【CLグループE総括】2強2弱のグループはチェルシーとセビージャが順当に突破
2020.12.14 17:00 Mon
過去に欧州の舞台で優勝経験のあるチェルシーとセビージャ、チャンピオンズリーグ(CL)初参戦組のクラスノダールとレンヌによる2強2弱のグループEは予想通りの結果となった。抜群のタレントを擁したチェルシーと、昨季のヨーロッパリーグ(EL)王者のセビージャを前に、クラスノダールとレンヌは全く歯が立たなかった。
■グループE順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.チェルシー[14/4/2/0/12]
2.セビージャ[13/4/1/1/1]
3.クラスノダール[5/1/2/3/-5]
4.レンヌ[1/0/1/5/-8]
◆圧倒的戦力で余裕の突破~チェルシー~
チェルシーは下馬評通り余裕の首位通過となった。夏に超大型補強でチーム力の底上げに成功し、優勝したバイエルンにベスト16で惨敗した昨季の悔しさを胸に挑んだ今大会。初戦はライバルのセビージャと引き分けスタートとなったものの、そこからは格下相手に3連勝を収めて突破に王手をかけると、再戦となった第5節のセビージャ戦は相手が戦力を落としたこともあり、4連勝で楽々と首位突破を決めた。
内容もほぼほぼ会心の出来で、ヴェルナーやツィエクなど新戦力にゴールが生まれただけでなく、ハドソン=オドイのような若手、そしてジルーのようなベテランもバランスよくネットを揺らした。ジルーは第5節のセビージャ戦で4得点を決めており、この勢いから国内リーグでもスタメンの座を取り返しつつある。また、とりわけ守備の完成度も高く、主力を控えた最終節のクラスノダール戦を含めてもわずか2失点という好成績だった。
◆辛勝多くも勝負強さ発揮で無事突破~セビージャ~
チェルシー同様、こちらも予想通りの突破に。1分け1敗はともにチェルシーに喫したもので、初参加組にはきっちりと勝利を収めた。とはいえ辛勝だった試合も少なくなく、最終節のレンヌ戦以外はどれも1点差。3大会ぶりのCLにやや怖気付いたのかもしれない。
◆初出場の壁は高く~クラスノダール~
ロシアから初出場となったクラスノダール。昨季の国内リーグで3位に入り、プレーオフを勝ち上がって本戦出場を果たした。しかしながら、やはり初出場の壁は高く、上述したようにチェルシーとセビージャには力の差を見せつけられることとなった。その影響もあってか国内リーグでも低迷。週2試合という慣れない日程から来る疲労もあるのだろう。
今大会は史上初めてロシアから3クラブが参戦したが、常連のゼニトやロコモティフ・モスクワも揃ってグループステージ敗退となっている。
◆粒揃いのチームも及ばず~レンヌ~
同じく初参戦となったレンヌにとっても苦い大会となった。昨年4月にクープ・ドゥ・フランスを制しクラブに48年ぶりのタイトルをもたらしたジュリアン・ステファン監督の下、カマヴィンガやアマリ・トラオレをはじめ、ジェレミー・ドクら粒揃いのチームのため、ダークホースになる期待もされたが、終わってみれば未勝利。第4節でチェルシーから勝ち点を奪う寸前にまでいったが、試合終了間際の失点であえなく敗戦し、早々にグループステージ敗戦が決まっていた。
■グループE順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.チェルシー[14/4/2/0/12]
2.セビージャ[13/4/1/1/1]
3.クラスノダール[5/1/2/3/-5]
4.レンヌ[1/0/1/5/-8]
◆圧倒的戦力で余裕の突破~チェルシー~

Getty Images
チェルシーは下馬評通り余裕の首位通過となった。夏に超大型補強でチーム力の底上げに成功し、優勝したバイエルンにベスト16で惨敗した昨季の悔しさを胸に挑んだ今大会。初戦はライバルのセビージャと引き分けスタートとなったものの、そこからは格下相手に3連勝を収めて突破に王手をかけると、再戦となった第5節のセビージャ戦は相手が戦力を落としたこともあり、4連勝で楽々と首位突破を決めた。
◆辛勝多くも勝負強さ発揮で無事突破~セビージャ~

Getty Images
チェルシー同様、こちらも予想通りの突破に。1分け1敗はともにチェルシーに喫したもので、初参加組にはきっちりと勝利を収めた。とはいえ辛勝だった試合も少なくなく、最終節のレンヌ戦以外はどれも1点差。3大会ぶりのCLにやや怖気付いたのかもしれない。
