ローマに何とかドローのインテル、首位ユーベにプレッシャーかけられず…《セリエA》

2020.07.20 06:40 Mon
Getty Images
セリエA第34節、ローマvsインテルが19日に行われ、2-2で引き分けた。
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前節SPAL戦を快勝し首位ユベントスに6ポイント差に迫った2位インテル(勝ち点71)は、負傷から復帰のバレッラが先発となり、ルカクはベンチスタートとなった。2トップは引き続きL・マルティネスとサンチェスが形成した。チャンピオンズリーグ出場が厳しい一方、ヨーロッパリーグ出場をほぼ確実としているため、モチベーションが心配された5位ローマ(勝ち点57)だったが、ハイプレスをかける積極的な入りを見せた。
そして9分にはチャンス。CKからG・マンチーニがフリーでヘディングシュートを放ったが、枠を外してしまった。

しかしインテルは15分、右CKからデ・フライがヘディングシュートを叩き込み先制する。ワンチャンスで先手を取ったインテルは27分に追加点のチャンス。サンチェスの左クロスからブロゾビッチがダイレクトで合わせたが、GKパウ・ロペスの守備範囲だった。
ハーフタイムにかけてはローマが押し込む展開とした中、膠着状態が続いていたものの、追加タイム1分に同点とした。ショートカウンターに転じた流れからムヒタリアン、ジェコとつなぎ、最後はボックス左のスピナッツォーラがコントロールシュートを決めきった。

迎えた後半開始4分、ローマに逆転のチャンス。だが、ジェコのスルーパスでボックス左に侵入したヴェレトゥのシュートはGKハンダノビッチにセーブされた。

対するインテルは54分、ロングフィードを受けたL・マルティネスがボックス右まで持ち上がってネットを揺らすも、わずかにオフサイドで勝ち越しとはならず。

すると57分、ローマが逆転に成功する。ムヒタリアンが持ち上がってボックス内のジェコへパス。混戦を生むと、最後はルーズボールをムヒタリアンが蹴り込んだ。

逆転を受け、インテルはルカクとエリクセンを投入。なかなか攻め手を見いだせずチャンスを作ることができずにいたが、86分に幸運な形でPKを獲得する。モーゼスが敵陣ボックス内でスピナッツォーラにプレッシャーをかけると、スピナッツォーラはクリアにかかったボールを豪快に空振りしてモーゼスをキック。

このPKをルカクが決めてインテルが同点としたが、反撃はここまで。今節、ラツィオと試合を行うユベントスに暫定5ポイント差とするに留まっている。


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