラ・スタジアムがメイン会場)で北朝鮮と対戦して以来の無観客試合。テレビ観戦していた友人は、日本が14ゴールを奪っても、アナウンサーが五輪予選で15ゴールを奪った最多得点のことに触れていないことを怒っていた。
それも無理はない。日本の15ゴールは1967年9月30日と半世紀以上も前のことだからだ。翌68年にメキシコで開催される五輪の最終予選だった。日本と韓国、それにフィリピン、台湾、レバノン、南ベトナム(現在のベトナム。当時は北と南に分断されていた)の6チームによって争われ、1位だけがメキシコ五輪に出場できた。
そして小城得達(長身のリベロで前広島県サッカー協会会長)、渡辺正(嗅覚に優れたストライカーで後に日本代表のコーチ、監督を歴任。1995年に59歳で死去)、桑原楽之(中央大学時代に天皇杯で優勝し、東洋工業=現サンフレッチェ広島の黄金時代を支えた。2017年に74歳で死去)が各1ゴールで日本代表最多得点の記録を作った。
この試合が語り草になっているのは、予選を争ったライバルの韓国とは同勝点で並んでいたが、日本は得失点差で上回っていた。韓国の最終戦はフィリピンが相手だった。このため韓国チームの関係者は「日本が15点なら韓国は18点取る」と豪語。しかしこのコメントがフィリピンの自尊心を傷つけた。
フィリピンは前線に1人を残すと全員がペナルティーエリアに入って守備を固めた。その結果、韓国は5ゴールしか奪えず予選を終了。日本の最終戦の相手は南ベトナムで、勝てば五輪出場が決まる。前半は南ベトナムの抵抗に苦戦したものの、後半5分、杉山がドリブル突破からのシュートで虎の子の決勝点を奪い日本のメキシコ行きを決めた。
この最多得点に続くのが、97年3月と6月に行われたフランスW杯アジアのマカオ戦の10-0というスコアだった。3月にオマーンで開催された試合では、高木琢也と森島寛晃がハットトリック、三浦知良が2ゴール、そして名波浩と相馬直樹が各1ゴールを決めた。
ホーム国立競技場での試合は、中田英寿のゴールで先制すると、エースの三浦が爆発。67年に釜本が記録して以来となるダブルハットトリックを達成した。カズが6ゴール、中田が2ゴール、名波と西澤明訓が各1ゴールという内訳だった。
この97年は、9月からアジア最終予選が始まった。日本は初戦のカザフスタン戦をカズの4ゴールなどで6-3の勝利を収めて幸先の良いスタート切った。続くアウェーのUAE戦は暑さのため満足に動けず0-0のドロー。そしてホームの韓国戦は、山口素弘の芸術的なループシュートで先制しながら試合終盤に連続ゴールを許して1-2の逆転負け。
不安を抱いたまま中央アジアでの2連戦に臨むことになり、カザフスタンとの試合はアディショナルタイムの失点で1-1のドローで終了。その日の深夜、加茂周監督の解任というショッキングな出来事につながるのだった。
【文・六川亨】
1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた
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【選手評】ハリルホジッチ監督、招集メンバー26名へ期待と要求…初招集FW中島翔哉は「日本になかなかいない選手」《キリンチャレンジカップ》
▽日本サッカー協会(JFA)は15日、国際親善試合及びキリンチャレンジカップ 2018 in EUROPEに臨む同国代表メンバー26名を発表した。 ▽メンバー発表会見に出席した日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今回の選考基準を説明。代表復帰となったDF森重真人(FC東京)やFW本田圭佑(パチューカ/メキシコ)への期待や初選出となったFW中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)の招集理由についても明かした。 GK 川島永嗣(メス/フランス) 中村航輔(柏レイソル) 東口順昭(ガンバ大阪) 「GKは3人。ただ、現段階のパフォーマンスに満足している訳ではない。もっともっと向上して欲しい。」 DF 酒井宏樹(マルセイユ/フランス) 遠藤航(浦和レッズ) 「酒井は日本人選手の中では、定期的に高いパフォーマンスを継続している。ここ最近調子も良い。遠藤は昨日のルヴァンカップで少し問題が出た。今検査をしている段階と聞いている。ただ、バックアップはすでに用意している。何が起きても問題はない」 DF 長友佑都(ガラタサライ/トルコ) 車屋紳太郎(川崎フロンターレ) 宇賀神友弥(浦和レッズ) 「次に左サイド。長友はクラブを変えたにも関わらず、定期的に試合に出場していて嬉しい。彼の存在は日本代表に必要不可欠だ。車屋と宇賀神の戦いは、これから始まる。合宿を多くこなしている訳ではないが、右サイドでもいけるのかというのも見極めなくてはいけない。どこまでついて行けるかをこれから見ていく」 DF 昌子源(鹿島アントラーズ) 植田直通(鹿島アントラーズ) 槙野智章(浦和レッズ) 森重真人(FC東京) 「それから真ん中。最初の3人(昌子、植田、槙野)はもっとできると思っている。そして、森重をなぜ呼んだか。まだ彼は準備できている段階ではない。すぐに使う訳でもない。ただ、彼がどのような状況になっているかを知りたい。励ますためにも呼んでいる。彼が以前のレベルに戻るかどうか。もちろん(吉田)麻也がいないということもある。彼の経験が我々にとってどこまで使えるかというのもある。ただ、まだまだトップパフォーマンスには程遠い。モチベーションを上げる努力をしていかなくてはいけない。早くレベルを戻してほしい」 MF 長谷部誠(フランクフルト/ドイツ) 三竿健斗(鹿島アントラーズ) 山口蛍(セレッソ大阪) 「長谷部は真ん中もできれば後ろもできる。本会までにケガなくいってほしい。三竿は、良いパフォーマンスを続けている。(山口)蛍は、常に呼んでいる選手だが、守備だけで終わるのではなく攻撃のところでもっと野心を持ってほしい。代表では良いパフォーマンスを見せている。