今日は何の日!9月1日は、ADUGによるマンチェスター・シティの買収が成立/2008年

世界中で休むことなく紡がれ続けてきたフットボールの歴史の中で今日何が起こったのか。本日9月1日の出来事を振り返ってみよう。今回ピックアップするのは、2008年9月1日。UAEの投資グループによるマンチェスター・シティの買収が成立した日だ。


◆マンチェスターの“じゃない方”クラブ
1880年に創設されたマンチェスター・シティは、イングランドでプロサッカーリーグが発足した当初こそ国内の強豪クラブであったものの、その後徐々に低迷。1980年代に入ると、3部リーグ降格を経験するなど、暗黒期に入った。

一方、同じマンチェスターのライバルクラブであったマンチェスター・ユナイテッドは、同時期に名将サー・アレックス・ファーガソン監督の下、世界屈指の強豪クラブとして躍進。マンチェスター・シティはその様子を指をくわえて見ていることしかできなかった。◆クラブ買収による大きな改革
そんなシティに2008年、転機が訪れる。2008年9月1日、クラブはUAEの投資グループであるアブダビ・ユナイテッド・グループ・フォー・デベロップメント・アンド・インベストメント(ADUG)により、クラブの買収が成立したことを発表。世界屈指の資金力を手にしたクラブは、大型補強を繰り返し、急速に力を付けていった。

大型補強後も、しばらくは結果を出すことに苦しむが、それでも2010-11シーズンに35年ぶりとなるFAカップ優勝を果たし、クラブ買収後初トロフィーを勝ち取ると、2011-12シーズンには、実に44年ぶりとなったリーグ優勝も達成した。

これを皮切りに、ここまで数々のタイトルを勝ち取ったシティは、プレミアリーグ優勝4回、リーグカップ優勝4回、FAカップ優勝2回など、近年のイングランドフットボール界を席巻。

2016年からは、世界最高の指揮官の1人として名高いジョゼップ・グアルディオラ監督を招へいし、世界屈指の強豪クラブへと瞬く間にステップアップ、その進化の歩みを止めていない。