Jリーグは23日、臨時合同実行委員会を開催。その後のWEBブリーフィングで村井満チェアマンが今後の方針についてコメントしている。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、開幕戦以降中断を強いられているJリーグ。23日に行われた日本野球機構(NPB)との第6回『新型コロナウイルス対策連絡会議』で専門家チームから「再開は現時点で難しい」と厳しい助言を受けた。
新型コロナウイルスの終息が見通せない中で、村井チェアマンは5月6日まで発令されている緊急事態宣言が長引く可能性もあり、「緊急事態宣言下では無観客試合を含めて試合再開は難しいと認識している。制限が解除された場合、段階的に解除された場合には無観客試合を想定するのが妥当ではないかと理解している」とコメントしていた。
そしてその後に行われた臨時実行委員会を受け、村井チェアマンは「6月のシナリオを交えながら、7月にずれ込むことを想定して準備していく」と再開時期について言及した。
J1を例にすれば、5月9日の再開を目指していたが白紙に。その後、1カ月以上のインターバルを置くことが決定していることから「6月13日が最短となる」と話した村井チェアマンは、「仮に6月13日に再開するとしたらどのくらいの練習期間を約束するのかは決まっていない。プレミアリーグ同様に3週間の練習期間を与えるとなると、5月23日になる。23日が再開時期の意思決定の期限になると思う」と来月下旬までに方針を固めると話した。
また、日程がずれ込むことで過密日程が懸念されている。「6月、7月再開をベースにしているが8月再開になるとルヴァンカップの大会方式が変わる可能性がある。どのぐらい後ろ倒しにできるのか複合的な要素もあるが、いくつかのパターンを組んでいる」と様々な状況に応じて、大会形式を変化させる可能性も示唆した。
無観客試合の開催についても、当初から否定していた村井チェアマン。しかし、今回は検討をしなければいけない事態だと考えているようだが「試合が消化できないから無観客を考えているわけではない」とスケジュール面が理由ではないとコメント。「選手や現場を守るために何ができるのかという点で準備を始めようということ」と、再開のシナリオの1つとして、無観客試合も考慮に入れることにすることを強調した。
それでも「観客試合が視野に入っているということだが、お客さんはリスクを負わないことになるが、選手が感染となればクラブが止まってしまうので、簡単ではないと思う」と、簡単な決断ではないことも語っていた。
