岡山が東京Vに後半戦初黒星与え3戦ぶりの白星! 町田vs金沢は白熱ドロー《J2》

2020.10.11 17:59 Sun
11日、明治安田生命J2リーグ第25節の2試合が行われた。

味の素スタジアムで行われた東京ヴェルディvsファジアーノ岡山は、アウェイの岡山が0-1で勝利した。

4戦負けなしで8位の東京Vと、2戦未勝利で17位に沈む岡山との一戦は、前回対戦同様にホームチームがボールを動かし、アウェイチームがブロックを敷いて守りながらカウンターを狙う構図に。
開始直後は人に付く守備、シンプルなダイレクトプレーで背後を狙う岡山が押し込む形を作ったが、15分を過ぎると、相手のプレスを剥がし始めたホームチームが主導権を握る。

互いになかなか決定機まで至らない状況が続く中、23分には相手CKを撥ね返してカウンターに転じた岡山が上門、上田の連係でゴールに迫るが、上門がボックス右で放ったボレーシュートは精度を欠く。
前半終盤にかけて山下の背後へのスプリント、佐藤優を起点とした遅攻で多彩な仕掛けを見せたホームチームは、山下のドリブルからのミドルシュート、裏抜けからのチャンスメークでゴールに迫るも、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。

0-0で折り返した試合は、後半立ち上がりに岡山にこの試合最大のビッグチャンス。波状攻撃から右サイドの白井が入れた柔らかなクロスをゴール前の赤嶺がヘディングシュート。ボールの勢いは欠いたものの、ゴール右隅の絶妙なコースに飛ぶが、これはポストを叩いた。

しかし、岡山は55分に相手陣内中央でFKのチャンスを得ると、キッカーの上田がボックス右で浮いた濱田へ絶妙なボールを入れる。これを濱田が頭で折り返すと、飛び出したGKマテウスよりも先に頭で合わせた山本のシュートが決まり、3試合ぶりのゴールを奪った。

先制を許した東京Vはすぐさま反撃。63分には中央での井出、藤田の細かい繋ぎからボックス中央の山下にシュートチャンスも、倒れ込みながら右足で放ったシュートはDFに触られてわずかに枠の右に外れた。

試合終盤にかけては互いに交代カードを切り、リスクを冒して攻めに行く東京V、専守防衛の岡山という構図の下で球際の激しさを増していく。この展開の中で最後まで集中力を切らさずに守り抜いたアウェイチームが、1-0のまま試合を終わらせて3試合ぶりの白星を手にした。一方、敗れた東京Vは後半戦初黒星となった。

また、町田GIONスタジアムで行われたFC町田ゼルビアvsツエーゲン金沢は、2-2のドローに終わった。

7戦未勝利で15位の町田と、2連勝で9位に浮上した金沢の一戦は、ボールの主導権の行方に注目が集まった中、前半はアウェイチームがボールを握る展開に。互いになかなか決定機まで至らないが、金沢が前半終盤にかけて一気にゴールをこじ開ける。

まずは38分、中盤での細かい繋ぎから右サイドでボールを受けた藤村からの浮き球のクロスをファーに走り込んだ島津がピッチに叩きつけるヘディングで合わせ、先制に成功。さらに、45分には相手陣内中央で佐野からボールを奪った藤村のスルーパスに抜け出した加藤陸が冷静にGKとの一対一を制し、今季リーグ10点目とした。

迎えた後半は立ち上がりから拮抗した展開が続く中、互いに積極的な選手交代を行っていく。すると、町田の選手交代がゴールに繋がる。68分、カウンター返しで相手陣内右サイドに流れたジョン・チュングンから斜めのパスを受けた中島がそのままボックス内に持ち込んで右足のシュートを流し込む。

途中出場2選手のコンビで反撃の狼煙を上げる1点を挙げたホームチームはここから攻勢を強めていく。そして、77分にはボックス手前右で得たFKの場面でキッカーの平戸が味方へ合わせるボールを匂わせながらも、ファーポストの絶妙なコースに直接シュートを突き刺し、同点に追いついた。

その後は両者勝ち点3を目指して激しい攻防となったが、互いに最後のところで決め手を欠き、試合は2-2のままタイムアップ。痛み分けのドローに終わっている。

◆明治安田生命J2リーグ第25節
▽10/11(日)
FC町田ゼルビア 2-2 ツエーゲン金沢
東京ヴェルディ 0-1 ファジアーノ岡山

▽10/10(土)
モンテディオ山形 3-0 FC琉球
大宮アルディージャ 0-0 栃木SC
松本山雅FC 0-0 ジュビロ磐田
京都サンガF.C. 1-2 アルビレックス新潟
徳島ヴォルティス 2-0 愛媛FC
ギラヴァンツ北九州 0-0 ザスパクサツ群馬
V・ファーレン長崎 4-3 レノファ山口FC
ジェフユナイテッド千葉 1-5 水戸ホーリーホック
ヴァンフォーレ甲府 0-2 アビスパ福岡

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