だが逆にそんな試合を勝ち抜いた勝負強さも評価すべきところ。第3節のクラスノダール戦は序盤に2失点する苦しい展開となったものの、前半のうちに6年ぶりに復帰したラキティッチのゴールで点差を縮めると、後半には途中出場のエン=ネシリが2得点を挙げて逆転勝利に成功している。今年1月加入のエン=ネシリは最終節のレンヌ戦でも2得点しており、殻を破った印象だ。
◆初出場の壁は高く~クラスノダール~

Getty Images
ロシアから初出場となったクラスノダール。昨季の国内リーグで3位に入り、プレーオフを勝ち上がって本戦出場を果たした。しかしながら、やはり初出場の壁は高く、上述したようにチェルシーとセビージャには力の差を見せつけられることとなった。その影響もあってか国内リーグでも低迷。週2試合という慣れない日程から来る疲労もあるのだろう。
今大会は史上初めてロシアから3クラブが参戦したが、常連のゼニトやロコモティフ・モスクワも揃ってグループステージ敗退となっている。
◆粒揃いのチームも及ばず~レンヌ~

Getty Images
同じく初参戦となったレンヌにとっても苦い大会となった。昨年4月にクープ・ドゥ・フランスを制しクラブに48年ぶりのタイトルをもたらしたジュリアン・ステファン監督の下、カマヴィンガやアマリ・トラオレをはじめ、ジェレミー・ドクら粒揃いのチームのため、ダークホースになる期待もされたが、終わってみれば未勝利。第4節でチェルシーから勝ち点を奪う寸前にまでいったが、試合終了間際の失点であえなく敗戦し、早々にグループステージ敗戦が決まっていた。
チェルシーの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
|
チェルシーの人気記事ランキング
1
ブリッジは“不倫男”テリーを未だに許さず? 自身の近くに引っ越し発覚後、自宅を売却に出す
元イングランド代表DFのウェイン・ブリッジ氏は、チェルシー時代に自身の元恋人と不倫関係にあった元イングランド代表DFのジョン・テリー氏を未だに許してないのかもしれない。イギリス『サン』が報じている。 ブリッジ氏とテリー氏は、同じ39歳でチェルシーとイングランド代表で共闘してきた親友だった。しかし、2010年1月にブリッジ氏が当時交際し、1人の息子をもうけていたヴァネッサ・プロンセルと、既婚のテリー氏に不倫疑惑が持ち上がり、両者の関係は完全に破綻。 この騒動がキッカケでテリー氏はイングランド代表キャプテンをはく奪され、ブリッジ氏も“不倫男”との共闘を望まず、代表辞退という重い決断を下していた。 さらに、不倫問題発覚後、初の直接対決となった試合では当時マンチェスター・シティに在籍していたブリッジ氏が、試合前の握手を拒否。さらに、シティのチームメイトだった元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが、得点直後にテリー氏の前に立ちはだかってブリッジ氏を指さすパフォーマンスを見せるなど、大きな話題をさらっていた。 その後、ブリッジ氏は2013年に現在の妻であるイギリス人歌手のフランキーサンド・フォードさんと結婚し、2人の息子を授かっている。 その事件から10年が経った今年に入って両氏は、再びメディアの話題に挙がることに。 『サン』が伝えるところによれば、テリー氏は今年4月にロンドン近郊のサリーに430万ポンド(約6億円)の邸宅を購入し、すでに引っ越しも済ませているという。 そして、その新居から数分の距離にはブリッジ氏と家族が住む550万ポンド(約7億6000万円)の邸宅があった。 しかし、同メディアによると、ブリッジ夫妻はテリー氏の引っ越しが原因かは不明なものの、現在その自宅を売りに出しているという。 この動きに関してある関係者は、「ウェインとジョンは明らかに最高の友人とは言えない。今は不動産市場に不確実性があるが、ウェインとフランキーは新たなスタートを求めている。そして、現在の場所から少し離れた場所に引っ越しをすることを決めた」と、説明している。 今回の引っ越しは単なる偶然の可能性が高そうだが、ブリッジはやはり“不倫男”を許していないのか…。 2020.08.05 15:02 Wed2
自宅は海上に? チェルシーを手放してもうすぐ3年…ロシア人実業家アブラモビッチ氏の近況は
