主力多数不在のレスター、イヘアナチョ芸術弾で追いつくも格下バーンリーとドロー…《プレミアリーグ》
2021.03.04 04:57 Thu
プレミアリーグ第29節、バーンリーvsレスター・シティが3日にターフ・ムーアで行われ、1-1のドローに終わった。
前節、アーセナルに逆転負けを喫して公式戦2連敗となった3位のレスター(勝ち点49)は、3試合ぶりの白星を目指して15位のバーンリー(勝ち点28)とのアウェイゲームに臨んだ。
アーセナル戦からは先発3人を変更。負傷のエバンスとバーンズ、トーマスに代えてアマルテイ、メンディ、チョードリーを起用。さらに、システムを[4-4-2]から[3-5-2]に変更した。
多数の主力をケガで欠く中、急造のメンバー、布陣で臨んだレスターはいきなりミスから出ばなを挫かれる。4分、3バックの中央に入ったエンディディとのパス交換でチョードリーが中途半端に出したバックパスをペナルティアーク付近でヴィドラにかっさらわれると、強烈な左足のシュートを右隅に決められた。
いきなりビハインドを背負ったレスターはすぐさま反撃を開始。徐々に相手を押し込んでいくと、12分にはカスターニュの左サイドからのアーリークロスをゴール前に飛び込んだチョードリーが左足で合わすが、これはGKポープの好守に遭う。さらに、17分にはイヘアナチョがボックス手前から強烈な左足のミドルシュートを放っていく。
すると34分、ハーフウェイライン付近までポジションを上げていたエンディディから絶妙な浮き球のフィードがボックス左のスペースに送られると、これに反応したイヘアナチョが自身の頭上を越えてきたボールをファン・ペルシを彷彿とさせる見事な左足のダイレクトボレーで合わせ、圧巻のスーパーゴールで試合を振り出しに戻した。
その後、1-1のイーブンとなった試合はよりオープンな展開となるが、タルコウスキのヘディングシュートはGKシュマイケル、ティーレマンスの右足のシュートはGKポープと両守護神が見事なセーブで阻止し、均衡が保たれたまま後半へと折り返した。
前半同様にホームチームが後半も良い入りを見せ、49分にはロートンからの滞空時間の長いクロスをウッドが頭で合わせるが、ここはGKシュマイケルが見事な反応で阻止。さらに、後半に入ってピッチの幅をうまく使い始めたバーンリーは63分にウェストウッドが左ポスト直撃のミドルシュートを放つなど、より2点目に迫る。
一方、守勢が続くレスターは67分、メンディとイヘアナチョを下げて負傷明けのフォファナと共にオルブライトンを同時投入。この交代をキッカケに押し返し始めると、徐々に相手ボックス付近でのフィニッシュが増えていく。そして、84分にはボックス手前のティーレマンスが決定的なミドルシュートを放つが、これは惜しくも左ポストを叩いた。
試合終盤にかけてはどちらが2点目を奪ってもおかしくない白熱の攻防が続いたが、互いに相手守護神の牙城を破ることはできず。多数の主力不在を感じさせる消化不良の一戦となったレスターは公式戦3戦未勝利と厳しい戦いが続く。
前節、アーセナルに逆転負けを喫して公式戦2連敗となった3位のレスター(勝ち点49)は、3試合ぶりの白星を目指して15位のバーンリー(勝ち点28)とのアウェイゲームに臨んだ。
アーセナル戦からは先発3人を変更。負傷のエバンスとバーンズ、トーマスに代えてアマルテイ、メンディ、チョードリーを起用。さらに、システムを[4-4-2]から[3-5-2]に変更した。
いきなりビハインドを背負ったレスターはすぐさま反撃を開始。徐々に相手を押し込んでいくと、12分にはカスターニュの左サイドからのアーリークロスをゴール前に飛び込んだチョードリーが左足で合わすが、これはGKポープの好守に遭う。さらに、17分にはイヘアナチョがボックス手前から強烈な左足のミドルシュートを放っていく。
その一方で、前がかるアウェイチームはロングボールでシンプルに背後を狙うホームチームの割り切った攻撃に苦戦。ソユンクが2度のスリップでウッドに出し抜かれるが、ここは守護神シュマイケルの好守などで何とか2失点目を凌いだ。
すると34分、ハーフウェイライン付近までポジションを上げていたエンディディから絶妙な浮き球のフィードがボックス左のスペースに送られると、これに反応したイヘアナチョが自身の頭上を越えてきたボールをファン・ペルシを彷彿とさせる見事な左足のダイレクトボレーで合わせ、圧巻のスーパーゴールで試合を振り出しに戻した。
その後、1-1のイーブンとなった試合はよりオープンな展開となるが、タルコウスキのヘディングシュートはGKシュマイケル、ティーレマンスの右足のシュートはGKポープと両守護神が見事なセーブで阻止し、均衡が保たれたまま後半へと折り返した。
前半同様にホームチームが後半も良い入りを見せ、49分にはロートンからの滞空時間の長いクロスをウッドが頭で合わせるが、ここはGKシュマイケルが見事な反応で阻止。さらに、後半に入ってピッチの幅をうまく使い始めたバーンリーは63分にウェストウッドが左ポスト直撃のミドルシュートを放つなど、より2点目に迫る。
一方、守勢が続くレスターは67分、メンディとイヘアナチョを下げて負傷明けのフォファナと共にオルブライトンを同時投入。この交代をキッカケに押し返し始めると、徐々に相手ボックス付近でのフィニッシュが増えていく。そして、84分にはボックス手前のティーレマンスが決定的なミドルシュートを放つが、これは惜しくも左ポストを叩いた。
試合終盤にかけてはどちらが2点目を奪ってもおかしくない白熱の攻防が続いたが、互いに相手守護神の牙城を破ることはできず。多数の主力不在を感じさせる消化不良の一戦となったレスターは公式戦3戦未勝利と厳しい戦いが続く。
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