アスリートのワクチン接種について専門家「必須のアイテム」、タイミングは「試合前日は避けたほうが」
2021.01.25 15:05 Mon
Jリーグと日本野球機構(NPB)は25日、「第24回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。
一方で話題となっているのがワクチンの摂取だ。医療従事者、そして高齢者から優先的にワクチンの接種が進められることになるが、選手や関係者への影響はどの程度あるのか。専門家チームからの見解が示された。
賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は「ワクチンは強制ではなくて、個人個人がどう考えるかということ。選手それぞれの考えがあると思う」とし、接種は強要できないとしながらも、「この新型コロナウイルスは有効な薬剤がなく、感染防止は個人のケアと人流を下げていくしかない。その中では有効だと考えている」とし、ワクチンは感染拡大防止に有効だと見解を述べた。
また、三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「ワクチンは期待されている通り。スポーツ界も興業として考えれば必須のアイテムになる」とし、接種が望ましいとコメント。「有効性と安全性は1、2カ月のものは出ている。ただ、当然中長期3~5年の有効性、安全性は出ていない」とコメント。「有効性は94、5%について出ている。安全性は局所の反応が10~20%出る。どのワクチンもアナフィラキシー的な反応は出るもので、全身の反応も10~20%で出る」と語った。
ワクチンを打つタイミングについては「3日ぐらいで無くなるものなので、試合前日にワクチンを接種するのは避けていただくことが望ましいと言わせていただいた」と見解をコメント。試合直前は避けた方が良いとの見解を述べた。
サッカーの場合は週に1試合、多くても週末とミッドウィークに2試合のため、ワクチンを接種するタイミングは取れそうだが、プロ野球は基本的に連戦となり3日試合が空くことはほとんどないため、選手のやりくりに大きく影響が出そうだ。
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コロナ禍における2020年のシーズンを無事に終え、新たなシーズン開幕に向けて準備を進めているJリーグとプロ野球。互いにシーズン開幕前のキャンプが予定されている中、コロナ禍で迎える初の事態となる。宮崎県や沖縄県を中心に、普段とは違う環境で行われるキャンプ。地方自治体との連携が重要視され、医療体制が逼迫する中での実施となるが、週1回のPCR検査を実施するなど、万全の感染対策を敷いて臨む事となる。賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は「ワクチンは強制ではなくて、個人個人がどう考えるかということ。選手それぞれの考えがあると思う」とし、接種は強要できないとしながらも、「この新型コロナウイルスは有効な薬剤がなく、感染防止は個人のケアと人流を下げていくしかない。その中では有効だと考えている」とし、ワクチンは感染拡大防止に有効だと見解を述べた。
効果としては「90%を超える有効性があるとされている。副作用がないわけではないが、中止せざるを得ない副作用ではない」とし、副作用が一定あるものの、有効だとコメント。「アスリートなので、体調には非常に注意しなければなりません。今日の会議前に議論が少しあり、どんな風に打っていけばいいのか」と、議題に上がったとコメント。「30分以内にアナフィラキシー反応が出る可能性がある。頭痛や局所の痛みなども出る可能性はある。試合についての間隔を考えなければならない」とし、試合前のどのタイミングでワクチンを打つのが良いのかを検討する必要があるとした。
また、三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「ワクチンは期待されている通り。スポーツ界も興業として考えれば必須のアイテムになる」とし、接種が望ましいとコメント。「有効性と安全性は1、2カ月のものは出ている。ただ、当然中長期3~5年の有効性、安全性は出ていない」とコメント。「有効性は94、5%について出ている。安全性は局所の反応が10~20%出る。どのワクチンもアナフィラキシー的な反応は出るもので、全身の反応も10~20%で出る」と語った。
ワクチンを打つタイミングについては「3日ぐらいで無くなるものなので、試合前日にワクチンを接種するのは避けていただくことが望ましいと言わせていただいた」と見解をコメント。試合直前は避けた方が良いとの見解を述べた。
サッカーの場合は週に1試合、多くても週末とミッドウィークに2試合のため、ワクチンを接種するタイミングは取れそうだが、プロ野球は基本的に連戦となり3日試合が空くことはほとんどないため、選手のやりくりに大きく影響が出そうだ。
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