好調の甲府に敗れた長崎が首位陥落…仕切り直しで白星の北九州が今季初の首位浮上!《J2》

2020.09.09 22:23 Wed
©︎J.LEAGUE
9日、明治安田生命J2リーグ第18節の11試合が行われた。

山梨中銀スタジアムで行われたヴァンフォーレ甲府vsV・ファーレン長崎は、ホームの甲府が2-0で勝利した。

2連勝で4位に位置する甲府と、2戦連続ドローで足踏みが続く首位の長崎による上位対決は、雷の影響によってキックオフ時間が45分遅れるアクシデントの中でスタート。毎熊の右クロスに飛び込んだ氣田が先制点に迫るなど、アウェイチームが先にチャンスを作る。
だが、17分には右CKの場面でキッカーの藤田の右足アウトスウィングの絶妙なボールに反応した中村亮がドンピシャのヘディングシュートを流し込み、ホームの甲府が先制に成功する。

すると、その後は甲府が長崎の攻撃をうまく受け止めながら、山本の質の高いフィードに抜け出した金園が幾度か2点目に迫るなど、甲府ペースで前半は終了した。
迎えた後半は1点ビハインドの長崎が攻勢を仕掛ける立ち上がりとなるが、最後の場面で粘る相手の守備を崩し切れない。

すると、62分には右サイドで山本の縦パスを起点に一気にスピードアップした甲府が金園、松田とボックス付近で繋ぎ、最後はボックス左でパスを受けた泉澤がファーポストを匂わせながら鋭い腰の捻りでニア下を抜く技ありのシュートを決め切り、貴重な追加点を挙げた。

これで一気に厳しくなった長崎は畑に続きルアンなど攻撃的なカードを切り、猛攻を見せる。76分にはそのルアンのプレースキックから角田に絶好機も、枠を捉えたヘディングシュートはGK岡西の好守に遭う。

その後もリスクを冒した長崎の猛攻を、Jリーグ通算500試合達成のバンディエラ、山本を中心に無失点で凌ぎ切った甲府が、3試合連続クリーンシートで3連勝を飾った。一方、長崎は6戦ぶりの黒星で首位陥落となった。

今節、その長崎に代わって首位に浮上したのは、前節甲府相手に11戦ぶりの黒星を喫したギラヴァンツ北九州。愛媛FCのホームに乗り込んだ北九州は、前半は相手に決定機を許すなど、ペースを握り切れない。

それでも、0-0で折り返した後半の63分にカウンターからボックス右でルーズボールに反応した福森からの丁寧な折り返しに反応した町野が冷静にワンタッチで流し込み、先制に成功した。その後は完全にペースを握りながらも追加点が遠いアウェイチームだったが、10試合ぶりのクリーンシートで試合を締めくくって1-0の勝利。この結果、長崎を抜いて今季初めて首位に立った。

その他の試合では8位の栃木との上位対決に臨んだ3位の徳島が、小西のゴールを守り切って1-0の勝利。また、4連勝で6位に浮上したFC町田ゼルビアが11位のツエーゲン金沢のホームに乗り込んだ一戦は1-1のドローに終わり、連勝がストップ。一方、4連敗中のFC琉球は大宮アルディージャを相手に今季最多5ゴールを挙げて圧勝した。

◆明治安田生命J2リーグ第18節
▽9/9(水)
モンテディオ山形 0-1 アビスパ福岡
栃木SC 0-1 徳島ヴォルティス
ザスパクサツ群馬 0-2 京都サンガF.C.
ジェフユナイテッド千葉 1-3 アルビレックス新潟
ヴァンフォーレ甲府 2-0 V・ファーレン長崎
ツエーゲン金沢 1-1 FC町田ゼルビア
ファジアーノ岡山 0-1 東京ヴェルディ
レノファ山口FC 2-2 松本山雅FC
愛媛FC 0-1 ギラヴァンツ北九州
FC琉球 5-0 大宮アルディージャ
ジュビロ磐田 0-0 水戸ホーリーホック

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