4月中の開催に村井チェアマン「難しいという認識」…専門家はJリーグ再開に5月末を提言

2020.04.03 15:28 Fri
©超ワールドサッカー
Jリーグと日本野球機構(NPB)は3日、第5回「新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、3度の延期が決定しているJリーグ。再開日としてJ1は5月9日、J2は5月2日、J3は4月25日に照準を定めたものの、世界的に鑑みてもいまだ終息の見通せない情勢もあり、さらなる延期の見方も強まっている。

会議後のオンライン会見に出席した村井チェアマンは「従前に比べて一段厳しさを増している認識をしています」現在の状況を説明。「一旦、再開を目指す日程を決めたうえで、社会の感染状況を見極めながら専門家の意見、政府、行政等々の意見を参考にしながら機動的に考えていく基本路線は変わっていないです」としながらも、「4月中の開催は基本的には難しいのではないか」という専門家の意見に「クラブ実行委員会で協議しながら最終的に決めていきたいですが、設定しているスケジュールを実行することは難しいという認識を持っています」と4月中にJリーグを再開させることが難しいことを認めている。
専門家チームの賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学特任教授)は「現段階で感染者が全国で急増している非常に厳しい状況になってしまいました。緊急事態宣言が出されるかまだ分かりませんが、東京や大阪を含めた大都市圏でリンクが追えない患者さんが急増しています」と現在の状況に触れたうえで「どなたでも感染する機会が市中にあります。早く開催をしていただきたいが、この状況で4月に開催することは難しいと会議で伝えました。できる限り現段階で時間を延ばせるのなら延ばしてもらいたいです」と4月末の開催は難しいとの見解を示し、さらに延期すべきだと指摘した。

また、同じく専門家チームの三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学部研究科臨床感染症教授)は「私見ですが3月28日から新型コロナウイルスの局面が明らかに変わってきました」と述べると、「東京を中心に増え、感染経路が不明な方や若者などの感染者が増えていることを見ますと、4月末の開催は極めて困難です」と主張。再開時期について「いつになるかその答えも分かりません」としながらも「政府が自粛を要請していることから感染が抑えられるのではという期待もありますが、ピークは4月から5月になると考えています。5月の終わりごろであれば何とかなるのではないかということを考えています」とJリーグの再開が5月末になりうる可能性があることを明かしている。

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