シティが痛恨の2戦連続ドロー! WBA相手に猛攻も元ユナイテッドGKの再三好守に阻まれる《プレミアリーグ》

2020.12.16 07:13 Wed
Getty Images
プレミアリーグ第13節、マンチェスター・シティvsWBAが15日にエティハド・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。

前節、マンチェスター・ユナイテッドとのダービーを0-0のドローで終えた9位のシティが19位に沈むWBA相手に2戦ぶりの白星を狙った一戦。グアルディオラ監督はユナイテッド戦から先発4人を入れ替え、ウォーカー、フェルナンジーニョ、ストーンズ、マフレズに代えてアケ、メンディ、フォーデン、ギュンドアンを起用した。

ファーストシュートはWBAのグラントに譲るも圧倒的にボールを握って相手を押し込むシティ。[4-5-1]の守備ブロックを作り徹底的に中を締める相手に揺さぶりをかけ続け、シュート数こそなかなか増えていかないものの、試合の主導権を掌握する。
すると、前半半ばを過ぎた30分にはカンセロの縦パスに抜け出したスターリングがボックス右ライン際でボールを残して丁寧なマイナスのクロスを供給。ゴール前にタイミングよく飛び込んできたギュンドアンが豪快な右足のダイレクトシュートで合わせた。

引いた相手を崩し切って良い時間帯にリードを奪ったシティはその後も相手を押し込み、積極的に2点目を狙う。だが、先制以降は決定機を作れずにいると、前半終了間際に追いつかれる。43分、相手FKの流れでルーズボールを大きくクリアし切れずにボックス内に攻め残っていたアジャイにボールが収まると、右足の反転シュートがDFルベン・ジアスの足に当たって大きくコースが変わってゴールに吸い込まれた。
やや不運な失点で1-1のイーブンで試合を折り返したシティは後半も引き続き相手を押し込む。再三のシュートを浴びせていく中、57分には左CKの流れでファーに流れたボールをスターリングが右足で蹴り込むが、GKジョンストンの好守に遭う。

その後も相手陣内でハーフコートゲームを展開するホームチームは68分にもボックス右に抜け出したデ・ブライネに決定機も、やや角度のないところで放ったシュートは再びジョンストンに阻まれる。

何とかゴールをこじ開けたいグアルディオラ監督は76分にメンディとフォーデンに代えてウォーカーとアグエロを投入。アグエロ、ガブリエウ・ジェズスのストライカー2人を共存させる力業に出る。

この攻撃的な交代策によって相手を押し込む中、相手陣内深くでセットプレーを得る機会が増えると、86分にはデ・ブライネ、91分にはギュンドアンとボックス手前の好位置で直接FKを狙うが、前者はGKジョンストンの好守に、後者は枠のわずか右に外れる。

その後、試合終了間際の94分には右サイドのデ・ブライネからの完璧なクロスにゴール前フリーのスターリングが飛び込んで渾身のヘディングシュートを放ったが、これもGKジョンストンの残した足にはじき出された。

そして、元ユナイテッドGK相手に最後まで2点目を奪えなかったシティは、格下相手のホームゲームで痛恨のドロー。2試合連続のドローで上位陣との勝ち点差を縮めることができなかった。

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