吉田途中出場のサンプはベネヴェントに追いついてのドロー《セリエA》

2021.02.07 22:35 Sun
Getty Images
セリエA第21節、ベネヴェントvsサンプドリアが7日にスタディオ・チーロ・ヴィゴリートで行われ、1-1のドローに終わった。なお、サンプドリアのDF吉田麻也は64分から途中出場した。
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前節、王者ユベントス相手に惜敗した10位のサンプドリア(勝ち点26)は12位ベネヴェント(勝ち点22)とのアウェイ戦に臨んだ。そのユベントス戦で好パフォーマンスを披露した吉田だが、疲労を考慮されたか、8試合ぶりのベンチスタートとなった。試合は立ち上がりからやや動きの少ない展開が続いたが、20分を過ぎた辺りからアウェイのサンプドリアが攻勢を強めていく。22分にはボックス左で仕掛けたケイタの放ったシュートがGKに弾かれたところにヤンクト、トレグロッサと詰めてゴールネットを揺らすが、ここはトレグロッサの位置がオフサイドでゴールは認められず。
その後も素早い守備から攻撃への切り替えとケイタの個人技を軸に良い形で攻撃を展開するアウェイチームは、前半終了間際にトレグロッサ、ケイタとボックス内で決定的なシュートを放ったが、相手GKモンティポの好守に阻まれて前半の内にゴールをこじ開けるまでには至らなかった。

後半も押し込む入りを見せたサンプドリアだが50分にはピンチも。ボックス内でのラパドゥーラの絶妙なポストワークからボックス左でフリーのカプラーリに決定的な右足のシュートを打たれるが、これは枠の右に外れた。
このピンチは何とか凌いだサンプドリアだったが、直後の55分にはボックス左でうまくオフサイドをかいくぐってバルバのパスを引き出したカプラーリに中への折り返しを匂わせての角度のないニアを射抜く技ありの左足のシュートを決められて、恩返し弾を許した。

流れ自体は悪くなかったものの、1点ビハインドを背負うことになったサンプドリアは、64分にトネッリとカンドレーバを下げて吉田とダムスゴーアを同時投入。だが、この交代後もしばらくはベネヴェントの時間帯が続きラパドゥーラにあわや追加点という場面を作り出される。

それでも、何とか耐えたアウェイチームは80分、左CKの二次攻撃から逆の右サイドで仕掛けたダムスゴーアがボックス右ライン際から高速のグラウンダークロスを入れると、DFの死角からニアに飛び込んだケイタがワンタッチで流し込み、同点に追いついた。

これで振り出しに戻った試合は終盤にかけて追いついた勢いに乗るサンプドリアが攻勢に転じていく。試合終了間際には吉田がセットプレーの場面で制空権を握って2度競り勝ってフィニッシュに絡んだが、シュートを枠に飛ばすことはできず。

結局、試合はこのままタイムアップを迎え、一桁順位を目指す中位同士の一戦は1-1のドローに終わった。

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