チェルシーの前オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(58)の近況とは。イギリス『ミラー』が各国紙の報道をまとめた。 2000年代初頭にチェルシーを買収したアブラモビッチ氏。それまでイングランドの第二勢力だったクラブを、莫大な資金投下によりタイトル争いの常連とし、一時代を築き上げた。 しかし彼は、ウラジーミル・プーチンとも個人的に親しいロシア人実業家、または政治家。 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を発端としてイギリス政府から制裁を科され、チェルシーを手放すことに。長らく英国への入国ができていなかったなか、王国は終焉した。 その後、氏は所有する大型船舶を巡って数百万ドルの脱税をしたとして告発されることに。 この“ヨット”が実質的な住居になっており、ロシア・ソチ、トルコ・イスタンブール、イスラエル・テルアビブを海上で行ったり来たり。 『CNNトルコ』は、アブラモビッチ氏がイスタンブールに不動産を購入と報じるも、具体的な場所の情報がなく、氏の代理人もこれが住居であることを否定。氏の“自宅”は、エーゲ海に面するマルマリス港に停泊しているとのことだ。 なお、2022年にはロシアとウクライナの和平交渉に参与したこともあるアブラモビッチ氏。 しかし、この頃を境にプーチンとの関係が悪化したと伝えられ、ロシア側による毒殺未遂に遭ったという真偽不明の報道も。最近はモスクワへ戻っていない様子で、イスラエル国籍を保有しながらも最近テルアビブにも上陸していないといい、どうやら拠点はトルコにあるようだ。 2025.01.29 19:30 Wed3
今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon4
元チェルシーDFフィリペ・ルイスがアザールの衝撃事実を告白!「試合の5分前までマリオカートを…」
23日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16のアトレティコ・マドリーvsチェルシーを前に、両クラブに在籍経験のあるフラメンゴの元ブラジル代表DFフィリペ・ルイスがイギリス『ガーディアン』のインタビューに答えた。 2010年から2014年にかけてアトレティコでプレーしていたフィリペ・ルイスは、2014年夏にチェルシーに移籍した。その夏を最後に退団したレジェンドのアシュリー・コールの後釜として高い期待がかけられていたが、当時の指揮官ジョゼ・モウリーニョの信頼を得られず、1年後にアトレティコへ戻っていった。 わずか1年の在籍だったが、フィリペ・ルイスは印象的なことが多かったとコメント。特にFWエデン・アザール(現レアル・マドリー)は、これまで共にプレーしてきた中で最高の選手だったとし、驚きの逸話を明かしている。 「ネイマールに並んで、エデンは僕が一緒にプレーした中で最高の選手だよ。メッシにも届くぐらい、彼は一人で試合を勝たせてしまっていた」 「あまり守備もしないしトレーニングもしてなかったけどね。試合の5分前までロッカールームでマリオカートで遊んでいた始末だよ」 「靴紐も結ばず練習やウォーミングアップをしていたよ。だけど誰も彼からボールを奪えなかった。簡単にドリブルで3、4人抜き去っていくんだ。近付き過ぎれば一瞬で引き離されてしまう。本当に凄かったよ」 フィリペ・ルイスはまた、2015年2月にチェルシーからフィオレンティーナにレンタル移籍したFWモハメド・サラーにも言及。その去り際に、引き留めようと理由を訪ねていたようだ。 「サラーがここまで優秀だとは誰も思わなかっただろう?それは違う。練習で僕は何度ヤツに屈辱を味わってきたか…」 「彼がフィオレンティーナに行くと聞いた時、僕は聞いたんだ。『どうして出ていくんだ?ここはチェルシーだぞ』って。そしたら彼はこう言った。『プレーするためだ』って」 「ああ、この少年(当時22歳)は凄いなと思ったよ。彼がサッカーをするのは決してお金やタイトルのためではなかった。彼は自分を証明するために移籍したんだ」 「トレーニングでの彼はメッシみたいだった。本当にね。誰にでも聞いてみるといいよ」 そして、フィリペ・ルイスは1年でチェルシーを退団しアトレティコに復帰した理由も説明。チェルシーに勧誘したディレクターのマリナ・グラノフスカイアに別れと感謝のメッセージを送っていたという。 「最後にマリナにメッセージを送ったんだ。ベストを尽くせなくてごめん、信じてくれてありがとうってね」 「これ以上モウリーニョの下にいたくなかった。でもこれだけは言わせてほしい。モウリーニョだけのせいではないと」 「チョロ(ディエゴ・シメオネ)がいれば、僕はまた昔のフィリペ・ルイスのようになれると思っていたんだ。後に彼はこう言ってくれた。『お前は私の下でなら上手くやれる。もう一度戻ってこい』とね」 「その通りだったよ。彼は僕の頭の隅々まで把握していた。復帰することに疑いは全くなかったよ」 2021.02.23 16:34 Tue5
