端戸2発の東京Vが今季2度目の3連勝で7位浮上! 最下位の山口は4連敗…《J2》

2020.11.22 16:12 Sun
明治安田生命J2リーグ第35節、東京ヴェルディvsレノファ山口FCが22日に味の素スタジアムで行われ、ホームの東京Vが2-1で勝利した。

今季2度目の3連勝を目指す8位の東京Vが、3連敗中で7戦未勝利の最下位・山口をホームに迎えた一戦。立ち上がりは互いに仕掛けのパスがずれる場面が目立って落ち着きない時間帯が続く。

だが、徐々に立ち位置の変化で相手のプレスをいなし始めた東京Vが先にゴールをこじ開ける。19分、アンカーに入った高に端戸が死角からプレッシャーをかけてパスミスを誘い、ショートカウンターを発動。藤田、井上とボールが繋がり、井上からの絶妙なスルーパスに抜け出した端戸がボックス内でGKとの一対一を制した。
端戸の2試合連続ゴールでリードを手にしたホームチームは、ここからきっちりゲームをコントロール。後方からの丁寧なビルドアップで相手を片側に寄せて空いた逆サイドへの大きな展開から幾度か鋭い攻めを見せる。だが、小池や端戸らが良い形で入れたクロスが最後のところで味方に合わず、追加点を奪うまでには至らない。

一方、プレスと遅攻の精度を欠く山口はいずれも古巣対戦となる安在、高井の左サイドを起点に深い位置まで侵攻する場面は作ったが、攻撃に厚みを出せず。なかなかフィニッシュの場面を作り出せないままハーフタイムを迎えることになった。
ハーフタイム明けに浮田に代えて森を投入した山口は攻撃時の立ち位置に修正を加える。すると、51分には左サイドのスペースに抜け出した高井がボックス内で小池と交錯。このプレーでPKを獲得すると、高井自ら古巣のゴールへ流し込み、後半開始早々に追いついた。

1-1のタイに戻った試合はここからよりオープンな展開に。山口が右サイドに入った森の果敢な仕掛けから決定機に持ち込めば、東京Vも前半同様にサイドで相手の背後をうまく取って佐藤優や小池がフィニッシュに持ち込む。

後半半ばを過ぎて互いに積極的に交代カードを切って行き、引き続き一進一退の攻防を繰り広げる。74分には山口が相手CKを撥ね返してのロングカウンターから途中出場の小松、田中パウロのコンビで逆転ゴールに迫る。だが、田中パウロがボックス右で放ったシュートはGKマテウスの好守に阻まれる。

その後も1-1の緊迫感のある状況が続く中、均衡を破ったのはまたしても端戸の左足だった。83分、相手を押し込んで相手陣内中央右に上がってきた若狭が鋭いクロスを供給。これをボックス左の森田が身体を投げ出して左足ダイレクトで折り返すと、ゴール前で待ち構えていた緑の25番が豪快な左足ボレーで叩き込んだ。

端戸の2ゴールで勝ち越しに成功したホームチームは、長身FWイウリを投入してより前がかるアウェイチームの反撃を身体を張った守備で最後まで凌ぎ切った。
そして、最下位山口に競り勝った東京Vが今季2度目の3連勝で7位に浮上。敗れた山口は厳しい4連敗となった。

◆明治安田生命J2リーグ第35節
▽11/22(日)
東京ヴェルディ 2-1 レノファ山口FC

▽11/21(土)
大宮アルディージャ 0-0 FC町田ゼルビア
ジェフユナイテッド千葉 0-1 V・ファーレン長崎
ヴァンフォーレ甲府 1-1 ジュビロ磐田
ツエーゲン金沢 1-2 アルビレックス新潟
京都サンガF.C. 2-0 徳島ヴォルティス
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栃木SC 1-3 水戸ホーリーホック





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J1昇格の明暗を分けたシーン、主審のジャッジは妥当と審判委員会が見解…あくまでもVARの介入は「明白な間違い」と「見逃された重大な事象」

日本サッカー協会(JFA)は8日、第10回レフェリーブリーフィングを開催した。 2023シーズンも、Jリーグは全ての日程が終了。残すは、9日に行われる天皇杯の決勝のみとなった中、2023シーズンのレフェリングの総括を行った。 ブリーフィングには、扇谷健司 JFA審判委員会 委員長、東城穣 JFA審判マネジャー Jリーグ担当統括、佐藤隆治 JFA審判マネジャー VAR担当の3名が出席。様々なデータや事象を共有した。 その中で、事象についての質問が飛び、注目された1つは2023J1昇格プレーオフ決勝の東京ヴェルディvs清水エスパルスの最後のシーン。清水の高橋祐治が東京Vの染野唯月にスライディングタックルをして東京VにPKが与えられ、これが決まり1-1の同点に。東京Vが16年ぶりのJ1昇格を掴んでいた。 このシーンは多くの議論を生み、SNS上ではPKが妥当という見方と、ファウルではないという見方が混在。ただ、通常VARが導入されていないJ2の試合で、この試合はVARも導入されていた中でのジャッジとなった。 特に話題となったのは、このシーンにVARが介入しなかったという点。ただ、あくまでもVARが介入するのは、「得点」、「PKの有無」、「退場」、「警告の人間違い」に限られている。 このシーンはPKの有無ではあるが、そもそもVARは上記のシーンにおいて「はっきりとした、明白な間違い」、「見逃された重大な事象」とされており、すぐにPKのジャッジを下した池内明彦主審のジャッジは「明白な間違い」でも、「見逃された重大な事象」でもないと判断されたということだ。 佐藤氏は「染野選手が体を入れているという意見があるが、スローで見ればそう見える」と語り、「不自然な動きかと言われるとどちらとも言えない」と見解。また「攻撃側のボールでありアドバンテージがあった」と、あのボールは染野が持ち出したボールであり、イーブンなボールやルーズボールではなかったとして、「接触があったことも事実」と高橋のスライディングがボールに行っているとは言え、足にも接触していることは明白。「PKではないないというジャッジだったとしても、VARは介入はしなかったと思う」と、どちらとも取れるシーンだったため、池内主審のジャッジを尊重する結果となったと説明した。 なお、VARは介入せずとも、全てのゴールやPKのシーンのチェックは行っていることは忘れてはいけない。ジャッジが間違っていると見受けられた場合にのみ介入するが、VARが見逃したというわけではなく、主審のジャッジを妥当だと考えたに過ぎないということだ。 染野が攻撃側のボールをキープしに行くことは自然であり、高橋にぶつかりに行ってファウルをもらいに行っているとは言い切れないシーン。池内主審がしっかりと素早くジャッジできたということになる。 <span class="paragraph-title">【動画】後半ATに痛恨のPKとなった高橋祐治のプレー、主審のジャッジは正当</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="sNd2tmUnkXk";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.12.08 22:45 Fri
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