イラク戦では我々を助けてくれた選手の1人だ」 MF 大島僚太(川崎フロンターレ) 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン) 森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー) 「大島は国内でも優秀な選手の1人。彼もよくケガをするが、我々もしっかりとコンタクトをとって、そこを脱して良い状況が続いていると思う。(柴崎)岳と森岡は、(香川)真司と清武が居ないこともあり、10番や8番のタイプとして期待している。柴崎は、クラブで毎回先発という訳ではないが、レベルが上がってきていると思う。森岡はすでに2、3回観ているが、フィジカル的なところやデュエルの部分でまだ伸びると思う。ゴール数やアシスト数はリーグでも断トツ。ただ、ゲームのアクションの中でまだまだ伸びる部分はあると思う」 FW 久保裕也(ヘント/ベルギー) 本田圭佑(パチューカ/メキシコ) 「久保もまだまだ私の満足いくパフォーマンスではない。それから(本田)圭佑は、このチャンスを是非とも掴んでほしい」 FW 原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ) 宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル) 「原口と宇佐美は、同じクラブでプレーしている。ここ直近の数試合で宇佐美は、しっかりと伸びている状況。ある時期はチームで干されるかもしれない状況だったが、今は出ている。原口も同じだ」 「それから長い間追跡している中島。本当にたくさん試合に出場していて、得点やアシストもしている。ドリブラーでここまで俊敏で爆発的なものを持っている選手は日本になかなかいない。前回のオリンピック代表の監督であったテグ(手倉森誠)さんともしっかりと話をして、オフェンス面で何かもたらせるのではないかという判断。ただ、守備面では代表で私が求めるレベルではない。様子を見たい」 FW 小林悠(川崎フロンターレ) 杉本健勇(セレッソ大阪) 大迫勇也(ケルン/ドイツ) 「最初の2人はここ最近で本当に伸びてきている。オフェンス面で日本で素晴らしい結果を出している。彼も自分たちのプレーの仕方を変えて伸びてきている。真ん中の選手として、アグレッシブに背後、そしてペナルティエリア内で存在感を出している。それから相手の最終ラインからの組み立てを最初に防ぐ仕事もしている。我々が観たここ数試合でも良いパフォーマンスだった。これを続けてくれと言いたい」 「大迫は、クラブで真ん中でなく、横や後ろでもプレーしているが、良くなってきている。代表ではクラブとは全く違うアクションをしてほしい。常に背負った状態でプレーするのではなく、ゴールに向いてプレーして欲しい。この3人は素晴らしいヘディングを持っている。W杯本大会でもこれが重要になってくる。もちろんFKを貰えればの話。守備でもしっかりと守らなくてはいけない。大事になってくる。W杯ではFKが決定的な状況を作ることもある」 ▽なお、日本代表は、3月のベルギー遠征で2試合の国際親善試合を予定。ロシアW杯に向けた選手見極めとチーム強化のため、マリ代表(23日/ベルギー)、ウクライナ代表(27日/同)と対戦する。 2018.03.15 19:50 Thu3
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu4
BE:FIRSTがアンバサダー就任の「FILA」、かつては中田英寿氏も同ブランドのスパイクを着用
7日にBE:FIRSTがブランドアンバサダーに就任したことを発表した『FILA(フィラ)』。ファッションブランドとしての認識が強い同ブランドだが、かつてはサッカースパイクも手掛けていた。 フィラは1911年、フィラ兄弟によってイタリアのビエラでニット素材工場として誕生した。1940年に社名を『FILA』に変更。1970年代からスポーツウェア業界でも地位を築き始め、次第に大きな注目を集めていった。 現在はテニスやゴルフを中心としたブランド展開に加え、バーチャルシンガー・初音ミクとのコラボレーションシューズなどカジュアルウェアに注力しているフィラだが、1998年にイタリアへと渡った元日本代表MF中田英寿氏が身に着けていたのがフィラのファッシノだ。 当時世界の最高峰と言われていたセリエA。中田氏はユベントスを相手にデビュー戦で2ゴールというセンセーショナルな活躍を披露した。足元には黒を基調に黄色のFマーク。シュータンには『FILA』の文字がはっきりと見て取れる。 現在のサッカー界からは姿を探すことが難しくなったフィラだが、今季はセリエCのヴィチェンツァのサプライヤーとなった。『Footy Headlines』によれば、イタリアのピッチに同ブランドが戻ってくるのは、フィオレンティーナとの1999-2000シーズンの終了以来、22年ぶりとのことだ。 かつてはウェストハムやフランクフルトのサプライヤーも務めていたフィラ。現在はヴィチェンツァのほか、イスラエルのマッカビ・テルアビブや韓国の済州ユナイテッドなどのクラブのサプライヤーを務めている。 <span class="paragraph-title">【写真】ペルージャ時代の中田英寿とその足元</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila01.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila02.jpg" style="max-width:100%;"></div> <span class="paragraph-title">【写真】FILAがサプライヤーを務めたフィオレンティーナやフランクフルトのユニフォーム</span> <span data-other-div="movie2"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila03.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila04.jpg" style="max-width:100%;"></div> 2022.09.07 20:30 Wed5