【CLプレビュー】崖っぷち満身創痍のチェルシー、大優勢のバイエルンは横綱相撲で押し切るか《バイエルンvsチェルシー》
2020.08.08 18:00 Sat
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、バイエルンvsチェルシーが日本時間8日28:00にフースバル・アレーナ・ミュンヘンでキックオフされる。2月25日に行われた1stレグでは、アウェイのバイエルンがニャブリの2得点やレヴァンドフスキのゴールで0-3で快勝。3つのアウェイゴールの大きなアドバンテージを得た。
その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期を強いられたが、5カ月の中断期間を経て再開に漕ぎ着けた。その間5大リーグでは、打ち切りとなったリーグ・アンを除いて最も早く再開したブンデスリーガで、バイエルンは圧巻の史上初8連覇を達成。エースのレヴァンドフスキは34得点を記録し5度目の得点王に輝いた。
一方、チェルシーは若いチームで苦戦しながらも、ジルーやマウントといったベテランと若手が上手く融合し、再開後の過密日程を戦い抜いた。とりわけ、コロナ明けはプリシッチが覚醒し、リーグ戦9試合で4ゴール4アシストの活躍を披露。昨夏に退団したアザールばりの働きでチームの攻撃を牽引し、目標の4位フィニッシュに大きく貢献した。また、決勝戦まで勝ち進んでいたFAカップでは今月1日にアーセナルと対戦したが、悔しい逆転負けでランパード監督の初タイトルはお預けとなった。
そんな両者の対決は、試合勘といった意味では最後の試合が7月4日のDFBポカール決勝のレバークーゼン戦だったバイエルンとでは、チェルシーに分があるかもしれない。しかし、ドイツの絶対王者に対する3点ビハインドの壁はあまりに高い。さらに、アウェイ戦となるチェルシーはケガ人が続出。バイエルンのベスト8進出は堅いか。
▽バイエルン予想スタメン
GK:ノイアー
DF:キミッヒ、ボアテング、アラバ、アルフォンソ・デイビス
MF:チアゴ、ゴレツカ、コマン、ミュラー、ニャブリ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者:パヴァール
出場停止者:なし
▽チェルシー予想スタメン
GK:カバジェロ
DF:ズマ、クリステンセン、リュディガー
MF:ジェームズ、コバチッチ、バークリー、エメルソン
FW:ハドソン=オドイ、ジルー、マウント
負傷者:アスピリクエタ、プリシッチ、ペドロ、ギルモア
出場停止者:マルコス・アロンソ、ジョルジーニョ
バイエルンと対照的にこちらはケガ人が続出。前述のアーセナル戦でアスピリクエタとプリシッチがハムストリングを痛め、途中出場のペドロも肩を脱臼した模様。カンテとウィリアンの出場も微妙ですでに満身創痍の中、累積警告のジョルジーニョと、1stレグで一発退場したマルコス・アロンソも起用出来ない緊急事態に陥っている。
★注目選手
◆バイエルン:ロベルト・レヴァンドフスキ
おそらくバイエルンが先に1点を取れば、試合は大方決着がつく。それには3バックが予想されるチェルシー守備陣をどれだけこの男が描き回せるか。1stレグでは先制まで時間がかかったが、今季51ゴールのレヴァンドフスキの仕上がりはいかに。
★注目選手
◆チェルシー:オリヴィエ・ジルー
兎にも角にもチェルシーに求められるのはいかに早い時間でゴールを決められるか。無失点に抑えるのは大前提だが、奇跡の逆転突破を実現させるには、ジルーの活躍なしでは考えられない。頼みのプリシッチを欠くだけに、コロナ明けからゴールを量産したこの男には大きな期待がかかる。相手も徹底してマークするであろうジルーのポストプレーが機能するかどうかが勝利への鍵となる。
その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期を強いられたが、5カ月の中断期間を経て再開に漕ぎ着けた。その間5大リーグでは、打ち切りとなったリーグ・アンを除いて最も早く再開したブンデスリーガで、バイエルンは圧巻の史上初8連覇を達成。エースのレヴァンドフスキは34得点を記録し5度目の得点王に輝いた。
一方、チェルシーは若いチームで苦戦しながらも、ジルーやマウントといったベテランと若手が上手く融合し、再開後の過密日程を戦い抜いた。とりわけ、コロナ明けはプリシッチが覚醒し、リーグ戦9試合で4ゴール4アシストの活躍を披露。昨夏に退団したアザールばりの働きでチームの攻撃を牽引し、目標の4位フィニッシュに大きく貢献した。また、決勝戦まで勝ち進んでいたFAカップでは今月1日にアーセナルと対戦したが、悔しい逆転負けでランパード監督の初タイトルはお預けとなった。
◆バイエルン◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
(C)CWS Brains,LTD.
