【CL決勝特集①】コバチ&フリック両体制で全勝継続! 10戦42ゴールの爆発力で7年ぶりの頂きへ~バイエルン~

2020.08.22 22:00 Sat
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2019-20シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝、パリ・サンジェルマン(PSG)vsバイエルンが日本時間8月23日28時からポルトガル・リスボンのエスタディオ・ダ・ルスで開催される。初のファイナル進出で悲願のビッグイヤー獲得を目指すフランス王者と、7年ぶり6度目の優勝を目指すドイツ王者による大一番を前に、ここまでの両チームの勝ち上がりを振り返っていく。
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◆バイエルン
2019-20シーズンCL戦績
10勝0敗0分け
42得点8失点◆監督交代も昨季ファイナリストを粉砕!
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ブンデスリーガ7連覇を引っ提げて今大会に臨んだバイエルンは、昨季準優勝のトッテナム、セルビア王者ツルヴェナ・ズヴェズダ、ギリシャ王者のオリンピアコスという2強2弱のグループBに入った。
コバチ体制2年目の国内リーグでは指揮官の消極的な采配や、一部主力選手との確執により、序盤戦から取りこぼしが目立つ苦しい状況が続いた。それでも、CLの舞台ではツルヴェナ・ズヴェズダとの初戦を快勝で飾ると、第2節のトッテナム戦では元アーセナルのFWニャブリが慣れ親しんだロンドンの地で大暴れ。キャリア初の1試合4ゴールを挙げるなど、圧巻のパフォーマンスを見せて7-2の歴史的な大勝をもたらした。その後、オリンピアコスにも競り勝って3連勝でグループステージを折り返したが、リーグ戦の不振を受けて昨年11月初旬にコバチ監督を解任。フリック暫定監督にバトンが手渡された。

そして、フリック体制の初陣となったホームでのオリンピアコス戦を2-0の勝利で飾ったチームは、早々にグループステージ突破を決めると、翌節のツルヴェナ・ズヴェズダ戦ではニャブリに続き、主砲レヴァンドフスキが1試合4ゴールの大暴れを見せ、首位通過も確定。消化試合となった最終節ではモウリーニョに指揮官を交代したトッテナムを3-1で破り、今季のグループステージ唯一の全勝突破を果たした。
▽グループステージ結果

バイエルン 3-0 ツルヴェナ・ズヴェズダ
トッテナム 2-7 バイエルン
オリンピアコス 2-3 バイエルン
バイエルン 2-0 オリンピアコス
ツルヴェナ・ズヴェズダ 0-6 バイエルン
バイエルン 3-1 トッテナム

◆超新星が世界に衝撃! スパーズに続きブルーズを一蹴!
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ウィンターブレイクを経て完全にフリック仕様の新たなチームに生まれ変わったバイエルンは、ラウンド16でトッテナムに続くロンドン勢のチェルシーと対戦。2011-12シーズンの決勝で敗れた因縁の相手に対して真価が試された中、2月末に行われた敵地での対戦ではMFアルフォンソ・デイビスという超新星が世界を震撼させる。

センターバックの相次ぐ負傷者に伴い、左サイドバックにコンバートされた19歳のカナダ代表は爆発的なスピードとテクニックを武器に、チェルシーの右サイドを文字通り、完全に切り裂いて見せた。そして、ドッペルパックのニャブリ、レヴァンドフスキというスコアラー2人を完全に食う衝撃的な活躍を披露し、3-0の先勝に大きく貢献した。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響により、ブンデスリーガ8連覇を達成して臨んだホームでの2ndレグでは、出場停止にケガと満身創痍のアウェイチームに対して、レヴァンドフスキのドッペルパックなど一切の隙を与えない盤石の戦いぶり。1stレグを上回る4ゴールを重ね、2戦合計7-1の圧勝で因縁の相手にリベンジを果たした。

▽ラウンド16結果

チェルシー 0-3 バイエルン
【バイエルン】
ニャブリ(後6)
ニャブリ(後9)
レヴァンドフスキ(後31)

バイエルン 4-1 チェルシー
【バイエルン】
レヴァンドフスキ(前10[PK])
ペリシッチ(前24)
トリソ(後31)
レヴァンドフスキ(後39)
【チェルシー】
エイブラハム(前46)

