主将岩尾のPK弾で東京Vに競り勝った徳島が3連勝で首位キープ!《J2》

2020.11.07 18:00 Sat
明治安田生命J2リーグ第32節、東京ヴェルディvs徳島ヴォルティスが7日に味の素スタジアムで開催され、アウェイの徳島が1-2で勝利した。

直近1敗4分けで11位に位置する東京Vと、直近3勝1分けで首位を堅持する徳島によるポゼッションスタイルをベースとするチーム同士の一戦。
立ち上がりから相手の後方からの組み立てにけん制を掛け合う中、一進一退の攻防が続く。しかし、局面で質の高いダイレクトプレーをみせ、ホームチームのプレッシャーをかいくぐり始めた徳島が前半半ばに先制に成功する。18分、相手を押し込んでボックス右で短くなったクリアを拾った藤田征が正確なクロスを供給。ニアで垣田が2人のDFを引き付けて空いたファーに入り込んだ清武が冷静に右足ボレーで流し込んだ。

その後も互いに共通点を感じさせるビルドアップ、崩しを見せるが、球際の激しさ、プレー精度で勝るアウェイチームが主導権を握る。30分には相手守備陣の連係ミスを突いた垣田の高い位置でのボール奪取から前向きの西谷がミドルシュートを狙うが、ここはGKマテウスの守備範囲。

このまま徳島の1点リードで前半終了かに思われたが、ホームチームがワンチャンスを生かして追いつく。43分、中盤でルーズボールを奪い切った藤田譲瑠チマが中央の端戸にボールを預けて駆け上がる。そして、端戸からのリターンパスをボックス手前右で受けた藤田譲瑠チマの正確な右足のシュートがゴール左下隅に決まり、元守護神・上福元の守るゴールをこじ開けた。
徳島ペースも1-1のイーブンで折り返した試合。後半立ち上がりは東京Vの前からの守備が嵌る。47分には高い位置で相手のパスをカットした奈良輪がボックス左から右足のミドルシュートを狙うが、これは巻き切らずに枠の右へ外れる。さらに、59分には左CKの二次攻撃から藤田譲瑠チマの右クロスをニアの若狭が頭で合わすが、これはシュートに角度を付けられず、枠を捉え切れない。

後半に入って守勢が続く徳島は62分、藤田征、垣田に代えて岸本、河田を同時投入する2枚替えを敢行。さらに、内田に代えて田向を投入し、岸本と田向のフレッシュな両サイドバックを起点に盛り返していく。77分には河田が鋭い反転からミドルシュートを放つが、これは枠の右に外れる。

一方、首位チーム相手に今季初の逆転勝利を目指す東京Vは快足FW山下に加え、80分には山本、松橋とユース育ちの若手2選手を同時投入。すると、その途中投入の選手たちを中心に再び攻撃が活性化されると、84分には山本、佐藤優とボックス付近から続けて際どいシュートを放つが、いずれも枠を捉え切れない。

試合終盤にかけても緊迫した攻防が続く中、勝ち越しに成功したのは徳島。85分、裏へ抜け出した西谷がボックス左で相手DF2枚の間を浮き球で抜こうとした際、ボールがDFの手に当たってPKが与えられる。これを主将の岩尾が冷静にゴール左隅へ蹴り込んだ。

その後、試合終了間際の92分には東京VのFKの場面で佐藤優がゴール前に入れたボールがDF福岡の頭に当たってゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドポジションの端戸がプレーに関与したとの判定でゴールは認められず。そして、東京Vとの接戦を制した徳島が3連勝で首位キープに成功した。

◆明治安田生命J2リーグ第32節
▽11/7(土)
東京ヴェルディ 1-2 徳島ヴォルティス

▽11/8(日)
《14:00》
栃木SC vs 京都サンガF.C.
大宮アルディージャ vs ヴァンフォーレ甲府
ジェフユナイテッド千葉 vs モンテディオ山形
アルビレックス新潟 vs ギラヴァンツ北九州
ツエーゲン金沢 vs 水戸ホーリーホック
ジュビロ磐田 vs 愛媛FC
ファジアーノ岡山 vs FC町田ゼルビア
アビスパ福岡 vs 松本山雅FC
《16:00》
FC琉球 vs レノファ山口FC
《19:00》
ザスパクサツ群馬 vs V・ファーレン長崎
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