▽バイエルン予想スタメン
GK:ノイアー
DF:キミッヒ、ボアテング、アラバ、アルフォンソ・デイビス
MF:チアゴ、ゴレツカ、コマン、ミュラー、ニャブリ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者:パヴァール
出場停止者:なし
先月末の練習中に左足根じん帯を損傷したパヴァールが欠場。全治6週間と見込まれており、今季終了が決定的となった。だが、パヴァールを除けばベストメンバーが揃っており、代役もキミッヒで不足はないだろう。1カ月のブランクだけが心配の種か。
◆チェルシー◆
【3-4-3】
【3-4-3】
(C)CWS Brains,LTD.
▽チェルシー予想スタメン
GK:カバジェロ
DF:ズマ、クリステンセン、リュディガー
MF:ジェームズ、コバチッチ、バークリー、エメルソン
FW:ハドソン=オドイ、ジルー、マウント
負傷者:アスピリクエタ、プリシッチ、ペドロ、ギルモア
出場停止者:マルコス・アロンソ、ジョルジーニョ
バイエルンと対照的にこちらはケガ人が続出。前述のアーセナル戦でアスピリクエタとプリシッチがハムストリングを痛め、途中出場のペドロも肩を脱臼した模様。カンテとウィリアンの出場も微妙ですでに満身創痍の中、累積警告のジョルジーニョと、1stレグで一発退場したマルコス・アロンソも起用出来ない緊急事態に陥っている。
★注目選手
◆バイエルン:ロベルト・レヴァンドフスキ
Getty Images
おそらくバイエルンが先に1点を取れば、試合は大方決着がつく。それには3バックが予想されるチェルシー守備陣をどれだけこの男が描き回せるか。1stレグでは先制まで時間がかかったが、今季51ゴールのレヴァンドフスキの仕上がりはいかに。
★注目選手
◆チェルシー:オリヴィエ・ジルー
Getty Images
兎にも角にもチェルシーに求められるのはいかに早い時間でゴールを決められるか。無失点に抑えるのは大前提だが、奇跡の逆転突破を実現させるには、ジルーの活躍なしでは考えられない。頼みのプリシッチを欠くだけに、コロナ明けからゴールを量産したこの男には大きな期待がかかる。相手も徹底してマークするであろうジルーのポストプレーが機能するかどうかが勝利への鍵となる。
バイエルンの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
バイエルンの人気記事ランキング
1
ラツィオがバイエルンの若手アタッカー確保! 半年でセリエA帰還に
ラツィオがバイエルンのU-20ドイツ代表MFアリヨン・イブラヒモビッチ(19)の確保に成功した。 『スポルト・イタリア』によれば、今冬の移籍市場で選手層の拡充を目指すラツィオは、昨シーズンに同じラツィオ州のフロジノーネでプレーしたバイエルンの若手アタッカーに注目。1000万ユーロ(約16億円)程度の買い取り義務付きのレンタル移籍という条件でクラブ間の合意を取り付けたという。 すでに個人間合意にも至っていた19歳は、すでにフィウミチーノ空港に到着し、ラツィオも公式SNSを通じて新戦力の現地入りを明かしている。そして、メディカルチェックを経て13日にも公式発表となる運びだ。 イブラヒモビッチは、グロイター・フュルト、ニュルンベルクのユースで過ごした後、2018年夏にバイエルンのユースチームに加入した。 そのまま下部組織で順調に育つと、2023年1月にファーストチームに昇格。2023-24シーズンはセリエAのフロジノーネへのレンタル移籍も経験。今シーズンここまでは公式戦3試合に出場していた。 トップ下を主戦場に左ウイングでもプレー可能な右利きの攻撃センスに優れるアタッカーだ。 2025.01.13 14:46 Mon2
ラツィオがバイエルンから若手アタッカーMFイブラヒモビッチを獲得