◆優勝候補バルサを完膚なきまでに粉砕!
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世界最高のクラックであるFWメッシを擁するバルセロナとの対戦は準々決勝屈指の注目カードとなったが、バイエルンはこの一戦で今季のハイライトと言える圧巻のパフォーマンスを披露した。

コロナ禍によって準々決勝以降のレギュレーションが中立地リスボンでのシングルマッチ方式の短期トーナメントに変更され、五分五分の勝負と思われた中、試合は予想だにしない展開となった。立ち上がりから強度、連動性、申し分ないハイプレスでバルセロナのビルドアップを機能不全に陥れたフリック率いるチームは、不運なオウンゴールで1点を与えたものの、MFミュラーのドッペルパックなど前半に4ゴールを奪う。

後半立ち上がりには2点差に詰め寄られたが、ここから再び攻撃のギアを上げると、超新星デイビスの驚愕の5人抜きアシストからMFキミッヒ、途中出場のMFコウチーニョの古巣相手の無慈悲なドッペルパックなどで突き放した。そして、グループステージのトッテナム戦を上回る、8-2のスコアで優勝候補を完膚なきまでに粉砕した。

▽準々決勝結果

バルセロナ 2-8 バイエルン
【バルセロナ】
OG(前7)
スアレス(後12)
【バイエルン】
ミュラー(前4、31)
ペリシッチ(前21)
ニャブリ(前27)
キミッヒ(後18)
レヴァンドフスキ(後37)
コウチーニョ(後40、44)

◆抜群の安定感で大物食いリヨンをストップ!
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戦前にはかつての指揮官であるグアルディオラ率いるマンチェスター・シティとの頂上対決が予想されたが、準決勝の対戦相手はユベントス、シティと2戦連続で大物食いを果たした伏兵リヨンとの対戦となった。

試合序盤にはハイラインの背後を執拗に狙う相手に対して、3度のビッグチャンスを作られる思わぬ入りに。それでも、守護神ノイアーを中心にこのピンチを無失点で凌ぐと、主砲レヴァンドフスキ同様に今大会での勝負強さが際立つニャブリが個の力で流れを変えた。18分に右サイドから鋭いカットインを見せると、強烈な左足のミドルシュートを叩き込み先制点を奪取。続く33分にはゴール前のこぼれ球を冷静に流し込み、流れを一気に引き寄せた。

後半はシステム、メンバーを細かく入れ替えて反撃を試みる相手に手を焼いたが、試合終了間際の88分には今季CL全試合ゴール中のレヴァンドフスキがキミッヒのFKを冷静に頭で合わせ、今季CL15点目を記録。ほぼ完璧な内容でリヨンの快進撃をストップし、7年ぶりのファイナル進出を決めた。

▽準決勝結果

リヨン 0-3 バイエルン
【バイエルン】
ニャブリ(前18)
ニャブリ(前33)
レヴァンドフスキ(後43)

