ローマの伝説アウダイール氏がトッティへのカピターノ引き継ぎを回想 「正しい判断だった」

2020.05.03 16:04 Sun
Getty Images
ローマのレジェンドである元ブラジル代表DFのアウダイール氏が、元イタリア代表FWのフランチェスコ・トッティ氏へのカピターノ引き継ぎの秘話を明かした。『フットボール・イタリア』が伝えている。

アウダイール氏は1990年から2003年までローマに在籍し公式戦436試合に出場。“プルート”の愛称で知られたセンターバックは、“守備の国”においてもその卓越したポジショニングセンス、判断力、対人対応が評価され、ローマ史上最高の外国人センターバックとの評価を確立。

さらに、誠実な人格、リーダーシップによって同僚、ティフォージからの信頼も厚く、オランダ代表MFケビン・ストロートマン(現マルセイユ)の加入までローマ史上唯一の永久欠番(6番)が認められた偉大なるカピターノの1人だった。
そのレジェンドは今回、ブラジル『ESPN』で1996年にカピターノを任された経緯、さらに1998年に当時22歳のトッティ氏に腕章を託した理由を明かした。

「前任者(ジュゼッペ・ジャンニーニ)がクラブを離れた後、誰を新たなカピターノにするかというプレーヤー間の投票が行われたんだ。幾つかの候補に票が入ったが、多くの人は私に投票してくれたんだ」
「(トッティへの引継ぎに際して)彼とローマという街にとってフランチェスコ・トッティがカピターノを務めることの意義を強く意識していたよ。彼は子供の頃からロマニスタであり、最も才能に溢れたプレーヤーだった」

「そして、彼にとってもこのチームにとっても彼がカピターノを務めることが重要だと感じた。だからこそ、彼に腕章を手渡したんだ」

「彼は生まれながらのリーダーだった。そして、自分の判断が正しかったと感じているよ。フランチェスコはあまり多くを語るタイプではないが、それは私も同じだった。ロッカールームでは必要があるときのみ話し合っていたよ」

「成長を間近で見守っていた中、彼が最終的に偉大なプレーヤーになることはわかっていたよ。そして、フットボール界において彼のように1つのクラブに永遠の忠誠を誓ったプレーヤーは本当に稀有な存在だ」

また、アウダイール氏は元日本代表MFの中田英寿氏を含め、トッティ氏と共に勝ち取った2000-01シーズンのスクデットを改めて回想している。

「個人的にはヒザのケガの影響で最終盤の6試合をプレーすることができなかった。だけど、クラブはこれまで多くのタイトルを獲得していなかったし、愛するローマでそれを実現できたことは本当に素晴らしかったね」

「それにローマ市内でのパーティーは1カ月近く続いていたんじゃないかな」

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