ラツィオは13日、バイエルンのU-20ドイツ代表MFアリヨン・イブラヒモビッチ(19)を買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得した。背番号は27を着用する。 イブラヒモビッチは、トップ下を主戦場に左ウイングでもプレー可能な右利きの攻撃センスに優れるアタッカー。グロイター・フュルト、ニュルンベルクのユースで過ごした後、2018年夏にバイエルンのユースチームに加入した。 そのまま下部組織で順調に育つと、2023年1月にファーストチームに昇格。2023-24シーズンはセリエAのフロジノーネへのレンタル移籍も経験。今シーズンここまでは公式戦3試合に出場していた。 なお、イタリア『TUTTOmercatoWEB』によれば、買い取りオプションを行使した場合の移籍金は800万ユーロ(約13億円)に設定されているが、バイエルンは2000万ユーロ(約32億3000万円)の買い戻しオプションを契約に盛り込んでいるとのことだ。 2025.01.14 12:00 Tue3
2010年代のバイエルンを支えた功労者、39歳ラフィーニャが今年で引退へ…感謝するのはペップ「色々やらされた(笑)」
元ブラジル代表DFラフィーニャ(39)が14日、2025シーズンでの現役引退を発表した。 ラフィーニャはブラジル1部のコリチーバで名を上げ、2005年に19歳で欧州上陸。シャルケへ完全移籍し、5年間プレーしたのち、ジェノアを経由してバイエルンへと駆け上がった。 右サイドバックを本職とするなか、ブラジル代表では、選手として脂が乗った時代にマイコンやダニエウ・アウベスがいたため、定着できず。通算4キャップでフェードアウトした。 それでも、バイエルンに8年間所属。 右サイドバック以外にも様々なポジションをこなせる能力がジョゼップ・グアルディオラ監督(当時)によって掘り出され、不動の存在ではなかったが、リーグ優勝7回、CL優勝1回などを積み上げ、偉大な功労者として退団した。 その後はグレミオ、フラメンゴ、サンパウロ等でプレーし、今年1月1日に古巣コリチーバと1年契約。今年で40歳というなか、14日の加入会見で「2025シーズンが最後」と明言した。 「コリチーバを最後のクラブにする。全力でこの1年を生きていきたい。どのみち“その瞬間”が来ると、妻や子供たち、兄弟、両親にも影響を及ぼすことになるんだ。全てをこの1年で出し尽くし、苦しまずに選手生活を終えたい」 「ポジションはどこでもいい。バイエルンでグアルディオラに色々やらされたしね(笑) 両方のサイドバック、中盤、サイドハーフ…3年間ペップに仕えたのは幸運だったよ。僕はやれと言われたことならなんでもやるスタンスになった」 2025.01.15 16:12 Wed4
ミュラーの契約延長について語るバイエルンSD「彼がもうやりたくないと言えば、我々は次に進む」
バイエルンのスポーツ・ディレクターを務めるマックス・エーベル氏が、今季限りで契約満了を迎える元ドイツ代表MFトーマス・ミュラー(35)の契約延長について語った。ドイツ『キッカー』が報じている。 昨年12月にゼップ・マイヤー氏が保持していたクラブ最多出場記録(709試合)を抜き、クラブ最多出場記録を729試合まで更新しているミュラー。 今シーズンはここまで公式戦22試合(先発:7試合)4ゴール3アシストの数字を残しているが、ヴァンサン・コンパニ監督の下ではパートタイムの起用がメインであり、クラブは今季限りで終了する契約を延長するオファーを掲示する可能性は低く、去就が不透明となっていた。 ミュラーの去就について『キッカー』の取材を受けたエーベル氏は、以下のようにコメントした。 「トーマスについてはまだ話せない。というのも、彼はバイエルン・ミュンヘンの象徴であり、今後もそうあり続けるだろうからだ。トーマスは非常に重要な存在だ。彼はこのクラブですべてを経験し、このクラブの仕組みを隅から隅まで知っているからね」 「我々はすでに彼と話し合っているが、新契約については先送りとなった。もしミュラーが続投を望んでいるのであれば、我々は互いの意見を確認し合い、チームを見つめ直し、次に進むことになるだろう」 「彼がもうやりたくないと言えば、我々は次に進む。そうなれば、トーマスが我々を助けてくれるような別の方法を見つけなければならない」 2025.01.11 12:01 Sat5