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ヘーネス監督の手腕でCL出場を勝ち取ったシュツットガルト。ギラシーを始め、伊藤、DFアントンと主力が去ってしまった中、CLの負担も大きかったが、ブンデスリーガではここまで5位と十分な位置に付けている。そして、日本人としては過密日程によりトップチームデビューを飾ったDFチェイス・アンリの出番が劇的に増え、急速な進化を遂げている現状に感謝したいところ。後半戦もチェイス・アンリの成長から目が離せない。 ◆シャヒンを監督に昇格も~10位ドルトムント(勝ち点25)~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アシスタントコーチだったシャヒンを監督に昇格させて迎えた新シーズン。ホームでは圧倒的な強さを見せ付けたが、アウェイで力を発揮できず勝ち点を伸ばしきれなかった。負傷がちだったFWギラシーもまだまだ本調子ではなく実力を発揮しきれていないが、後半戦で巻き返しとなるか。 ◆スキャンダル起こした佐野が名誉挽回の大活躍~日本人前半戦総括~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前には性スキャンダルを起こし、キャリア終焉の可能性まであったマインツのMF佐野海舟。しかしその佐野が前半戦を終えてブンデスリーガで最も活躍した日本人選手となったのは誰も予想できないことだった。今やマインツに欠かせない戦力として認識され、そればかりかブンデスリーガ屈指のボランチとしての評価も得ている。代表復帰の可能性は限りなく低いものと思われるが、ブンデスリーガで鍛錬を重ねることが裏切ってしまった人たちへの報いとなる。 ブンデスリーガで十分なキャリアを積んでいるフライブルクのMF堂安律、ボルシアMGのDF板倉滉に関しては昨季までと変わらない安定したプレーを継続。チームに欠かせない戦力としての地位を確立している。 また、チームと共に昇格したホルシュタイン・キールのFW町野修斗は開幕から6試合で4ゴールとスタートダッシュに成功。そこから10試合ゴールから見放されチーム共々低空飛行となったが、2024年最終戦のアウグスブルク戦で2ゴール2アシストの大活躍を見せた。 一方でブンデスリーガ初挑戦のボーフムMF三好康児はチーム共々苦戦。第10節レバークーゼン戦で初ゴールを記録したが、第14節ウニオン・ベルリン戦で一発退場するなど苦い前半戦となっている。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWオマル・マーモウシュ(フランクフルト) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> FWサラーに次ぐエジプトから新たなスター選手が誕生の予感だ。昨季移籍したフランクフルトで点取り屋としての才能が開花し始めたマーモウシュ。昨季の12ゴールを既に上回り15ゴールを挙げている。抜群のスピードと打開力で単騎でゴールを奪えてしまう正にサラーのような存在。この活躍を受けてマンチェスター・シティが獲得に乗り出しているが、後半戦もフランクフルトで戦うことになるか。 ★最優秀監督 ◆ヴァンサン・コンパニ(バイエルン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季ブンデスリーガ12連覇を阻まれ、そのまま競争力が落ちても不思議ではなかった中、レバークーゼンを抑えて首位ターンができたのはコンパニ監督の手腕に他ならない。バーンリーではプレミアリーグ昇格に成功したものの、残留を果たせなかった中、メガクラブのバイエルンでここまで十分な手腕を発揮している。 【期待以上】 ★チーム ◆フランクフルト <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム最大の武器となったマーモウシュを存分に生かす堅守速攻スタイルで躍進。父のクラウス・トップメラー同様、ディノも名将への道を歩むことになりそうだ。 ★選手 FWヨナタン・ブルカルト(マインツ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ケイン、マーモウシュに次ぐ12ゴールと覚醒。昨季8ゴール、2021-22シーズンに記録した11ゴールを既に更新し、佐野と共に躍進マインツを象徴する存在だ。 【期待外れ】 ★チーム ◆ドルトムント <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 唯一FWバイノー=ギテンスが一人気を吐いていたが、バイエルン、レバークーゼンと共に優勝争いを繰り広げなければならない立ち位置の中、10位と低迷した。クラブのレジェンドであるシャヒン監督は今季終了まで持つか。 ★選手 ◆DF伊藤洋輝(バイエルン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw13.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ケガのため仕方ないところだが、期待が大きかったことも含めて苦渋の選出。全休となってしまった前半戦の鬱憤を晴らすべく後半戦は挽回としたい。 2025.01.16 18:00 Thu
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ラツィオがバイエルンから若手アタッカーMFイブラヒモビッチを獲得

ラツィオは13日、バイエルンのU-20ドイツ代表MFアリヨン・イブラヒモビッチ(19)を買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得した。背番号は27を着用する。 イブラヒモビッチは、トップ下を主戦場に左ウイングでもプレー可能な右利きの攻撃センスに優れるアタッカー。グロイター・フュルト、ニュルンベルクのユースで過ごした後、2018年夏にバイエルンのユースチームに加入した。 そのまま下部組織で順調に育つと、2023年1月にファーストチームに昇格。2023-24シーズンはセリエAのフロジノーネへのレンタル移籍も経験。今シーズンここまでは公式戦3試合に出場していた。 なお、イタリア『TUTTOmercatoWEB』によれば、買い取りオプションを行使した場合の移籍金は800万ユーロ(約13億円)に設定されているが、バイエルンは2000万ユーロ(約32億3000万円)の買い戻しオプションを契約に盛り込んでいるとのことだ。 2025.01.14 12:00 Tue

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