【セリエA第20節プレビュー】後半戦スタート、冨安がミランに、吉田がユーベに挑戦
2021.01.29 23:15 Fri
先週行われた前半戦最終戦となった前節、首位ミランがアタランタに完敗したものの、2位インテルが格下ウディネーゼにゴールレスドローに終わり、両チームの勝ち点差は2に縮まるに留まった。そして嬉しいニュースとしてサンプドリアのDF吉田がセリエA初ゴールをマークしている。また、ボローニャのDF冨安がユベントスのFWロナウドを止める働きを見せたが、チームは惜敗に終わった。後半戦スタートとなる第20節、冨安が首位ミランと、吉田がユベントスと対戦する。
まずは13位ボローニャ(勝ち点20)vs首位ミラン(勝ち点43)から。ユベントス戦ではセンターバックとサイドバックでプレーし、C・ロナウドを封じる働きを見せた冨安。高パフォーマンスが続く中、今節は首位ミランと対戦する。開幕戦で対戦した際にはドッピエッタを許したFWイブラヒモビッチとの格の違いを見せ付けられたが、それから4カ月、冨安は成長した姿を見せられるか。
対するミランは前節、コロナから主力が復帰したものの難敵アタランタの前に完敗に終わった。そして火曜に行われたコッパ・イタリアではインテルとのダービーに臨み、FWイブラヒモビッチの退場が響いて1-2と惜敗。公式戦連敗となった中、必勝の一戦となるが、首位キープとなる白星を取り戻せるか。
続いて10位サンプドリア(勝ち点26)vs4位ユベントス(勝ち点36/1試合未消化)。サンプドリアは前節、降格圏に沈むパルマ相手に吉田のゴールなどで2-0と快勝した。吉田を中心に守勢の時間をうまく凌ぐ試合巧者ぶりが発揮されたが、ユベントス戦でも同様の展開に持ち込めるか。
一方、ユベントスは前節、MFアルトゥールの移籍後初弾などでボローニャに2-0と勝利。幾つかピンチを招きながらも守護神シュチェスニーの好守などで凌ぎ、クリーンシートで白星を掴んだ。これで首位ミランとは再び7ポイント差としており、スクデット戦線に踏みとどまった。主力を温存して臨んだコッパ・イタリアでもベスト4入りと結果が出ている中、ミラン同様に今節は必勝の一戦となる。
スペツィアに4-3と競り勝ってコッパ・イタリアでのリベンジを果たした3位ローマ(勝ち点37)は、8位ヴェローナ(勝ち点30)とのホーム戦に臨む。3度のリードを追い付かれ、後半45分の被弾でドローもやむなしかといった展開だった中、MFペッレグリーニ弾で何とか勝利を手にしたローマ。引き分けていればフォンセカ監督のクビが飛んでいた可能性もあった中、ぎりぎりで勝利したチームは今季ここまでサッスオーロと共にサプライズチームとなっている好調ヴェローナを下してミラノ勢を追走することができるか。
そして今節は水曜に行われたコッパ・イタリアの再戦となる5位アタランタ(勝ち点36)vs7位ラツィオ(勝ち点34)も組まれている。アタランタは前節、首位ミランに完勝する最高の試合を演じた。リーグ戦ここ2試合は低調なドローに終わっていたが、ミラン戦ではさすがのチーム力を見せ付けた格好だ。そしてコッパ・イタリアでも10人となった中、ラツィオに逃げ切り勝利としベスト4入りを決めた。昨季同様、後半戦に入って上向きのチームはコッパに続きラツィオ撃破となるか。
対するラツィオは前節サッスオーロに逆転勝利とし、4連勝中。コッパではFWインモービレら一部主力を温存した中、アタランタに打ち負けて惜敗となったが、リーグ戦でリベンジとなるか。
最後にFWロサーノの開始10秒での電光石火弾で先制したものの前節ヴェローナに逆転負けとなった6位ナポリ(勝ち点34/1試合未消化)は19位パルマ(勝ち点13)とのホーム戦で勝利を取り戻しにかかる。
◆セリエA第20節
▽1/29(金)
《28:45》
トリノvsフィオレンティーナ
