来年に延期のユーロ2020に問題…ローマやビルバオら一部開催都市が開催に難色…

2020.04.09 20:45 Thu
Getty Images
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によって2021年夏に延期されたユーロ2020の開催に関して幾つかの懸念材料が出始めているようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じている。

ユーロ2020は当初、今年6月から7月にかけてイングランド(ロンドン)やドイツ(ミュンヘン)、イタリア(ローマ)、オランダ(アムステルダム)、スペイン(ビルバオ)らヨーロッパの12か国の12都市で開催される予定だった。
しかし、欧州サッカー連盟(UEFA)は先月17日、新型コロナウイルスの影響によって1年間の延期を決定。新たな日程に関しては2021年6月11~7月11日までとなることが、併せて発表された。

この発表によってひとまず問題解決かに思われたが、新型コロナウイルスによる深刻な都市機能のダメージ、大幅な日程変更を受けて、前述の開催都市は来年の開催に向けて難色を示しているようだ。
『デイリー・メール』が伝えるところによれば、新型コロナウイルスで最も深刻な被害を受けているイタリアとスペインの開催都市であるローマとビルバオは、すでに来年のユーロ開催に関してホストの役割を遵守することに懸念を表明しているという。

さらに、その他の10都市に関しても使用するスタジアムが来年の夏に大規模イベントの予約が入っており、その調整に追われているという。
イングランドのウェンブリー・スタジアムではグループステージと、準決勝と決勝が開催予定だった中、すでに来夏に予定されていた大規模コンサートの予約をキャンセルしている。

また、アイルランド(ダブリン)やスコットランド(グラスゴー)、オランダ(アムステルダム)などに関しても様々な問題を抱えているようだ。

現時点では当初の予定通り、前術の12か国12都市での開催が見込まれているが、今後の情勢や交渉次第では開催都市変更や、UEFAへの多額の補償金の要求なども想定されるところだ。

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