▽1/30(土)
《23:00》
クロトーネvsジェノア
ボローニャvsミラン
カリアリvsサッスオーロ
《26:00》
サンプドリアvsユベントス
《28:45》
インテルvsベネヴェント
▽1/31(日)
《20:30》
スペツィアvsウディネーゼ
《23:00》
アタランタvsラツィオ
《26:00》
ナポリvsパルマ
《28:45》
ローマvsヴェローナ
まずは13位ボローニャ(勝ち点20)vs首位ミラン(勝ち点43)から。ユベントス戦ではセンターバックとサイドバックでプレーし、C・ロナウドを封じる働きを見せた冨安。高パフォーマンスが続く中、今節は首位ミランと対戦する。開幕戦で対戦した際にはドッピエッタを許したFWイブラヒモビッチとの格の違いを見せ付けられたが、それから4カ月、冨安は成長した姿を見せられるか。
対するミランは前節、コロナから主力が復帰したものの難敵アタランタの前に完敗に終わった。そして火曜に行われたコッパ・イタリアではインテルとのダービーに臨み、FWイブラヒモビッチの退場が響いて1-2と惜敗。公式戦連敗となった中、必勝の一戦となるが、首位キープとなる白星を取り戻せるか。
一方、ユベントスは前節、MFアルトゥールの移籍後初弾などでボローニャに2-0と勝利。幾つかピンチを招きながらも守護神シュチェスニーの好守などで凌ぎ、クリーンシートで白星を掴んだ。これで首位ミランとは再び7ポイント差としており、スクデット戦線に踏みとどまった。主力を温存して臨んだコッパ・イタリアでもベスト4入りと結果が出ている中、ミラン同様に今節は必勝の一戦となる。
低調な試合でウディネーゼに引き分けてしまった2位インテル(勝ち点41)は、11位ベネヴェント(勝ち点22)とのホーム戦に臨む。イタリア・ダービーの完勝がやや薄まるドローとなったインテルだが、火曜に行われたミランとのコッパ・イタリアでは不遇のMFエリクセンの劇的FK弾により90分で決着を付け、勢いを得る結果となった。ウディネーゼ戦での退席処分によりコンテ監督がベンチ入り禁止となるが、昇格組ながら11位と健闘しているベネヴェントを下してミランを追走したい。
スペツィアに4-3と競り勝ってコッパ・イタリアでのリベンジを果たした3位ローマ(勝ち点37)は、8位ヴェローナ(勝ち点30)とのホーム戦に臨む。3度のリードを追い付かれ、後半45分の被弾でドローもやむなしかといった展開だった中、MFペッレグリーニ弾で何とか勝利を手にしたローマ。引き分けていればフォンセカ監督のクビが飛んでいた可能性もあった中、ぎりぎりで勝利したチームは今季ここまでサッスオーロと共にサプライズチームとなっている好調ヴェローナを下してミラノ勢を追走することができるか。
そして今節は水曜に行われたコッパ・イタリアの再戦となる5位アタランタ(勝ち点36)vs7位ラツィオ(勝ち点34)も組まれている。アタランタは前節、首位ミランに完勝する最高の試合を演じた。リーグ戦ここ2試合は低調なドローに終わっていたが、ミラン戦ではさすがのチーム力を見せ付けた格好だ。そしてコッパ・イタリアでも10人となった中、ラツィオに逃げ切り勝利としベスト4入りを決めた。昨季同様、後半戦に入って上向きのチームはコッパに続きラツィオ撃破となるか。
対するラツィオは前節サッスオーロに逆転勝利とし、4連勝中。コッパではFWインモービレら一部主力を温存した中、アタランタに打ち負けて惜敗となったが、リーグ戦でリベンジとなるか。
最後にFWロサーノの開始10秒での電光石火弾で先制したものの前節ヴェローナに逆転負けとなった6位ナポリ(勝ち点34/1試合未消化)は19位パルマ(勝ち点13)とのホーム戦で勝利を取り戻しにかかる。
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